05年11月10日(木) 晴れ 市原コース〜千ヶ峰〜新七不思議コース〜岩座神コース 今日で2度目となる千ヶ峰は開通してしまった林道を利用して市原峠からスタート。早朝の市原コースを歩いて山頂へ。その後新七不思議コースを下って 一旦岩座神(いざりがみ)へ降りた後、岩座神コースを登って再び山頂へ。そして市原コースを下って市原峠へ戻るという変則的なプランを組んだ。 7:00 市原峠手前にある駐車場に到着。既に車でかなり高いところまで登ってしまったが、一旦岩座神まで下るので決して楽なプランではない。 7:10 トランピングブーツに履き替えて出発。舗装林道を少し登る。道路右側の土砂が崩落しているのか道路上には多くの石が散在している。 |
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市原峠 7:18 林道により変わり果ててしまった市原峠に到着。ここより 市原コースの山道に入る。半年前に来た時に反対側には またに山への登山口(仮設階段だが)があったが、この時は 見当たらない。どこからまたに山へ登れるのだろうか。 |
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市原コースは初めから標高が高い上に展望の尾根道であり、 すぐに景観を楽しむことが出来る。ススキの穂が朝日に照らされて眩しい。 ハチは怖いが秋は最も山歩きが楽しい季節だと思う。 |
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千ヶ峰 さっそく行く手に千ヶ峰の山頂がはっきりと見えてきた。 市原コースは全般に緩やかな登りだが、山頂直下だけは そこそこ急なトラックが続く。景観を楽しみつつじっくり登る。 |
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市原コースから南の景観。今日の視界はどこまでも澄んでいる というほどでもないが、そこそこ遠くまで見えるようである。 もっと空気がきれいになれば良いのだが、日本だけではなく隣の 中国などにも環境改善に努力してもらわなければならないだろう。 |
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市原コースのハイライトといえる区間にやってきた。 両側に笹原が広がりだすと山頂はもうすぐ。 前回5月に来た時は挨拶が忙しいほど多くのハイカーが 歩いていたが、今日は平日でしかも早朝のせいか誰もいない。 |
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ゆっくり撮影しながら登ってきたが、それでも1時間少々で 山頂に到達できた。北側はまたに山をはじめかなり遠くまで くっきりと見ることが出来る。 |
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千ヶ峰山頂(1005m) 8:25〜9:20 かなり広い千ヶ峰山頂に到着。早朝のせいか誰もいない。 風もないのでそれほど寒くもなく穏やかな陽気で気持ち良い。 考えていたよりも山頂での滞在を長めにする。 景色を見てぼーっとするのが何よりリラックスできる。 |
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南側の景観。笠形山がはっきりと見える。海は分かりにくいが 淡路や六甲山脈はぼんやりと見えた。 |
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「悲劇の」段ヶ峰遠望 西にはけっこう近くに段ヶ峰が見える。風力発電所が出来たら ここから風車が見えるようになるのだろうか。 |
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山頂での滞在も1時間近くになり、立ち去り難いながらも 新七不思議コースや岩座神コースも歩きたいので出発する。 山頂から南西に伸びる尾根筋を貫く笠形山までの縦走路を 南下する。新七不思議コースまでは小刻みに登り下りを繰り返す。 ペース配分には気を配ったほうがよいと思う。 |
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七不思議コース分岐 9:38 山頂から殆ど植林の中を走るトラックを幾度かのアップダウンを 経て七不思議コースへの分岐に到着。前回はここから岩座神へ 下った。スタートから滑り落ちるような急なトラックが付いている。 今回は新七不思議コースを下るのでここは直進する。 |
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七不思議コースへの分岐を過ぎると南側の景観が良い岩場に出る。 前回はここまで来て引き返した。行く手には色鮮やかな雑木林が広がる。 |
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雨乞岩 9:43。 「岩座神七不思議」の一つに数えられる。 日照り続きで困った時にこの岩の上で踊ると必ず雨が降ったという。 |
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雨乞岩を過ぎると、殆ど平坦な雑木林の中を歩く。 この辺りの紅葉は最盛期を過ぎたようだが、落ち葉を踏みしめながら 実に快適に歩ける。 |
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新七不思議コース分岐 10:07 思ったよりも時間を費やして、ようやく新七不思議コースへの 分岐に到着。頭の中ではずっと尾根筋を歩いてこの分岐に到着すると 思っていたが、この分岐に着くまでにけっこう高度を下げる。 千ヶ峰・笠形山縦走路とはここでお別れ。いずれ縦走してみたいものである。 |
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七不思議コースと同じくなかなかに急なトラックが付けられている。 はじめは雑木林の中を下るが、すぐに薄暗い植林の中に入ってしまう。 |
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七不思議コースへのバイパスの分岐を過ぎてすぐに「展望良」と 書かれた岩場に到着。もちろん登ってみる。確かに展望は良いが ちょうど視界の中央に残された1本の木が邪魔になっている。 |
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唐滝 10:35 「岩座神七不思議」の一つ。 「旱魃の折、この滝で鰻を護れば(獲ればの間違い?)必ず雨が 降ると伝えられる。又この所に一人で踏み入った者は誰一人として 無事に帰ったものがないという。大蛇が居るためと伝えられる。」 (案内板より抜粋) 運良く大蛇に遭遇することなく無事に帰還することが出来た。 近頃雨が少ないせいか水量はさほどではない。次回は大雨の後に 訪れたいものである。 |
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唐滝周辺は巨岩が散在し、まるで天然の庭園のようである。 黄葉に日が差し込んで眩しかった。 |
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唐滝から下流は小滝が点在し、沢に沿ったトラックで立ち寄りながら歩く。 禊滝という滝もあったようだが、どれが禊滝か分からない。 |
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滝壺には黄葉がひらひらと舞い落ちていた。1年で最もロマンティックな 時に歩くことが出来たのかもしれない。 |
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下流部は杉の植林の中を下る。1箇所渡渉箇所があり、このような 自然の造形を見ることが出来る。 |
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岩座神地区 11:30 獣避けのゲートを通ると岩座神地区に到着。「岩座神七不思議」に ついての詳細な案内板がある。唐滝などトラック沿いにあるもの、 少し離れたところにあるものもある。全てを訪ねるのは少々骨が 折れそうだ。 |
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仁王門の樒(しきみ) 11:42 神光寺の仁王門の脇にある樒は、午前中は枝葉の勢い盛んで 光沢があるが、午後には色褪せて衰えるという。ということはもう少しで 木の勢いが衰える時間である。 |
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神光寺 11:52 仁王門からしばらく集落の中の坂を登ると神光寺に到着。 しばらく腰を下ろし小休止を取る。静かな時を過ごしたかったが、 近くで工事現場があるのか頻繁にダンプカーが寺の前を通る。 境内の脇から千ヶ峰へのトラック、岩座神コースが始まっており、 再び登りに掛かる。 しかし工事のためと思われる作業道によりトラックが分断されており、 道標も無く非常に分かりづらくなっている。踏み跡をじっくりと見定めて 作業道を横断してもらいたい。 |
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千本杉 12:10。 植林の中をしばらく登ると「岩座神七不思議」の一つ、千本杉に到着。 七不思議の中でも特に見ごたえのあるみどころといえるだろう。 岩座神コースのハイライトともいえる。しかし千本杉まで舗装路が通り、 車で登ることも出来てしまう。 |
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幹の中ほどから無数の枝を広げ、圧倒的な存在感を見せる。 いつまでも大事に守ってもらいたい名木である。 |
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千本杉からは延々と植林の中を登っていく。はっきりいって変化に乏しく黙々と登るだけ。千本杉の違って植林の杉はどれも同じで面白みがない。 植林から雑木林に変わると岩座神コースの終点は近い。 |
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岩座神コースと三谷コースの合流地点付近 12:50 半年前の新緑の季節に登ってきた三谷コースに合流する。 昼から千ヶ峰へ登り返すのは想像以上に足に堪える。 しばらく休憩して千ヶ峰への最後の登りに挑む。 しばらくは階段が付けられていて登りやすいが、途中からは 粘土質の滑りやすい土や、ロープに頼るところもある。 |
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千ヶ峰山頂 13:33 今日2度目の千ヶ峰山頂。しかしまた誰もいない。 ぽかぽかした陽気でさすがに疲れもあり、景色を眺めてまったり過ごす。 |
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岩座神地区を見下ろす。 写真中央の山間の集落。あそこへ下って登ってきたのかと思うと 達成感もひとしお。朝はそこそこ空気が澄んでいたが、昼にはやや 霞が加わっていた。 山頂にいる間に男性4人組と、女性3人組が登ってきた。 皆全て市原コースを経由してきたようだ。女性3人組は神崎側から 2時間かけて登ってきたらしい。 |
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14:39 山頂で1時間以上過ごし、ようやく重い腰を上げて市原コースを下る。 あとは下るだけである。 |
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山頂ではまだ動いている人が見える。午後になると千ヶ峰が 逆光でまた映える。 しばらく降りていくと10分くらい先に降りていった女性3人組に 追いついた。どうやら自分のペースは速いらしい。途中で神崎側の 植林の中を下っていく分岐で別れる。またの機会に歩いてみよう。 市原峠付近の駐車場に到着。 15:20 楽しかったがけっこう疲れた。 |
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市原峠に上がる舗装路を利用してはみたが、やはりメインの登りは朝のうちに済ませておくべきだろう。 今日の計画の中では岩座神の神光寺から千本杉の間が少々分かりづらくて要注意である。 七不思議コースは道標がしっかり完備されており、テープも豊富で迷うことはないであろう。 いずれにしても紅葉を楽しみながらの楽しい山歩きを満喫できた1日だった。 |