「駒の尾山・ダルガ峰(ちくさスキー場起点)」 2013年 6月23日(日) |
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国土地理院地形図 : 25000分の1 「西河内」 〜 はじめに 〜 昨日は涼しい曇天にも助けられて、快適に後山へ登ることが出来ました。 今日も昨日と同じような天気、というか昨日よりもどんよりしていますが・・。 ちくさ高原キャンプ場はさすがに夜はたいへん涼しくて昨夜20時頃から8時間熟睡。 今回も4時に起床して朝食を摂ってテントを撤収。 朝涼しいうちにキャンプ場を出発。下山後のエーガイア温泉を楽しみにして歩き始めます。 昨日の舗装林道下りでも体感したのですが、下山後に舗装路を下るというのは 意外に疲れるものです。ということで、駐車地を下山地点にあたるちくさスキー場にしました。 当初考えていたのは駒の尾登山口に車を停めるプランでした。 計画中に折り畳み自転車を出動させることを考えましたが、 歩いてもたいした距離ではないので用意していませんでした。 |
行程概要 (山中のルートは不正確です)![]() 今回は 。 |
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6:19 ちくさ高原スキー場出発 (900m+) スキー場の駐車場に車を停め、入念にウォーミングアップしてから出発する。 実質的な登山開始は駒の尾山登山口からなので、珍しく下りでの行程開始となる。 ところで正面のゲレンデでは畑のような光景が見える。 昨日、キャンプ場の利用手続きを行った際に知ったのだが、夏に「ちくさ高原ゆり園」として開業するようだ。 ちくさ高原ゆり園 【開園期間】2013年7月13日(土)〜8月25日(日)まで開園予定 【営業時間】9:00〜17:00 (リフト上り最終 16:30) 【入園料】大人/1,000円 こども/500円 [団体割引 ※20名様以上] 大人/800円 こども/400円) 【リフト料金(上り専用)】大人/500円 こども/300円 ※天候などの状況により運休する場合がございます。 ※3歳以下無料(保護者同伴でご利用いただけます) 【駐車場】無料(1,500台) ゲレンデがゆりで埋まる光景は一度見てみたい気がする。 夏の間、遊ばせている状態が常であるゲレンデを有効に利用出来ていて素晴らしい。 なお先日歩いたばんしゅう戸倉とちくさスキー場は今や同じ会社が運営していることもあって、 共通シーズン券を購入出来る。 スキーヤーとしてはこういった動きは大歓迎で、兵庫の他のスキー場にも波及効果を期待したい。 |
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6:36 駒の尾山登山口 (800m+) 車や自転車ではあっという間なのだが、徒歩では15分かかって駒の尾山登山口に到着。 このアングルだとちょうど後方に駐車スペースがあって、ここから歩き始めるプランも良いと思う。 今日の行程はゲレンデ内を下るところ以外は全て歩いたことのある区間であり、 詳細は簡略して記すことにしたい。 駒の尾山登山口〜大海理峠間も一度下りで歩いている。 |
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駒の尾登山口から大海理峠へ 殆どの区間が等高線に沿うような山腹道となっている。 殺風景な植林ばかりではないかと思いきや、このような苔むしたゴーロ帯を横切ったり、 意外に表情豊かなトラックで楽しめる。 |
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7:14 県境尾根は雲の中 途中で一か所だけ外界を垣間見るところがあったが、 今日も県境の稜線上は雲がかかっているようだ。 |
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更に梅雨時のしっとりした雰囲気を楽しみつつ標高を上げていく |
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初めて沢に沿う場面が出てくると大海理峠へはもうすぐ |
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7:54 大海理峠(1,120m+)到着 駒の尾山登山口から約1時間15分で大海理峠に到着。 ここまでの標高差は約300mで、登り始めには程好い運動量だった。 前回に下りで歩いた際のほうが笛石山からの縦走疲れで長く感じたような気がする。 大海理峠には親切にもベンチまであるので、ちょっと一息入れていくことにする。 峠からはこの後登る駒の尾山がさほど遠くないところに見えている。 この時は雲が切れていて、この調子なら山頂からの眺めは楽しめそうだ。 8:10 大海理峠(1,120m+)出発 |
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駒の尾山山頂まで標高差160m弱 県境尾根は非常によく整備されたトラックが整備されている。 大海理峠から1,211mピークまでの登りがやや急だが、歩きやすいので調子良く高度を稼げる。 |
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避難小屋を過ぎ、駒の尾山山頂手前まで来ると、鍋ヶ谷山が垣間見えた 県境尾根を越えるように、北から南へ雲がどんどん流れていく。 昨日登った後山は終始雲の中だった。 |
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8:41 駒の尾山山頂(1,280m)到着 早朝とイマイチの天候のためか、いつも賑やかな山頂も静寂に包まれている。 この後縦走していくダルガ峰も同じように雲が流れて見え隠れしている。 行動食を摂りながら、ツィートしたりして小休止をとる。 |
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雲が流れる県境尾根 晴天も素晴らしいけど、また違った雰囲気で楽しめる。 9:02 駒の尾山山頂出発 だんだんと汗冷えしてきたので、そろそろ重い腰を上げて出発する。 大海里峠まで登ってきたトラックを逆に戻っていく。 この区間を歩いていると、ついにポツポツと雨が降ってきた。 後で聞いた話では今日の天気は悪いほうへ修正されたようだった。 出発前に天気図を含めて天候チェックは行うが、梅雨時ほど外しやすい時期はないことを改めて実感。 今年は梅雨入り宣言も含めて予報は外れっぱなしのような感がある。 まだ小雨で逆に涼しくなったように感じるくらいなので、 レインウェアを出すほどではないなということで歩き続ける。 9:19 大海理峠(1,120m+) 下りはやはり早くて、登りの3分の2ほどの時間で大海理峠到着。 あまり疲れていないので、水分補給だけ行って先へ進む。 |
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1,206mピークの西山腹を巻く 当初のプランでは、まだ踏んでいなかった1,206mピークを通過するつもりだった。 雨脚が強くなってきたこともあって、それはまたの機会にとっておくことにした。 |
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9:36 1,120m+コルの分岐 ダルガ峰まであと少しのコルまでやってきた。 ここからダルガ峰までは短いながらもかなりの急登。 今日最後のまとまった登りとなるので、じっくりと登っていく。 地面は水を含んでかなり滑り易くなっていて新しいスリップ痕もあった。 |
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急登を終えると、ダルガ峰の広い山頂へ 雨に濡れる森も素晴らしい光景だと改めて思った。 それはともかく雨が止みそうにないので、山頂でレインウェアを着ることにした。 |
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9:43 ダルガ峰山頂(1,163m)到着 75Lザック用のザックカバーはよく目立つよう赤色のものを選択したのだが、写真で見てもかなり目立っていると実感。 自分の好きな色は青や緑だが、あえて赤にしたのは緊急時には良い目印として使えるだろうという考えによる。 ダルガ峰ではけっこうしっかりした降りだったので、そう暑くは感じなかった。 晴れていれば那岐山まで見えた山頂だが、今日は瑞々しい森の雰囲気を楽しむ場となった。 9:58 ダルガ峰山頂出発 |
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ダルガ峰山頂を一路ちくさスキー場へ 正確にいえばダルガ峰山頂はピンポイントではなくて、第二次大戦中には飛行場が造られそうになったほどの 広いスペースで捉えるほうが的確だと思う。 でもトラックは非常に明瞭なので、特徴のない地形でも心配は不要。 |
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ダルガ峰を北上中 だんだん雨は小降りになってきたが、また降り出すと着直すのが面倒なので、レインウェアは着込んだままにする。 途中で大茅へ下るルートとの分岐があるが、指導標完備なので地形図確認を怠ってしまう。 |
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10:20 ちくさ高原スキー場最上部(1,130m+)到着 ダルガ峰山頂から約20分でスキー場到着。 ここからはゲレンデ内に入るということで気が緩みがちになってしまいそうだが、 むしろここからが核心と捉えるべきなのは過去の山行で学んでいる。 下りを前にしてザックを下してしっかり小休止をとっておく。 森の向こうには意外に遠く感じる駒の尾山周辺の稜線が見えている。 10:40 ちくさ高原スキー場最上部(1,130m+)出発 |
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メルヘンコースを下る ちくさスキー場は最上部から大きく3方向へコースが始まっている。 最も距離は長くなるが、斜度が比較的緩いメルヘンコースを選択する。 リフト降り場からは廊下状の緩い斜面を北へ下っていく。 突き当たったコーナーからは以前歩いた長義山へのトラックが始まっている。 |
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中級コースでも歩くと急に感じるメルヘンコース 雪があると程好い斜度でクルージングにぴったりの斜面だが、やはり下りで歩くと疲れるものだ。 夏草もけっこう伸びてきているので、歩きやすそうなところを選びつつ下っていく。 ゲレンデは雪付きを良くするために定期的に草刈りを行っているが、夏場は暑さ対策のためにも避けるほうが無難だろう。 下っている途中、ゲレンデの端に沢があるのを見つける。 これ幸いと顔を洗うが、沢床は鉄分でも含んでいるっぽい色が付いていた。 |
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11:04 ちくさ高原スキー場最下部 (920m+) 滑り降りたら本当にあっという間だろうけど、たっぷり20分ほどの時間を掛けてメルヘンコースを下ってきた。 最下部のスキーセンターが見えてきてほっとした。 周辺はゆり園の開園準備のためだろうか、従業員の方々が草刈りなどの作業中だった。 ゆり園に関係のないメルヘンコースを下ったのは、作業の邪魔をしない点においても正解だっただろう。 11:10 スキー場駐車場に戻ってくる (900m+) 時折雨がぱらつくものの、雲間からは日差しも降り注ぐというややこしい天候だった。 レインウェアを脱ぐと本当に涼しく感じた♪ 曇りのち一時雨というしっとりとした天候で、5時間ほどの程好い運動量の山行だった。 もちろん昨日も含めて汗はしっかりと流せて充実感は抜群だった。 麓のエーガイア温泉の営業開始時刻(12:00〜)に合わせて、ゆったりと山装備を解く。 ロードバイクでトレーニングされている方々も居られて、ちくさ高原はそこに居るだけで心地良い空気が流れている。 以前、自転車でダウンヒルしたこともある道路を下って、一路エーガイア温泉へと駆け込む。 テン泊山行には下山後の温泉が欠かせなくなった。今回、初めての利用だったが、 打たせ湯やジェット風呂まであるし、おまけに利用料は400円とかなり良心的。 しっかりリフレッシュ出来た。またの機会にぜひ立ち寄っていきたい。 〜 終わりに 〜 ちくさ高原周辺は高い標高を生かして、夏向きのプランを考えられそうです。 まだまだ未踏のところはたくさんあるので、近いうちにまた訪れることになるでしょう。 |
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行程断面図です![]() |