「比良X 秋風北比良の稜線歩き」 イン谷口〜釈迦岳〜北小松 08年10月17日(金)
国土地理院地形図 : 25000分の1「比良山」、「北小松」 昭文社・山と高原地図45「比良山系・武奈ヶ岳」、 山と渓谷社「比良山・湖西の山」をご参照ください。 JR西日本管区内の列車(新幹線、特急、急行を除く)が3,000円で乗り放題になる「鉄道の日記念きっぷ」を利用して比良を訪れた。 神戸線エリアからの利用なので劇的に安くなるわけではないが、交通費を少しでも節約して比良を楽しむにはぜひ有効利用したい切符である。 ちなみに同種の切符には18きっぷがあるけど、夏は暑過ぎて山歩きには使いにくいし、春はスキーシーズンと重なることもあって忙しい。 自分にとって山歩きに使える割引切符は「鉄道の日記念きっぷ」しかない。 ということで今回の比良は往復ともJR湖西線利用のプランに絞られた。4ヶ月前に堂満岳へ登っているので、今回はその北隣の釈迦岳を目指してみよう! 今回のプランは、山と渓谷社「比良山・湖西の山」P.36「釈迦岳・ヤケオ山」を基に少しアレンジを加えている。 8:09 京都発永原行き湖西線普通列車にて比良駅着 早朝は新快速が無いので、快速と普通を乗り継ぐことになる。やはり何度乗車してもけっこう長旅に感じる。 ![]() 8:20 比良駅出発 ウォーミングアップなどを済ませて比良駅を出発。まずは実質的な登山口であるイン谷口を目指す。 秋空の下でくっきりと見えている山々を見上げながら歩いていく。 国道161号を渡るところに樹下神社がある。神社までは一本道なのだが、ここからが土地勘の無い自分にとってはちょっとした迷宮になっている。 神社の山側には細い未舗装路が碁盤の目のように交差する別荘地?になっていて、地形図などで描かれているよりもずっと脇道が多い。 その影響で前回堂満岳へ登った時は予定外の登山口に辿り着いてしまった経験がある。 今回はその反省を踏まえて、山と高原地図やコンパスを併用して、慎重にルートを選定していく。 イン谷口へ通じるルートは、「神社横の脇道を入ると、基本的に道なりに進む」と考えてよいと思う。 別荘地を通り過ぎると途端に道幅が狭くなり、イン谷口へ辿り着く前からいきなり山道になる。 深い森の中を緩やかに登る区間で周囲の様子が全く分からないが、コンパスで進行方向が正しいことを確かめつつ歩いていく。 ところで実はこの日はノドが痛いというカゼの初期症状を自覚していた。山歩きからしばらく遠ざかっていたこととの相乗効果からか、 あまりペースが上がらないのを早くも感じた。ということで今日の歩行速度(特に釈迦岳までの登り)はいつもより一層遅くなっている。 |
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8:53 桜のコバ しばらく森歩きを続けていると「桜のコバ」という出合に差し掛かる。ここが前回の堂満岳で見る予定だったところなのか〜。 春には山桜が咲いているのだろうか。きれいな名前だが一見何の変哲も無い出合である。 桜のコバまで辿り着いたのだから、イン谷口はもう少しである。今回は予定通り行程を進められそうでほっとした。 交通手段が自家用車利用の場合以外は、比良駅からイン谷口まで歩くことになるので、このルートがメインルートと位置づけられそうだ。 登山口こそ分かりにくいが、トラックは明瞭そのものだった。 |
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9:00 イン谷口 不意に前方が明るくなって、見覚えのある光景が広がった。今日は無事にイン谷口まで辿り着くことが出来た。 そのまま四つ辻を直進して、リフト乗り場跡を目指す。比良スキー場が営業していた頃は駐車場として利用されていたっぽい広い車道が続く。 その広い車道の端に「大津ワンゲル道」の登山口を確認。横にはハチに対する注意を促す看板も掛けられている。 実は今回のプランは、山と渓谷社「比良山・湖西の山」(以下ガイドブック)の解説どおりに大津ワンゲル道を経由して釈迦岳を目指すことを考えていたが、 体調が万全ではないことと、足場の悪い険しい山道でハチに遭遇するのを避けることを狙って、より安全そうなリフト沿いコースに変更することにした。 結果的にはリフト沿いコースでも今日の体調では非常に登り応えがあって、予想以上に釈迦岳に辿り着くまでに時間が掛かった。 この判断は正しかったと思う。大津ワンゲル道はまたの楽しみにとっておこう。 舗装路をとぼとぼ歩いていると、道端の藪で何やら作業をされている方が。 聞いてみたら山ぶとうを取っているということで、自分も試しに食べてみたら、小さいけど正真正銘のぶどうだった! しばらく釈迦岳について情報交換して別れた。 |
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9:30 比良登山リフト山麓駅跡 舗装道路の終点には比良登山リフト山麓駅の建物がそのまま残っていた。 索道自体は撤去されているが、リフト乗り場はそのまま原形を留めていた。 以前、神鍋高原の廃止されたスキー場を巡ったことがあるが、使われなくなったスキー場は急速に自然に還ろうとしている様が印象的だった。 |
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一直線に上方へ伸びる索道跡 随分長いリフトだったことが窺える。一度でも比良スキー場へ来ていればという思いになるが今更どうしようもない。 それにしてもリフトも長いけど、これから歩く道のりも長そうだ。 リフトの長さを確かめてから登山再開。乗り場からは本格的に山道になる。 しばらくはリフト跡と沢沿いを付かず離れずに歩くようだ。 |
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リフト沿いコースは至極明瞭なトラックで、最も安全に釈迦岳へ到達出来る一般コース。 もう10月下旬というのに日なたでは暑いが、このトラックは大津ワンゲル道が通る尾根の陰になるロケーションであり、避暑という点でも良い選択だった。 まもなく小さな沢を渡るところがあり、そのすぐ横には公設の道標と沢に沿って分かれる踏み跡を見つけた。 しかし踏み跡は頼りないもので、道標には今歩いているリフト沿いコースの案内しか書かれていない。 少しだけ入ってみたがすぐに不明瞭になった。結局順当に沢を渡って本来のコースを辿った。 今日の行程中で紛らわしいのはこの一箇所だけだった。 |
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9:51 リフト線跡と交差 まもなく視界が開けてトラックはリフト線跡と交差した。トラックの両側のコンクリートの擁壁が僅かに往時を偲ばせてくれる。 この後も何度かにわたって、リフト線跡と交差しながら徐々に高度を上げていくことになる。 リフト線跡を通り過ぎた直後、救助ポイント「シャカ1」の看板を確認。 |
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10:00 神爾谷・北比良峠へ向かう道と分かれる リフト線跡から離れてしばらく登ると、神爾谷・北比良峠へ向かうルートとの分岐に到着。 ここで登り始めてから初めてザックを下ろして小休止を取る。 小休止中に地形図と山と高原地図を再確認。神爾滝はまだ先にあるようで、地形図に書かれているよりも分岐は手前にある模様。 この近辺のトラックの状況は山と高原地図のほうが現状に即しているようだ。但し地形図(H18年更新)のほうもリフト線が消去され地道に編集されていることが分かる。 現在位置はリフト線の長さでいうと、半分に少し届かないくらいまで登ったようである。 |
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小休止を終えて登山再開。時折索道施設の名残を見ながら登っていく。 等高線はずっと詰まっているが、それほど急な登りとなるところはない。 とはいうものの今日はいつもより足が重くてペースが上がらないのがもどかしい。 特に登りの時には色々と思索に耽ることが多い。受検予定の資格試験の勉強のおさらいにも活用しているがこの日はあまり頭が回らなかった。 他には、結局解散するのかしないのか麻生がはっきりしないのももどかしい。解散権を既得権であるかのように振舞っているが、国益を第一に考えるならば早急に解散するべき。 景気対策の優先をという向きが多いようだが、衆院選挙を行って民主党に政権交代をしてからのほうがより思い切った政策を打てると思う。 だいたい、自公による今までの失政を思い起こすと、今もなお政権に留まろうとすること自体厚かまし過ぎる。自ら下野するような謙虚さが少しでもあれば・・。 |
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10:20 再びリフト線跡と交差 トラックはリフト線跡を挟んで左右に行ったり来たりする。 リフトが架かっていたこともあって、そこは今では展望スポットになっていた。 いずれ木々が生長して森に還るまではこの琵琶湖の眺めを楽しめる。 あと何回リフト線跡と交差するのか楽しみにして登り続ける。 |
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10:36 三度リフト線跡と交差 約15分で次の展望スポット。同じ角度で窓が開いているので、どの程度高度を稼いでいるのかがよく分かって面白い。 立ち寄った山麓駅が遥か眼下に小さく見えている。反対側にはリフト終点の釈迦駅が大分近くに見えてきた。 比良スキー場はスキー場に辿り着くまで、登降リフトとロープウェイを乗り継がなければならず、 利用者の視点から見ると少々不便だったようだ。しかも帰りにはゲレンデからロープウェイ乗り場までのリフト1本の乗車も追加される。 (計リフト2本。ロープウェイ1本の乗車が必要だった) ゲレンデまでのアクセスが不便とはいっても、最後まで琵琶湖の眺めを楽しみながら下山出来た登降リフトだったことを実感した。 |
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10:58 比良登山リフト釈迦駅跡 次に視界が開けたのはリフトの終点、釈迦駅跡だった。スキー場利用客はここでリフトからロープウェイに乗り換えて北比良峠に登っていった。 リフト駅は絶壁になっていて危険だからかと思われるが、木の塀で塞がれて入れなくなっている。 カゼの影響か今日は疲れるのが早く、ここで蓬莱山方面を眺めながら小休止。 今回はフィトンチッドが効かなかったようで、この後数日セキがひどくなった。 以前、ひきかけの時に山歩きで回復した経験があったのだが、いつでも上手くいくとは限らないようだ。 5分程度小休止したが、スズメバチが周囲をぶんぶん飛び回って落ち着かないので先へ進むことにした。 |
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堂満岳、蓬莱山遠望 釈迦駅から少し登ったところからも眺めを楽しむことが出来た。 4ヶ月ほど前に登った堂満東稜道のある尾根が間近に見える。 霞で遠望が利かないのが残念だが、やはり比良はスケールが大きいと改めて感じる光景だ。 |
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11:17 釈迦岳へ向けて急登のトラックを選ぶ 釈迦駅から少し登ったところで出合に差し掛かる。釈迦岳へ直登を続けるトラックと、西から大回りするトラックに分かれる。 今日の体調からすると大回りするほうが妥当のように思えるが、早く山頂に到達したいという思いのほうが勝って急なほうを選んだ。 |
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釈迦岳へ向けての急登 部分的にだが木の根を掴んだりする場面があって、それまで持っていたクモの巣払い用の木の枝を放棄しなければならないようなトラックだった。 但し秋山では避けて通れないクモの巣だが、これまで歩いてきたトラック上ではそれほど数は多くなかった。 時折、立ち止まっては小休止を繰り返しながらゆっくりと登っていく。 |
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今年初めての紅葉 登るにしたがって木々の葉が段々と色づいてきた。もう釈迦岳の上方では紅葉が始まっていた。 考えてみれば今年の秋はいつになく暑い。昨年、武奈ヶ岳へ登った時に今年の色づき方はイマイチということを聞いたが、今年はどうなのだろう。 でも写真の場所の紅葉はなかなか見事なものだった。今秋中にあと1、2度は比良へ来たいと考えている。 |
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12:00 大津ワンゲル道と合流 釈迦駅から40分ほどで大津ワンゲル道と合流。ここから釈迦岳山頂まではさほど急ではない区間となっているようだ。 山頂を前に最後の小休止を取った。昼までには釈迦岳山頂には着いていると予想していたが、今日のペースの遅さは自分でも驚くほどだった。 釈迦岳山頂付近は緩やかな山容になっていて、特に南斜面は等高線もかなり広がっている。 緩い登りと紅葉に助けられて最後の登りに挑む。 |
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12:10 釈迦岳山頂到着(1060.3m) 緩やかに登っていくと前方の森が開けてようやく釈迦岳山頂に到着! 比良駅からの所要時間は4時間程も掛かった。ちょうど昼時だしどなたか居られるかと思ったが自分ひとりだった。 釈迦岳山頂は上空だけ抜けていて秋空が見えるが、周囲は森に囲まれていて展望は無い。でも落ち着いた雰囲気の良い山頂だと思う。 晴れてはいるものの暑さはなく、吹き抜けるやや強い風ですぐに汗が乾き、じっとしていれば寒いくらいだ。 今秋はクマが多いということで、時折鈴を鳴らしながら昼食を摂る。 昼食を摂りながらこの後の行程を再確認する。ここまでで4時間ほどかかったが、この後北小松までは3時間30分ほどで辿り着ける模様。 途中まで比良山系縦走路が通る東側の主尾根を経由するが、さして難所というほどの登りも無いようだ。 ここまでで少し行程が遅れ気味という感触だったが、なんとか予定通りに行程を進められそうだった。 そうそう、三角点はどこかと思ったが、すぐには見つけられなかった。というのはいつもの国土地理院のプラ杭の側には無かったのである。 広場の中央付近に殆ど埋もれていて、周囲の石と同化しているような状態にあったからだ。 |
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12:30 釈迦岳山頂出発 20分ほどの休息でリフレッシュして、後半の行程を始める。 これまで延々と森の中を登ってきたが、ここからが今日のハイライト。 まずはヤケオ山を目指して主尾根の縦走を開始する。 |
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釈迦岳北斜面をヤケオ山へ向けて下る 南斜面と同じように北斜面も緩やかになっていて歩きやすい。 柔らかな斜光が森に差し込んでとても良い雰囲気だった。ここは少し紅葉が遅れ気味のようだったが、もう少ししたらもっときれいになっているだろう。 |
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北比良の稜線は急峻そのもの 釈迦岳山頂から約50mほど下ったところで急に前方の視界が開けて、初めてこれから向かうヤケオ山を見る。 手前にフジハゲというガレ場も見える。そしてそれ以上に驚いたのは須磨アルプスを思い出させるような狭くて切れ落ちた尾根。 足下は本当に絶壁になっていて、足を踏み外せばどこまで落ちていくのか分からない。 西側からは強風が吹いていて、飛ばされないように帽子を掴んで歩いていく。 この展望の尾根はこの後しばらく続く。この間思う存分琵琶湖の景観を楽しむことが出来る。 琵琶湖の展望は似ていても尾根の雰囲気は南比良と北比良で随分違うことがよく分かった。 |
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フジハゲ付近から釈迦岳を振り返る 快適な尾根をしばらく歩くと、先程まで居た釈迦岳の全貌を眺めることが出来た。 堂満岳とはかなり雰囲気が違い、蓬莱山のように穏やかな山容だ。 この付近で今日初めて山中で他のハイカーに出会った。自分と同じく単独の男性ハイカーさん。 自分とは逆にこれから釈迦岳へ向かわれるとのこと。ヤケオ山で他2人の方が休憩中と言われていたが、結局今日出会ったのはこの方一人だけ。 比良山系は山によって随分歩いている人数が違うなぁと感じた。 |
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1000m+ピーク付近 ヤケオ山の手前には1000m+ピークが控えている。どうやらピーク自体では展望が無いようだが、 尾根のかなりの部分ではこのような大展望が広がっており、楽しく歩けることは間違いなし! 4ヶ月ほど前に憩った近江舞子の内湖が正面に小さく見えているのが印象的だった。 |
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13:08 ヤケオ山山頂(970m+) 1000m+ピークを過ぎるとすぐにヤケオ山に到着。写真では展望無しのピークのように見えるが、 ちゃんと随所に展望箇所があっていつまでも居たくなるところだった。 なお周囲からよく目立つピークの筈だが、ここには三角点は無い。 13:20 ヤケオ山山頂出発 小休止をしてからヤケオ山を出発する。残念ながらハイライトともいえる大展望の尾根歩きはここまで。 ヤケオ山からは標高差300mの長い下りが待っている。とりあえず目下の課題は途中尾根が緩くなる“タンヤマノ頭”(880m+付近。 山と高原地図に記載有り)と名付けられているところを見定めること。 |
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そこそこの斜度の下りを経て、幾分尾根が緩くなった。 この緩くなるところはしばらく続く見込みで、再び急になる直前辺りがタンヤマノ頭と頭に思い描いて歩く。 ところでこの辺りはやや木々がまばらになっていて、これから向かう先には未踏のリトル比良の峰々が初めて出迎えてくれる。 リトル比良にもいずれ訪れる予定であり、今から楽しみにしている。 |
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13:34 タンヤマノ頭 進行方向には階段で始まる急な落ち込みが見えたので、この辺りがタンヤマノ頭とみて間違いないと思われる。 特に公設私設の案内板は見当たらなかった。振り返るとヤケオ山と1000m+ピークが双子のように聳えている。 なお、この辺りの土壌のせいかトラックはV字状に掘れていて、やや歩きにくくなっている。 このV字の状態になっているところは今日の後半の区間でしばしば見かけた。 |
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タンヤマノ頭を過ぎて長い下りが再開となる。次の目標となる670m+コルまでは約200mもの標高差を下ることになる。 歩きやすいところも多いが、東六甲縦走路の下りを想起させるような滑り易い場面も多々あった。 時折向かいにはリトル比良の景観が大きく見えてきて、けっこう楽しい下りとなった。 |
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リトル比良を眺める 670m+コルへ下り続けていると、リトル比良の大展望が広がっているところがあった。 これから向かう705mピーク、ヤケ山が程近くに控え、その向こうには色々な山容の山々が連なっていて、リトル比良が自分を誘っているよう。 その中でも岩阿沙利山付近のガレが目を引く。まるでロックガーデンみたいな奇観だった。 この大観を最後にして、黙々と樹林の中を下っていく。 |
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13:59 670m+コル 思ったほど時間はかからずに670m+コルに下りついた。コルの目印のようにシダが尾根を横切って密生している。 コルからは30mほど登り返すが、これが今日最後のまとまった登りとなる。そういえば釈迦岳まではけっこう体が重かったが、 その後の平坦や下りを歩いていると、いつの間にか調子が戻ってきた。ランナーズハイを越えたのだろうか。 |
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14:04 705mピーク 僅かに登り返して705mピークに到達。705mピークからヤケ山に至るまでは東西に細長い平坦な尾根が続く。 実質的には一つのピークとしても差し支えなさそうな気もする。 この平坦な区間は所々ヌタ場のような穴ぼこが空いていて、少し気味が悪かった。 |
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14:13 ヤケ山山頂(700m+ピーク) 705mピークに始まる平坦な尾根の最後に十数メートル登り返してヤケ山に到着。北から歩いたらたいへんな区間だと思うけど、 ヤケオ山からここまでは1時間も掛からなかった。ここから北小松駅までも再び延々と下りになるが、その前に山頂で一休みしていこう。 このヤケ山では不思議なことにスズメバチは1匹も見かけず、居るのは何故か全てトンボかコバエだけ。 理由は不明だがやはりスズメバチが居ないとすごく落ち着ける。 これから下る北小松方面へのトラックとは別に、リトル比良へ向かう比良山系縦走路がピークの北西から下っている。 いずれはテントを使用して比良を縦走もしてみたいけどいつになることやら。 出発前にこの後の行程を再確認。涼峠まで30分。楊梅滝まで35分。北小松駅まで30分。合計95分。 午前中は予想以上に登りに時間が掛かって、予定通りに行程を消化できるか不安になったが、意外にもどうやら1本早い新快速に乗れそうだ。 14:32 ヤケ山山頂出発 トンボの楽園のヤケ山山頂を出発。あとは北小松へ下るだけだ。 ヤケ山からの下りはひたすら樹林の中の下りであり、しかも日が西に傾いてきて一層薄暗く感じる。 なお、山と高原地図にはこのヤケ山から下る道は大石道と書かれている。 |
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そこそこ急な下りを経てまもなくトラックは緩やかになる。周囲は少し水気が多いようだが、この辺りも湿地帯“オトシ”に含まれるのだろうか。 この緩い下りは涼峠に到達するまでしばらく続いた。 |
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14:55 涼峠 寒風峠から下ってくるトラックと合流したと思ったら涼峠に到着。 こ広い踊り場になっており、涼しげな名前も手伝って、ちょっと一息つくには良いところだ。 ヤケ山からけっこう下ってきたつもりだったが、ここでもまだ標高570mくらいある。 峠からは木々の間に少しだけ窓が開いていて、まだ遠い下界を見下ろすことが出来る。 |
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涼峠からしばらく続くトレンチ 涼峠を出発するとこのような溝状のトラックがしばらく続いた。ここでボーリングの玉を転がすとどこまでも転がっていくだろう。 どれだけの長い年月を経てこのような姿になったのだろうか。 どこまでも続きそうなトレンチは程なく終わり、後は延々とごろごろと岩の転がるトラックとなる。 ただ浮石は少なくて、とても快適に歩ける区間だ。 まもなく楊梅滝を眺める第2滝見台に到着。初めて見る楊梅滝はとても壮観だった! しかし、天気もイマイチで日も射していないので、あえて今日は楊梅滝の写真は掲載しない。 第2滝見台からしばらく下ると第1滝見台。地形図にも山と高原地図にも滝の地図記号が2箇所書かれてあって、 楊梅滝周辺には滝がもう一つあるようだった。 |
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15:35 楊梅滝登山口 滝見物も程ほどに切り上げて、まもなく楊梅滝登山口に到着。一帯は公園としてきれいに整備されている。 今日は平日ということもあってだろうか全く人気が無い。 すぐ側には数台停められる駐車場がある。でもここに停めるとここに戻ってくるしかないのが欠点だろうか。 駐車場で一息入れてから北小松駅へ向けて歩き出す。ここから先は延々と車道を下る。 北小松駅から歩き出すとここを登ることになるが、ちょっと辛い区間になるかもしれない。 |
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15:55 JR湖西線北小松駅到着 ヤケ山から1時間40分で北小松駅に到着。16:25発の新快速にて家路に着く。 初めて比良山系を訪れてからはや一年。この一年で計5回訪れてすっかりシリーズ化してきました。 まだまだ未踏のままの山々が残されており、これからも比良に魅了され続けられそうです。 |
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今日の行程の断面図です![]() |