「初めての高御位山縦走」 豆崎〜北池

〜 07年5月7日(月)

国土地理院地形図:「加古川」25000分の1を参照して下さい。

 これまで高御位山山系は部分的に何度か歩いてきた。今日は初めて端から端まで、馬蹄形に展開する尾根を縦走してみることにした。
ここで問題になるのは駐車地だが、いつもの鹿嶋神社の大鳥居駐車場に停めるのは縦走時には得策ではない。幸いにも縦走の登山口にあたる北池周辺は
駐車スペースがあり、下山してくるとすぐに車に戻ることが出来る。

 今回の縦走で参考にしたのは以下の書籍である。但し、縦走終盤のコースはアレンジしている。

 神戸新聞総合出版センター 
「はりま歴史の山ハイキング」 P.14 播磨アルプス全山縦走


 今日の日の出時刻は5時4分。もう少し早く出発したかったが、目覚ましを無意識に止めてしまった。殆ど休んでいなかったGWの仕事疲れのせいだろうか。
1時間遅れて5時半に目が覚めた。好天の月曜日を家で過ごすわけにはいかない。慌てて飛び起きて出発する。

6:30 北池登山口前に車を停める。
 靴を履き替えたり、ウォーミングアップをしたりして出発準備をする。寝坊したせいでもう日は大分高くなっている。

6:40 豆崎登山口へ向けて国道2号沿いを歩き始める。
 幸いにも道路の南側には殆ど途切れることなく歩道が付いていた。理想としては交通量の多い国道2号は避けるべきだろうが、登山口の豆崎まで最短距離なので・・。


7:00 豆崎登山口 (左)
 JR曽根駅北の歩道橋を過ぎて、斜めに分かれる脇道へ入る。すぐに右手に豆崎登山口を発見する。細い踏み跡と小さい案内板ですぐに分かった。
この付近には全く駐車スペースは無い。
 トラックは前日の雨でまだ地面と草が濡れている。最初だけ薄暗い林の中を登るが、すぐに岩場に出てくる。
普段なら躊躇することなく登っていくのだが、濡れた岩場は滑りやすくなっていて怖い。岩場を南へ巻くように踏み跡が右手に伸びているので、
尾根の末端の南側からも登れるのかと思ったが、すぐに踏み跡はヤブの中に消えていた。結局登り易そうなところを選んで濡れた岩場を登る羽目になった。
ただ登山口から直登するより南側から登るほうがやや傾斜は緩かったと思う。
岩場はすぐに終わり、ヤブの中に明確な踏み跡が上方へ伸びている。その前に曽根の街を見下ろして小休止をとる。(右)


7:20 経塚山古墳

 岩場が終わると見通しの利かない潅木帯の中を踏み跡を辿る。ほどなく尾根に乗ったと感じたら経塚山古墳に到着。
地形図で155.7mピーク南へ伸びる支尾根の末端あたりだと思う。トラックの真ん中に石室がぽっかりと開いている。

注意!

 古墳の石室が開いていますのでご注意下さい。
 高砂市教育委員会 兵庫森林管理者

経塚山古墳

時期 : 4〜5世紀(古墳時代)
墳丘 : 前方後円墳 全長23.6m 高さ2.37m
石室 : 竪穴式 3.85m×1.85m 高さ1.35m
備考 : 1980、81年に高砂市教育委員会が調査

 高砂市によって発掘調査されているようだ。何か遺物が出てきたのだろうか。古墳といえば舞子と垂水の間にある五色塚古墳を思い出すが、
経塚山古墳はそれほど大きな規模ではないようだ。古墳からは周囲を一望でき、ここに葬られることを望んだ人物の心情を理解できるような気がする。


 経塚山古墳を過ぎると155.7mピークに向けて殆ど平坦なトラックがしばらく続く。ピークを正面に見て周囲も景観が広がる快適な尾根道だ。


 155.7mピークが近づくと一気に斜度が増し、岩場混じりのそこそこ急な登りになるが、相変わらずの好展望の中を歩けるので楽しさのほうが勝るかもしれない。
まもなく徐々に斜度が緩くなって、南北に広いピークに到達する。上記の書籍では2つのピークとして扱われているが、地形図では等高線は一つしか閉じていないほどの
標高の違いしかない。まして距離も短いので、ここでは地形図どおりに155.7m一つだけのピークとして扱うことにする。

 なお、この後も多くミニピークを通過するが、地形図上で確認できない隠れピークがけっこう多い。しかし実際に目の当たりにすると数字以上に高低差が強調されて見える。
目の前にミニピークが立ちはだかっても実際には標高差は10m以内であることが分かっていれば精神的にかなり心強いと思う。


7:53 155.7mピーク (豆崎奥山、もしくは大平山とも)

 南北に長いピークの北端に三等三角点が設置されている。今日の行程では数多くのピークを通過するが、そのうち三角点があるピークは4箇所である。
ピークからは高御位山から北池に至る東側の展望が抜群だ。この好展望のピークで今日初めてザックを下ろして小休止をとる。


155.7mピークからの景観。田園が広がる向こうにこれから向かう東方の山々が見える。


8:05 まだまだ先は長いのでそろそろ出発する。


 155.7mピークから北はしばらく展望抜群で、しかも高低差の殆ど無い非常に楽しい尾根歩きとなる。最盛期は過ぎたがツツジがあちこちで咲いていて目を楽しませてくれる。(左)
ほどなく平坦な尾根は終わり、北にはこれから向かう山々が連なって見えてくる。(右)
この写真だけを見ればとても街のすぐ側とは思えない光景だ。鹿嶋神社からJR曽根駅まで歩いたことがあるが、麓から見上げるだけではとても想像できない世界が広がっていた。
高御位山のある北辺の尾根とは違い、豆崎から始まる南北に続く尾根は比較的一つ一つのピークの個性が強いようだ。(その分ピーク間のアップダウンも大きくなるが・・)


 高御位山系ではむしろ貴重といえる森歩きの区間。コルは比較的緑が豊かなことが多い。上記右写真だけでは分かりにくいが、この区間のアップダウンは
実際には20mほど下って40mほど登るだけ。


8:39 161mピークを通過

 南の155.7mピークとは違い、等高線が小さく閉じた161mピークは好展望を想像させたが、実際には展望無しのピークだった。
トラックはピークのすぐ東を巻いて通過する。


 次は161mピークから194mピークを目指す。遠くには百間岩が見えてきて、未踏だった豆崎からの区間の終わりが近づいてきているのを感じさせられる。
194mピークまでは30m下って60m登る。しかも両ピーク間の尾根はかなり痩せているようで楽しみだ。

 終始岩尾根ではないが、かなりの区間が展望抜群の歩いて楽しい区間となっている。振り返ってみれば161mピークが桶居山を想起させるピラミダルな山容を見せてくれる。
一方、遠めには広いピークで「展望無し」っぽく見える155.7m。変化に富んだ山岳風景で見ていて飽きない。


9:06 194mピーク南の岩場到着

 岩尾根を登り詰めると、小休止にぴったりの岩場に到着。これまで歩いてきた尾根を見下ろして眺めを楽しむ。
194mピークは百間岩から見てすぐ南にそびえる形の良い山だが、実際には南北に広いピークを持っていた。そしておそらくその最も高いと思われるところも
含めて、木々に遮られて展望を楽しめるところは無かった。ピーク到着目前の上記写真の岩場で眺めを楽しむのが良いと思う。

 194mピークを過ぎると、88mコルに向けて100m近い急坂を下る。正面に百間岩の威容を眺めつつ下っていく。
百間岩は下から見上げるのとはまた違った雰囲気になると感じた。

 ところでこの194mピーク北の急坂は非常に滑りやすい難儀な区間だった。踏み固められた土という感じで本当にツルツルだ。
レストハウスの軒先のアイスバーンをスキーブーツで歩くようなものだった。転倒こそしなかったが腰を落として慎重に通過しなければならなかったほどだ。
今度は出来ればこの区間は登りで通過したいところだ。余談だが餘部鉄橋の周辺の山々の土質ととても似ている。滑りやすくてアイゼンがあれば心強かった。


9:30 88mコル

 恐怖の急坂をようやく降りきると、見覚えのあるところに出てきた。鹿嶋神社から上がってくるトラックと合流するコルだ。
楽しかった豆崎からの未踏の区間はここでひとまず終わる。


9:50 百間岩登攀開始

 いよいよ今日最大の難所となる百間岩へ挑む。しかし岩自体よりも今回辛かったのは「暑さ」。朝方はまだ涼しい上にやや曇りぎみだったのが、
急に強い日差しが照りつける。岩の照り返しはかなり強烈で、暑いのが苦手な自分には辛い時間となった。

 これまで誰一人会わなかったが、送電線の作業員の方数人とほぼ同時に百間岩に登っていく。(右)
かなり重そうな機材を背中に背負っていて、仕事とはいえ本当にたいへんそうだ。百間岩を登ったところの鉄塔下でしばし歓談する。
高いところが好きな自分には意外に向いている仕事かもしれない。でも暑いのが苦手だから無理か。


10:00 百間岩を登り終え、反射板ピーク付近で小休止をとる。

 この辺りからは高御位山へ東西に伸びる尾根を一望出来る好展望スポットだが、今日はやや霞んでいて残念だ。


10:18 百間岩で乱れた息を整え再出発する

 この辺りで全行程のほぼ三分の一を歩いたことになる。ここからは東へ90度向きを変えて高御位山を目指す。
250mピークまでのアップダウンはなかなか険しい。暑いことも手伝って段々イヤになってくるが、高御位山以東の未踏の区間を残していることを励みにして歩く。
250mピークまで来ると264.2mピークはもうすぐそこだ。(右)


 264.2mピークが近づいてくると、板を重ね並べたような岩場となる。

 264.2mピーク付近から眺める尾根も高御位山でのハイライトの一つといっても良い魅力を持っていると思う。(右)
しかし残念なのはやはり大気の霞みで、それほど遠くない家島すら見えなかった。


10:31 264.2mピーク(鷹ノ巣山)通過

 あまりピークらしくない264.2mピークを通過。今日2つ目の三角点ピークだ。ここへ来るといつも思うが、この赤ペンキはなんとかして除去できないものだろうか。


10:49 桶居山分岐を通過

 馬の背への分岐を通過してまもなく桶居山分岐に辿り着く。ここからは正面に高御位山を望むことが出来る。段々と近づいてきた。
暑いのでそでをまくったが、直射日光を浴びると余計に暑かった。
 この分岐から先、高御位山までは高低差が比較的少ない楽な区間になる。間にいくつかピークはあるが、いずれもなだらかなピークばかりだ。

 そしてやはりこの区間は最も多くのハイカーとすれ違う。今日は平日だが高御位山を快適に歩ける時期は終わろうとしている今のうちに歩いておこうという方が多いのだろうか。


11:07 210mピーク通過

 だんだんと高御位山が近づいてくる。それにしても日が高くなるにつれて本当に暑くなってきた。気温の上昇が予想以上だ。今日は1.4Lのお茶を携行しているが足りるだろうか。

 210mピークから北には途中に214mピークを含むかなり長い尾根が派生している。末端は池に下りるようだがこれまでに歩かれた方はおられるのだろうか。
トラック北側を見ていたがそれらしき踏み跡は無く、完全なヤブになっていて容易なことでは歩けなさそうだ。

 263mピークを過ぎて280mピークへの登りに差し掛かると広い岩場に出てきて、豆崎までの西尾根を一望出来る。未踏だったこれまでと違う感覚だ。
歩いてきたところを眺めるのはまた格別の気持ちである。

 幸いにもまた曇りがちになってきて強い日差しは遮られた。280mピークまで到達するとまもなく高御位山に到着だ。


11:38 高御位山山頂到着 (299.8m ← 三角点の標高であり、実際には300mは越していると考えて支障は無いと思う。)

 北池から歩き始めてから約5時間かかってようやく高御位山に到着。いつものことだが写真をたくさん撮りながらの所要時間なので、普通に歩くともっと早いと思う。

 ちょうどお昼時ということで、ハイカーの皆さんがちらほらと思い思いの場所で腰を下ろされている。自分も社殿の北の日陰になっているベンチで昼食を摂る。
といっても暑さのせいでいつも以上に少食になっており、コンビニのおにぎり1個だけ食べた。

 しばらく休んでリフレッシュしたところで、後半の行程を地形図で再確認する。高御位山山頂すぐ東にある長尾への分岐を過ぎれば、再び未踏の区間となる。
豆崎から始まる西尾根とほぼ同じ道のりと考えるとあと2〜3時間はかかりそうだ。百間岩辺りでは暑さに負けて途中下山という事態も頭をよぎったが、
まだまだ余力を残していて楽々いけそうだ。ということで、この時点で縦走することを最終決定する。

11:55 高御位山山頂出発

 休んでいる間に雲が切れてきて強い日差しが照りつけるが、けっこう強い風が吹き付けてきて暑さを充分和らげてくれる。
山頂から東へ階段道を降りていく。


12:00 長尾分岐を直進

 長尾へは何度か降りたことがあるが、直進して東へ向かうほうは全く未踏のトラックだ。ワクワクしながら岩尾根を進んでいく。
ほどなく北の成井への分岐を通過。まだまだ岩尾根は続くが、目の前には驚くほどの急斜面が見えてくる。


小高御位山をはじめとする東尾根全景

 写真では充分雰囲気が伝わらないが、かなりの急斜面のように感じた。百間岩以上ではなかっただろうか。ゲレンデなら小回りで降りるところだが、
ジグザグに小刻みに向きを変えつつ降りていく。正面には高御位山から南東へ伸びていく山々が連なってよく見える。
これら東尾根の主峰というべき小高御位山をはじめ、まだまだ多くのピークとコルが行く手に立ちはだかると思うと楽しみだ。

 長尾、成井分岐の辺りから、150m+コルまで、一気に約100m急降下する。いずれは逆向きに歩いてみたいが、その時は間違いなくここが最大の難所になるだろう。

 しばらく下っていくと岩場は途切れ、樹間のトラックを辿る。しかし背の低い木が多いので青空は殆どずっと見えている。
150m+コルからの登り返しは約30mだからたいしたことではない。


 150+コルを過ぎて登り返す途中からは高御位山の威容を間近に見上げることが出来る。鹿嶋神社方面からだと手前のピークで遮られがちだが、
東から見るとより高さが増して見える。


12:28 180mピーク到着

 登り返すと180mピークに到着。同時にここは小高御位山出合ともなっている。もちろん東へ分かれるトラックを進んでいく。


12:32 小高御位山 (185m) 到着

 180mピークからすぐに小高御位山到着。「小」と名が付いているが、その展望の素晴らしさは想像以上で、決して高御位山に引けをとるものではない。
西方以外270度、遮るものなく見渡すことが出来る。高御位山も三角錐の美しい山容で、他のどこからの眺めよりも端正に見えると感じた。(右)

 主峰のように神社はないが小さな祠が祀られており、同じく信仰対象の山であることが伺える。


 小高御位山山頂は思った以上に広く、東側の岩場からは東方から南方をどこまでも見渡すことが出来る。(左)
これから向かう尾根を地形図と交互に見比べてみる。


12:42 小高御位山出発

 10分ほど小高御位山からの景観を楽しんだ後、180mピーク出合まで戻って縦走を再開する。
180mピークの南は再び岩尾根の下りとなる。でも高御位山からの下りと違って、今度は60mほど下って20mほど登るだけ。
コルを挟んで見える向かいのピークへの登り返しが強烈に見えるが、実際はたいしたことはない。

 この下りの岩場で単独の女性ハイカーとすれ違う。やはり登りはけっこう辛いようだ。
高御位山山頂までは大勢のハイカーとすれ違ったが、西尾根と同じく東尾根も歩いている人は少ないと感じる。


13:00 135mピーク

 僅かの登り返しで、そこそこの広さの135mピークに到着。周囲は潅木に囲まれて展望はあまりないが、木々の枝越しに南の170mピークはよく見える。
いつの間にか雲一つ無い快晴の空模様となっていたので、ピークの木陰が非常にありがたい。


110m+コルにて小休止中(左)

 135mピークからは25m下って、約50m登り返す。その前に110m+コルで小休止をとった。コルを吹き抜ける風が心地良くて離れがたかった。
170mピークへの登り返しは短いがそこそこ険しかった。しかし振り返って見る高御位山方面の景観は、「播磨アルプス」の異名に相応しいものだった。
よく山は高さだけで判断すべきではないと聞くがまさにその通りだ。

 短いが急坂を登り詰めると、170mピークから北へ派生する緩やかな尾根に乗る。そこからしばらくはほぼ平坦で快適な区間となる。


13:25 170mピーク

 なだらかであまりピークらしくない170mピークに到着。木陰がありがたいが、景観のほうは潅木に遮られる。(左)
トラックはここで西にカーブしながら伸びていく。地形図では東へ派生する尾根も見受けられるが、紛らわしい踏み跡が無いので間違うことはないと思う。

 170mピークを過ぎると、北山奥山が間近に南に見えている。今日の行程中で最後の目立ったピークだ。
その前には送電線鉄塔の立つ165mピークも通過する。


13:36 165mピーク

 ピークと意識していても、あまりピークらしくない165mピークを通過。ここから西へ派生する尾根を辿って、北山へ下山することも出来るようだ。
もちろん北山へは降りずに、送電線鉄塔の脇を通って北山奥山を目指す。アンテナ施設?があったりするが、好展望の素晴らしい尾根道が続く。
アップダウンも10m下って30m登るだけであっけなく北山奥山へ到達する。


13:48 北山奥山山頂到着

 北の170mピーク付近から見た限りでは展望無しのピークに見えたが、周囲の木々が低いためにかなりの広範囲を見渡せる。
山頂には腰を下ろすにちょうど良い岩も点在し、とても居心地の良い素晴らしいピークだ。

 この後、南西の北池登山口を目指すが、東の宝殿方面へもトラックが伸びており、「はりま歴史の山ハイキング」ではそちらを歩くように設定されている。
遠目にもなかなか楽しそうなトラックで、いずれぜひ歩いてみたいものだ。


高御位山山系(東尾根を除く)全景

 北山奥山の山頂から少し北池方面へ下ったところで西方の視界が大きく開け、今日朝から歩いてきた高御位山山系を一望出来る。
歩いてきたところを眺めるのは、山歩きをしていてまさに至福の時である。更にここほど広く眺められるところはそう多くないのではないだろうか。
忘れていたが、今日はここでオカリナを楽しむことにした。


14:03 北山奥山出発

 一通り、景観を楽しんだところでいよいよ北山奥山を出発する。北山奥山からは北池に向けて長い尾根が派生している。明瞭なトラックが付いていて、
快適に縦走を楽しむことが出来る。地形図上では登りは無いが、広く広がった等高線で表現しきれない「隠れピーク」がいくつか存在していた。 (右)
しかし、そのいずれもが等高線に現れないということで、標高差は10m以内だ。写真右はコルを挟んで140m+ピークを見ながら下っているところだが、
見た目には標高差が強調されて見えるが、実際には10mもない。ということで、北山奥山からの下山ルートは本当に快適なものだった。


14:13 140m+ピーク通過

 140m+ピークで再びトラックは西へ大きくカーブする。このピークからも東へ派生している尾根があるが、紛らわしい踏み跡は無いので間違いにくいと思う。
140m+ピークを過ぎると、弓なりに蛇行しながら北池へ伸びていく尾根の全貌を眺めることが出来る。とうとう楽しい縦走にも終わりが見えてきた。
140m+ピークから約30、40mは急坂だが、それ以降は再びなだらかなトラックが始終続く。


 現在の標高は約6、70mくらいか。急坂を下りきると、あとは非常に快適な平坦な尾根歩きが続く。潅木帯と岩場が交互に現れる感じで飽きさせない。(左)

 なだらかな尾根道がしばらく続くが、目の前には最後のアップダウンが見えてくる。最後の三角点ピークである54.4mピークだ。
ここでも見た目には標高差が強調されて見えるが、実際には10m下って10m登るだけというような、アップダウンといえないくらいの標高差だ。


14:35 54.4mピーク

 殆どが埋もれて、側面の文字が読めなくなっている三角点がある54.4mピークに到着。周囲は潅木に囲まれて展望は無い。
しかしいずれの木も背が低いので、とても明るい雰囲気のピークだ。少ない日陰を利用して小休止をとる。

 この三角点を見ると、六甲最高峰の殆ど埋もれた三角点を思い出す。埋もれ方にはこだわらないが、264.2mピークの三角点のような事態はやめてもらいたいものだ。

 この54.4ピークが今日最後のピークとなる。ここからは殆ど下り一方、そして森歩きとなる。トラックは北池登山口のお社の後ろに出てきて縦走完了だ。


14:48 北池登山口到着

 所要時間約8時間の楽しい縦走だった。夏は止めておくべきだが、それ以外の季節なら本当に充実感溢れる縦走を楽しむことが出来ると思う。またアレンジして歩きたい。


今日の行程の断面図です




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