「仲秋の六甲越え」有馬〜深江 08年9月27日(土)

国土地理院地形図:「宝塚」、「西宮」25000分の1を参照して下さい。

 9月も終わりに近づき、ようやく気温が下がってきた今日この頃。
六甲最高峰周辺は秋を先取り出来るだろうと思って、六甲越えのプランを思い立った。
概ね魚屋道沿いを南下しながら、お気に入りのところや未踏のところを織り交ぜてのアレンジプラン。秋晴れの元、最高に気持ち良い一日となった。




7:00 神鉄有馬温泉駅出発

 列車から降り立つと、快適なひんやりとした空気。ようやく夏が終わって調子良く歩けそうだ。
人影まばらな温泉街をロープウェイ駅方面へ向かう。いつもの通り有馬を起点にしているハイカーは自分くらいで、
六甲最高峰に到達するまで誰とも出会うことはなかった。




 ロープウェイ有馬温泉駅を通り掛ると初めて見る新しい案内板があった。


神戸市北区有馬町
有馬温泉癒しの森
< Healing forest of Arima >

 日本三古泉に数えられる有馬温泉。温泉街から少し歩くだけで豊かな自然とふれあえます。
 アリマウマノスズクサ・アリマグミ、アリマと名のつく植物やコバノミツバツツジやシチダンカなど貴重な植物が見られます。
 この豊かな自然をより親しんでいただくため、この辺り一帯を「有馬温泉癒しの森」と名づけ、遊歩道を整備し、解説板や休憩所を設けました。
 名湯有馬の湯とともに、この森での森林浴や日光浴・イオン浴、運動浴、色彩浴などをお楽しみいただき、癒しと健康をあなたのものとしてください。


 (多数の植物の写真と、炭屋道・筆屋道を含む魚屋道下部の絵図が表示されています)


 ☆ 癒しの森は、あくまで自然の森であり、急な坂や、川を渡るところなどもあります。
  山行きにふさわしい服装、靴でお楽しみください。
 ☆ 落石には充分ご注意下さい。
 ☆ 筆屋道は砂防堰堤付近を通ります。そのため水位の上昇や土砂の流出により、
  歩道の通行が危険になる場合があります。充分ご注意下さい。
 ☆ 砂防堰堤には近づかないようにして下さい。
 ☆ ゴミは持ち帰りましょう。
 ☆ 樹木や草花は大切にしましょう。持ち帰りは禁止です。

 有馬町自治協議会・兵庫県



 今日の最初の目的は比較的最近新設された炭屋道。
紅葉谷道と魚屋道をつなぐバイパスの役目を果たしてくれている便利なトラックだ。








7:29 炭屋道・紅葉谷道出合

 有馬温泉駅から約30分。炭屋道の入口に到着した。
直進すると紅葉谷へ向かう馴染みあるルートだが、今日は初めてここから炭屋道を登る。
出だしから丸太階段が完備されており、快適このうえない散歩道になっている。
出合には一息つける東屋があるが、この時期はハチの巣があるのではないかと警戒してしまって休む気になれない。








窯跡

 東屋前からすぐのところに窯跡があった。このトラックのシンボルともいうべき存在だ。
窯の中からも木が生えていて、使われなくなってから相当の時間が経っていることを感じさせられる。
トラックが整備されるまでは森の中で人目に触れることなく隠れた遺構になっていたのだろう。








 炭屋道のある山腹は比較的急斜面となっているが、ジグザグに整備されているおかげで楽々登れてしまう。
しかも先日の峰相山での苦闘がウソのようにクモの巣も少ない。やはり六甲は快適に歩けるなあと改めて思う。








 魚屋道へ向けて見る間に高度を上げていく。ずっとジグザクかと思ったが、途中で階段が途切れて緩くなるところもあった。
炭屋道は短いトラックだからまもなく魚屋道へ合流するはずと快調に歩いていくと・・








7:50 魚屋道・炭屋道出合

 標準所要時間より5分余分にかかったが、あっけなく魚屋道に到達した。
初めて炭屋道を歩いたが、なかなか雰囲気の良いトラックで楽しかった。

 ここで有馬温泉駅出発以来、初めてザックを下ろして一息付いた。
公設案内板によると、ここから六甲最高峰まで2.2km。約50分とある。
考えたら有馬から魚屋道を通って六甲最高峰に登ったのは、3年ほど前に1回だけしかなく、もう殆ど記憶に残っていない。
起伏に富んだトラックではなく、単調なイメージがあるが、静かにウォーキングするにはぴったりだと思う。


7:55 小休止を終えて出発

 しばらくは射場山の西山腹を殆ど平らなトラックが続く。








8:00 射場山出合

 地形図で実線道(魚屋道)と破線道(射場山東山腹を通る)が分かれるところまで来た。
公設案内板では魚屋道と六甲最高峰しか指し示されていないが、確かに東斜面へ向かう踏み跡がある。
といっても快適そのものの魚屋道と打って変わって、笹を分けながら進むような感じだが。
また射場山山頂へ向けては明瞭な踏み跡は見受けられないが、季節を選べば難なく登れそうな雰囲気だ。
いずれ登ってみようと思う。

 射場山への踏み跡を観察した後、南側を見ると立派な東屋がある。前からここにあったかはっきりと覚えていない。
景観はというと木立に囲まれていて、湯槽谷山山頂付近が僅かに覗くのみ。純粋に休憩するためだけの東屋のようだ。

 しばらく歩くと切通しのようなところに差し掛かる。
西側の斜面は「危険」と書かれているが、木の根を頼りに登れそう。こういう場合は何かあってもオウンリスク。
自分には登れそうと判断して登っていった。








8:05 湯槽谷山の雄姿を眺める

 登ったところは絶壁になっていて、西側にはどっしりした湯槽谷山の山容を楽しむことが出来た。
有馬三山もしばらく歩いていないので、またプランを考えよう。
なお、ここは足場が狭いのでくれぐれも要注意。

 再び木の根を慎重に使って下る。








 最初、切通しに見えたのは実はトンネルの跡だった。
惜しくも崩れてしまったようだが、もし現存していたら貴重な遺構になっていたであろうに残念だ。




 六甲最古のトンネル跡

 ここは、現在は崩れてしまっていますが、六甲山で最も古いトンネルがあったと言われているところです。
明治7年、大阪・神戸間に鉄道が開通し、六甲越えのこの道も交通量が増え、道も拡がり、トンネルもできたのです。
荷物を積んだ馬や当時客を運ぶ駕籠が石垣のトンネルをくぐっていました。


 いつ頃までトンネルがあったのか。そしていつ崩れたのだろう。写真とか残っていないのだろうか。
解説版には想像図が載っているが、さぞかし立派なトンネルだったようだ。




8:15 トンネル跡を通過して出発








8:16 魚屋道・筆屋道出合

 トンネル跡のすぐ南には筆屋道への分岐があった。炭屋道と併せて開通したトラックだ。
ここも未踏のトラックだが、歩くのはまたの機会にして今日は魚屋道を南下する。

 射場山以来、見どころ満載で殆ど行程が進んでいない。
でもここから先は確か何もなかったような気がするから、六甲最高峰まで歩くのに集中出来るだろう。




 しばらく歩いていると行く手に巨大なアンテナのある六甲最高峰が木々の間からちらちらと見えてくる。

 もう大分歩いた頃、見覚えのある白石谷からの脱出口に差し掛かる。
今年は結局イワタバコを見に行けなかった。来年はまた遡行したい。

 そして車の音が間近に聞こえて、一軒茶屋の向かいに出てくる。
日差しがたっぷりだがもう暑さはなく、乾いた風が本当に気持ちいい。
軽い足取りで六甲最高峰へ向かう。ちらほらと降りてくる人とすれ違うがまだ人影はまばらだ。








9:00 六甲最高峰到着

 久しぶりの六甲最高峰に到達。流れる雲が秋を感じさせる。
とりあえず三角点を拝んでから小休止。空を見ながら今秋のプランを考えたりする。
昨年は六甲縦走に傾倒したが、今秋は縦走から離れてのんびりした山行にしたいな。




9:15 六甲最高峰出発

 もうしばらくのんびりしようかと思ってたけど、風上から他パーティーのタバコの煙が流れてきたので、それを合図に出発することにした。








六甲最高峰のススキ群

 最高峰周辺は今、ススキが真っ盛り。
遊歩道が埋もれそうになるくらいで、なかなか壮観だった。








六甲最高峰付近から表六甲を見下ろす

 思ったほど遠望は利かないが、生駒山系はどうにか見える。
何度見てもこの伸びやかな景観は見飽きない。

 これから魚屋道は表六甲のほうへ降りていくことになるが、この晴天の下を真っ直ぐ南下するだけではもったいないので
お気に入りの東お多福山へ向かうことにしよう。








9:30 一軒茶屋

 秋空の元、一軒茶屋前を通過。昨秋の六甲縦走で日暮れ頃に通り掛ったことを昨日のことのように思い出す。
一年は早いなぁと改めて実感する。とはいえスキーシーズンを待っていると長いのだが。
ちなみに自分は未だにどの茶屋も利用したことがない。一度話のタネに入ってみたいとは思うけれど。

 一軒茶屋からはお馴染みの七曲りを下る。魚屋道を表六甲から歩くと最後の難関になる急登だが、
自分は下りで通過することが多い。でも快調に下りすぎて足を捻挫しかけたことがあるので、ペースを抑えることを意識する。

 六甲最高峰までは一人も出会わなかったが、七曲りに入った途端に数十メートルおきに登っている方々とすれ違うようになる。
結局七曲りを下り切るまでに約30人くらいすれ違っただろうか。この後、雨ヶ峠以南ではもう百人を下らない程の方々とすれ違い、
魚屋道の人気の高さに改めて圧倒された。








 多くの方とすれ違いながらも、その間隙を縫ってとりあえず自分撮り。
七曲り下部にあるこの石段は、同区間の中でも特に急であり、雨上がりに下る時等にはスリップに注意。

 七曲りを下って住吉川を渡河。そこで一旦魚屋道から離れて土樋割峠へ向かう。
そこは一部には崩れかかった簡易舗装があることから、かつて工事用に使われたこともあるのかもしれない。
写真は撮らなかったが、もしかしたらこの林道っぽいところは未踏だったかも。








10:05 土樋割峠

 しばらくの緩やかな登りを経て土樋割峠に到着。賑やかな魚屋道と違ってまだここは静まり返っている。
間をおかずに東お多福山へ登り始める。土樋割峠から登ると東お多福山はあっという間に山頂に立てる。








10:17 東お多福山山頂

 涼しい森歩きを経て東お多福山山頂に飛び出す。
波打つ草原美を楽しめるお気に入りスポットの東お多福山だが、山頂自体は三角点も展望も無い。
全く疲れてもいないのですぐに南下を開始する。








 1年4ヶ月ぶりの東お多福山。考えたら今の時期に訪れるのは初めてで、これまでの印象以上に夏を越えた背丈の高い笹に驚いた。
自分の身長以上に背丈が高いので、草原を広く見渡せる箇所が意外に少ない。
そして東お多福山のあちこちでは、草原を再生をさせる活動が行われていて、そこでは立ち入りを規制されている。
いつの日かより美しい東お多福山を見る日が来るのではと大いに期待したい。








 一部には笹薮と化し、トラックが埋もれかけているところもあった。
東お多福山が一番きれいな姿になるのは、初夏までの新緑の時期なのかもしれない。

 そしてこの笹を分けて目前の丘を登ると、たおやかな稜線という東お多福山の特徴が最もよく掴めるスポットに到着する。








東お多福山の代表的景観

 注意深くベストアングルを探しながら山頂から歩いてきたが、やはりここからの景観が最も印象的だった。
ここで腰を下ろして草原をただ眺めるのが何よりも至福の時間だと思う。
今日は土曜ということもあって、七曲りでは大勢の方とすれ違ったが、意外なことに東お多福山はそんなに混んでいなかった。








 最高の景観を得られる丘を通り過ぎると、荒地山方面をよく見渡せる区間を通ってまもなく草原歩きは終わる。
やはり高い空を眺めながらの秋の草原歩きは最高に気持ちがよかった。








10:55 雨ヶ峠三角点到着

 東お多福山の最後のみどころには、草原の南端の雨ヶ峠三角点がある。
目の前にはベンチもあって、格好の休憩スポットともなっている。
三角点はトラックのすぐ脇にあるが、ちょうど自分が居た時に登ってこられた団体の方々は見向きもされなかった。
その時に下から登ってこられた中高年単独男性の方としばらくベンチで話しこんで結果的にここで休憩をした。
話の中で未踏の船坂谷を薦められたが、スズメバチとクモの巣の心配のない春から初夏に歩こうと思っている。




11:10 雨ヶ峠三角点出発

 上記の方と別れを告げて雨ヶ峠三角点を出発。僅かの距離で雨ヶ峠だが、続々と下から登ってこられる方々とすれ違った。
自分が東お多福山に居た時間はピークの時間を少し逸れただけだったようだ。




11:12 雨ヶ峠通過

 大勢の方々が休憩中の雨ヶ峠を通過。
ここから風吹岩までノンストップで歩いた。この間本当に大勢の方とすれ違う。
午後からの六甲最高峰や有馬までの魚屋道はさぞかし盛況だっただろう。








11:43 風吹岩到着

 雨ヶ峠から約30分くらいで風吹岩に到着。ここもちょうどお昼時とあって、かなりの賑わいぶりだった。
その中に混じって秋風に吹かれながら馴染みの景観を楽しんだ。








 人の流れが途切れる時を狙って、いつものスポットで自分撮り。
自分が風吹岩で一息ついている間にも続々とロックガーデン中央稜から登られてくる。
殆ど平日に歩いている自分にとって、六甲が本当に皆に親しまれているということを改めて実感した山行となった。

 午前中ずっと晴天だったが、何だか雲が増えてきたような。




11:54 風吹岩出発

 この後は魚屋道を辿って深江まで降りる心積もり。
風吹岩以北では本当に賑やかだった魚屋道だが、ここより打って変わって静けさの中を歩く山行になった。
自分としては魚屋道の中で最も好きな区間は蛙岩から風吹岩にかけてである。
金鳥山への分岐手前で親子を追い抜かせてもらって以降は、下山まで誰にも出会うことはなかった。








12:11 魚屋道・(甲南)尾根道出合

 ただひたすら魚屋道を辿るつもりで歩いてきたが、尾根道を経て甲南山手駅へ下りる未踏のルートを示す道標を見て計画変更。
蛙岩から下は魚屋道の中では最も好きではない区間であり、尾根道ならば気持ちよく下山出来るかもしれないと思った。








 魚屋道から分岐する尾根道に入った。魚屋道ほどではないが、非常に明瞭で歩きやすいトラックが続いている。
分岐から少しだけ登って送電線鉄塔下を過ぎると、後は下り一辺倒となる。
そこそこ人は入っているようで、クモの巣は殆ど張られていなかった。








展望は殆ど皆無の尾根道

 尾根道ということで期待したいのはやはり景観だが、この僅かな「窓」からだけしか外界を窺い知ることは出来なかった。
ここは景観を楽しむというよりも、魚屋道下部の陰気な谷の区間のショートカットが図れるという意義のほうに注目すべきだろう。








 尾根というか本当に静かな森歩きが終始楽しめる。明瞭なトラックがずっと続き、特に難しいところもなかった。
あとはこの尾根道がどこまで続いているのだろうかと楽しみにしながら下りていくと・・







12:35 魚屋道・(甲南)尾根道出合

 見覚えのあるところに出てきた。そこは魚屋道下部の堰堤もある谷底だった。
今日は好天だからそれほど雰囲気は悪くないが、ひとたび曇天になると一転する。自分としてはこの区間をカットできればなお良かったのだが。
とはいうもののこの分岐に出てきて、以前に魚屋道を歩いた際に尾根道の道標には気付きながらも後回しにしていたことを思い出した。
今日下ってきた初めての尾根道は、蛙岩を通れなくなるというデメリットを除いては、なかなか良い尾根道だったと思う。

 分岐からは僅かの下りで街に出ることが出来る。但しこの僅かな区間内でも二箇所の堰堤を越える。
ブロックを並べただけの階段があったり、谷底に溜まった黒い泥炭の上を歩いたりと、やはりあまり気持ちよく歩けるところではない。
やはりこの区間が魚屋道下部の人気がない理由なのだろうなと思う。
かつての魚屋道の本来のルートがはっきりと判明しているのは蛙岩以北からだそうで、それ以南は実はよく分かっていないという。
とはいえこの谷間を通るルートは旧来の正規ルートでないことは濃厚なようだ。
本来のルートは、東の会下山に下る尾根だろうか、もしくは今日下ってきた尾根道だろうか。あるいは住宅地に埋もれてしまったのか。
探究心の強い自分としては興味が尽きない。








12:42 魚屋道森北町登山口

 二箇所の堰堤を過ぎて、川の擁壁に沿って街へ出るのだが、何だか以前と雰囲気が違う。
以前はもっと木々が生い茂っていて、街の直前まで暗かったと思うけど・・。
がらっと変わった登山口の様子にびっくりしながら街路に到達。
ここでちょっと一息ついて、後は今日の最後の目的地である深江を目指す。
わざわざ深江まで降りるのは、深江駅付近にある魚屋道起点石標を見てみたかったから。









 森北町登山口以南はもう普通の街歩き。
甲南女子大学前を通って一路南へ。出来れば甲南女子大学に入学したかったけど、
いくら勉強が出来たとしてもそれは叶わない夢。








 道なりにまっすぐ南下していくと、国道2号の交差点前に大きな赤鳥居が。
交差点の名前も「赤鳥居」。そのまんまやん!っと一人でつっこみたくなった。

 信号を渡って更に南へ。もう行く手には阪神電車が踏切を渡るのが見える。
山を出てから深江駅まで思った以上に早かった。








13:08 魚屋道起点石標到着

 阪神電車の線路を横切って、深江駅を少しだけ南に過ぎたところに魚屋道起点石標があった。
石標とその横には魚屋道の解説板が立っている。



 わが街の史跡   魚屋道

魚屋道は江戸初期から灘地方と有馬を結ぶ東六甲最古の山越え交通路で、当時の絵地図では、森から山に登り、蛙岩、山の神、風吹岩、東お多福山、
本庄橋、一軒茶屋、射場山山腹、有馬のルートを通り、「六甲越え」と呼ばれていた。幕府が、灘から有馬への正規の街道を西宮、宝塚、船坂、有馬の線に
定めた後も、遠まわりを嫌った人々はこの道を利用した。そこで、街道沿いの西宮や生瀬などの宿場の商人は、これを「抜け荷の道」と稱して、通行禁止を
大阪奉行所へ訴え、しばしば紛争が生じた。文化3年(1806)に、灘本庄と有馬の人々がひそかに道の大修理をしている。深江浜の魚は大正時代まで、
ここから有馬に運ばれていた。
                                                  文.     田辺 眞人
                                       設置   昭和57年10月   深江財産区


 ここから歩き始めて有馬へ向かうと、より達成感が強くなることと思う。
時には表から歩き始めて有馬へ向かわなければいけないなと思いつつ、珍しく阪神電車で家路に着く。
でも阪神はやたら駅が多く、乗っていた普通は特急待ちで待たされる。甲南山手まで戻ってJRに乗るべきだった。やはりJRか阪急が山歩きには便利だった。








今日の行程の断面図です。




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