05年11月28日(月) 晴れ後曇り 明神山Cコース、Aコース、Auコース

 今日は友人Kappaさんと2人パーティーで山歩き。色々検討した結果歩行距離そこそこで見どころの多い明神山に決定。
多くあるトラックの中から、明神山は初めてのKappaさんのために代表的なCコースからAコース、そして好評判のAuコースを選択した。
このうち、CコースとAコース上部は別項で採り上げているので簡略して記すことにする。なお2人とも撮影しながらのゆっくりしたペースなので、
所要時間はあまりあてにならないことを付け加えておく。

 6:36 いつもの夢やかた駐車場から準備を整えて出発。



 朝焼けを見ながら舗装された農道を歩いていく。
今日は春のように霞んでいる。澄んだ空気ではなく、残念ながら
山頂からの展望は期待出来ないだろう。まあ、2人パーティーの日に
雨が降らなかっただけましとするしかない。




 Cコースに入ると前回9月に歩いた時とは打って変わって秋真っ盛り。
落ち葉のじゅうたんを踏みしめて歩いていく。




 屏風岩 7:06

 Cコース第1の見どころ、屏風岩を通過。




 きれいな朝焼けでしばし見とれる。
しかしいつものように送電線に邪魔をされてしまう。





 大雌岩 7:21

 Cコース第2の見どころ、大雌岩。
次から次へと見どころの現れるCコースにKappaさんも
ご満悦のようだ。良かった良かった。




 大雌岩からの展望。朝もやの中に明神池がひっそりと佇んでいる。
なかなかの景観である。しかしやはり遠望は全く利かない。




 観音岩を過ぎて、明神山を真正面に見ながら岩尾根を歩く。





 くじら岩 8:28

 くじら岩を通過。Kappaさんが足を踏み外しておどけてみせる。




 明神の鎖場 10:27

 Cコース最大の難所といわれる明神の鎖場を通過中。
アスレチックのように変化のある登りに嬉々として登っていく。




 明神山山頂 10:37

 難関を楽々突破し、視界が開けて山頂に到達!
と思ったら山頂の様子が前回と何か違っている。




 明神山愛好会の方が山座同定図を設置されていた。
夢前町が設置したモニュメントも邪魔っけだと思っていたら、更に
構造物が増えてしまった。これでいいのか?と一目見て思った。
明神山を愛する気持ちは痛いほどよく伝わってくるが、愛情表現が何だか
箱物にこだわる役所っぽいような気がする。
 こちらの愛情表現は山頂の掃除。小さなスーパーのビニール袋が
あっという間に吸殻や飴の袋で満たされてしまった。困ったものである。

友人Kappaさんのために山座同定のために広域地図も持ってきていたが、
この明神山愛好会設置の山座同定図のために出番がなくなってしまった。

 目に付くゴミを片付けて気持ちよくなったところで夫婦のハイカーが到着。

 11:34
 1時間近く過ごした山頂を後にしてAコースを下る。



 11:47
 莇野への分岐を通過。





 11:56
 Bコースとの分岐を通過。主峰からの下りはここで一段落して、
ここからは展望のAコースが始まる。




 きれいに色づいた黄葉の下を歩いていく。この時期ならではの光景だ。
そう、自然が形作るものほど崇高で美しいものはないし、人が決して真似
できないものだ。



 真っ赤なもみじの下を通過。思わずお茶を点てたくなる。
足を止めて2人でしばし撮影会となった。





 13:06
 
 AコースとAuコースの分岐に到着。ここからAuコースが始まる。
思わず手持ちのAUの携帯を取り出したKappaさん。(^_^;)
もちろん携帯のAUから名付けられたわけはなく、Aコースを迂回する
形だからAuコースとなったようだ。



 急坂を下っていくと、くじら岩のような岩尾根に降りついた。
こちらのほうがやや斜度があり、砂利がうっすらと積もっていて、
滑りそうでちょっと怖い。

 しかもここで休憩していたら、オオスズメバチが急接近!
もうすぐ12月なのにまだ居るのかと驚いた。虫好きのKappaさんも
さすがに肝を冷やしていた。どうやら彼らは暖かい日当たりのよい
ところを好むようだ。





 Aコース、Cコースの尾根、そして大明神コースの尾根?
そして奥には七種薬師。本当に大展望だ!Auコースが人気が
あるのも納得出来る。本当に鉄塔と送電線の存在が悔やまれる。
これさえなければ絶景に慣れているニュージーランド人にも
自信を持って薦められるのだが。



 Auコースは部分的には急坂があるが、大部分は歩きやすい尾根道だ。
このコースを通じて3人のハイカーとすれ違った。人気の高さがうなづける。

← 自分撮りの要領に慣れてきたKappaさん(奥)



 2人の行く手に奇妙な光景が広がった。これがAuコースのハイライトだ。
北側に付けられた巻き道を歩いていく。





 三ツ岩 13:35

 2人揃ってカッパドキアをすぐに連想した。自然のユーモアな造形は
本当にカッパドキアの奇岩を思い起こさせる。



 
 「兵庫のカッパドキア」三ツ岩は展望の広がる尾根の上に位置しており、明神山を含めて周辺を広く見渡せる。Aコースはもとより、往路に使ったCコースの岩場も手に取るようによく見える。
まだ大明神コースは歩いていないが、代表的なコースの中ではAuコースが最も展望の素晴らしいトラックといって間違いないだろう。




 しばらく三ツ岩と、その周辺の景観を満喫。
ここは素晴らしい見どころだ。また違う季節にぜひ来てみたい。




 三ツ岩岳山頂(360m)

 三ツ岩から短い登りですぐに三ツ岩岳に到着。山頂は展望は無い。
なお三ツ岩はこのコースが拓かれた時に名付けられたものであろうか。




 三ツ岩からは急坂の連続で一挙に高度を下げていく。
下から歩いていたらかなりの難所のようだ。一部にはロープもある。




 下りが終わると再び平坦な尾根道。Auコースはこの繰り返しのような
気がする。この辺りは再び大展望が広がっていた。




 明神山

 2人してこの景観に感動する。

 



 ゴジラの背 14:10

 かなりの急な岩場になっている。上から降りてきたので、
ネームプレートを見るまで分からなかったが、下から見ると
確かにゴジラの背のように見えなくもない。





 雑木林のプロムナードの向こうには鉄塔が立ちふさがる。
ここは鉄塔を右に見て、左のほうへ下っていく。




 鉄塔を過ぎると雑木林の中を着実に下っていく。
細いが明確な踏み跡が続いている。この静かな雰囲気がたまらなく良い。




 途中でやや分かりにくい分岐があった。南のほうへ降りていく道と
東のほうへ続く道。地図とコンパスを見て、夢やかたのほうへ続いている
と思われる東の道を選択。意外にもこの分岐には何も道標が無い。
山頂の山座同定図よりもこの分岐に道標を設けていただきたいと思う
のは自分だけだろうか。





 ベンチとテーブルがある休憩所を過ぎると、ジグザグの
トラックで一気に下っていく。歩きやすい階段道が延々と続いている。
後で分かったことだが、夢やかた周辺の散策道として整備されたようだ。




 木々の間から間近に夢やかた周辺の景色が見えてきた。
楽しかったAuコースも終わりに近づいてきた。





 Auコース入り口 14:48
 
 コテージの側にある入り口に降り立った。後で降りてくるKappaさんを
待っている。





 14:51
 
 夢やかた駐車場に到着。Cコース〜Aコース〜Auコースは、
まさに多くの見どころと展望に恵まれた素晴らしいトラックで、
Kappaさんも大満足。一気に明神山愛好家となってしまった。
次は2人で大明神コースを歩くことになった。

 明神山はコースバリエーションの豊富な素晴らしい山である。しかし山頂だけは現状は少々疑問を呈する状況である。
景観を遮るものをわざわざ設置する必要は無いのではないだろうか。

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