「座頭谷からごろごろ岳へ」 10年11月13日(土) |
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国土地理院地形図 : 25000分の1 「宝塚」 参考文献 : 山と渓谷社 【六甲山】 : 昭文社 山と高原地図 【六甲・摩耶】 〜 はじめに 〜 自分にとって、六甲山系の中でも遠隔の地である裏東六甲にある 座頭谷を訪れました。当日は黄砂で視界が悪いということで、 遠望とは無関係のルートを組んでいます。なお、座頭谷近辺だけでは 歩き足りないので、いつものように表六甲に下りるようにしました。 7:20 宝塚駅前 2のりばより出発 阪急バス60系統西宮ゴルフ場経由山口営業所行きに乗車。 朝早い便だからか、空席もある状態だった。 山と渓谷社「六甲山」のお薦め通りに左側の窓際に座る。 途中では、赤子谷への入渓口も見えた。 少し前のことでも、一度来たところはやはり覚えていた。 7:32 座頭谷バス停着 (190m+) 車窓を楽しむ間もなく、ほぼ定刻通りに到着。 歩くにはちょっと長いが、バスに乗ると宝塚から本当に近く感じる距離だった。 座頭谷へは、しるべ岩バス停が最寄なのだが、蓬莱峡も見ておきたい場合は 座頭谷バス停が便利だった。どちらで降車してもバス料金は変わらない。 座頭谷バス停はヘアピンカーブを避けるように設けられている。 蓬莱峡の展望地、及び座頭谷へは、少し下り坂を歩くことになる。 |
行程概要 (山中のルートは不正確です)![]() 座頭谷はほぼ直線状の谷であり、また要所にはマーキングもあります。 但し、途中の支谷がけっこう目立つので要注意かなと思いました。 |
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蓬莱峡 初めて見る自分には充分に絶景だった。後方をひっきりなしに車が通過する中、 一人でしばし眺めていた。須磨アルプスや芦屋ロックガーデンとはまた雰囲気が違う。 黒澤映画などでロケ地として使われたというのもうなづける光景だった。 蓬莱峡周辺を巡るルートはあるようだが、それはまたの機会として、 今回は座頭谷を踏破することを優先したい。 7:50 座頭谷入口到着 蓬莱峡からしばらく下ったところが座頭谷の入口。 ここでウォーミングアップ他、山に入る準備を行う。 後方の道路は交通量は多いが、座頭谷には全く人けは無さそうだ。 |
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7:59 座頭谷入口を出発 (150m+) この曲線美を描く堰堤が座頭谷の入口で、非常に分かりやすい。 ドラゴンボールの「蛇の道」を思い出した。がしかし、こちらのほうは短いのだが。 堰堤上を歩いているうちに太多田川と座頭谷の流れを渡る。 イメージよりも川幅が狭かったので、本当に座頭谷かどうか念のために方向確認で確かめる。 この「蛇の道」は座頭谷右岸に渡るとすぐに終わる。 |
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明瞭なトラックを辿る 座頭谷右岸に沿うように付けられたトラックを辿っていく。 座頭谷の対岸にある景観が見事だ。地形図表記もある剣山を含む尾根であって歩いてみたいが、危険と隣り合わせの尾根に見える。 出来れば流れが見えるところを歩きたいのだが、座頭谷下流部は地形図通りに護岸で固められており、 また数多くの堰堤が行く手を遮っている。時折、景観を楽しむ程度にして、このトラックを辿るのが無難と思う。 トラックを辿っている限り、堰堤越えもスムーズに行える。 |
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8:21 座頭谷の解説板 しばらく緩やかに登ってくると、座頭谷の治水事業に関する解説板があった。 明治の頃から脈々と治水事業が行われており、古くから土砂災害の多かった谷であったことが分かる。 案内板には座頭谷の詳細な遡行概念図も掲載されており、非常に参考になると思う。 この案内板を過ぎた辺りで、支谷を通過する。 最初の支谷は細いが、後には誘い込まれそうな目立つ支谷もあった。 但し、マーキングも豊富だし、方向感覚を維持できれば問題ないと思う。 |
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奥には多段の堰堤が控える 座頭谷下流部は大半が流れから少し離れたところを歩いたので、 このようなところは稀だった。奥には多段堰堤が見えるが、右岸側からスムーズに越えることができる。 |
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8:41 多段堰堤をクリア 堰堤を登ってくると、上流側の光景ががらっと変わった。 いよいよ座頭谷のハイライトの区間がやってきたようだ。 「棚越」は地形図でも大平山付近に記載があり、これを辿っていけばよいようだ。 |
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座頭谷の広河原 一面岩交じりの土砂に覆い尽くされた荒涼とした光景が広がる。 黄砂のせいで余計に黄色がかって見えるのだろうか。すごい景観ではあるが、感動する類とは違うようだ。 広河原の中はルートはあってないようなもの。歩きやすいところを歩くといった感じだった。 但し、基本的に右岸寄りを歩き、河原を離れそうな(堰堤越えにかかりそうな)ルートがないか始終観察する。 |
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途中で低い堰堤を越えるが、上流部では基本的に広河原を辿ることになった。 緩いカーブを描く谷を遡行していると、行く手に立ち塞がるかのようにモニュメントが見えてきた。 どうやら座頭谷の核心部が近づいてきたようだ。 その前には再び右岸側に支谷の派生が見られる。 |
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9:10 座頭谷核心部 (320m前後) 核心部手前の最後の堰堤を越えると、そこに広がるのはまさに別世界だった。 遠目に見た蓬莱峡と同じような光景が広がっている。この岩稜は右岸側のものだが、左岸側も同じ状況だ。 ところで少し下流部まではまだ水流があったが、この付近ではもう見受けられなかった。 なお、堰堤を越えた瞬間に、行く手に見える座頭谷の脱出口であろうマーキングにすぐに気付いた。 ここが座頭谷の核心部であり、最後の見どころであることはすぐに分かったので、 しばらくここで滞在して一人でロケハン?することにした。 |
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左岸側の岩稜 本当にすごい。もし交通至便の地にあれば観光地になったに違いない。 それにしても岩交じりの土砂の沢床は非常に歩きづらいし疲れやすい。 見て廻るのも楽ではなかった。 |
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色んな映画のロケに使えそうなところがたくさんある。 知っている映画の中で例えば、「ロード・オブ・ザ・リング」ならば“モルドール”の風景にもなりそうだ。 実際にはNZ北島のトンガリロ国立公園の火山地帯がロケ地だったが。 かの地では不気味な雰囲気を出すために、あえて天気の悪い日に撮影をしたという話を聞いている。 ここももっと天気が悪ければ、不気味な雰囲気になるに違いない。 「スターウォーズ」ならば、“砂漠の惑星タトゥイーン”のシーンとか。この岩の間からサンドピープルやジャワ族が出てきても違和感が無い。 横山三国志にもこのような光景の話があった。呉の陸遜が孔明が仕掛けたという罠に誘い込まれたというのが こういうところで、溺れ死ぬ寸前のところから助かったというシーンがある。 |
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9:49 座頭谷脱出へ ふと気付いたら40分程度、岩の世界に滞在していた。 もう充分堪能したので、そろそろ出発することにしよう。 この“別世界”に足を踏み入れた時に目に留まっていた脱出口に向かう。 手製の案内板によると、安全に脱出できるのは1箇所のみという。 左右の岩壁に挑むのは無理だから、脱出の可能性を残すとすれば上流側しかない。 緊張感ある場面のようだったが、実際にはマーキングと明瞭な踏み跡によって、 スムーズに座頭谷を脱出することが出来た。 最後に、座頭谷の名の由来について触れておくと、有馬に湯治に向かう途中だった座頭が、 この谷に迷い込んでしまい行き倒れになってしまったという悲劇によるという。 地形図を見てなるほどと思ったが、この谷は有馬方面を向いていると表現しても差し支えないようなのである。 実際には、現在ならば車道の走る太多田川北岸に沿うのが正解なのだが、 座頭の人が間違えたのもあながち不自然ではなかったのかもしれない。 でもこの悲劇を元に谷の名を名付けたことに、当時の人々の思い遣る心情が伺える。 |
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座頭谷からの脱出ルートは短いながらも、まあまあ急な斜面だった。 地形図を見ると脱出してから、ハニー農園に達するまでの標高差は約100mだろうか。 一度ルートに乗ると、あとは明瞭な踏み跡を辿るだけで脱出完了だ。 座頭谷上流部左岸には、等高線の広がった平らな地形が広がっており、 まもなく辿ってきたトラックはそこに乗り上げる。 そこで左右二手に分かれていたので、山側の左側に進んだ。 まもなく目標にしていたハニー農園の裏手に出てきた。 |
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10:12 六甲みつばちハニー農場 (450m+) この日は営業されているようで、出来れば立ち寄っていきたかった。 でもハチミツを堪能するのはまたの機会として、今回はストイックに次なる目標である「棚越」に向かう。 山と高原地図「六甲・摩耶」での座頭谷を含めたルートは、 ここより少し下方より山中に入り、681mピーク付近を経て東六甲縦走路に合流するように推奨されている。 でも、これだとこの後大平山を経て南方へ向かおうとする自分にとっては遠回りだった。 また、地形図では大平山の少し西に破線道と共に「棚越」との記載があり、こちらを歩いてみたいとも思った。 事前にネットで調べてみたが、なかなか「棚越」に関連する情報はヒットしなかった。 でも、距離も短そうだし、行けば何とかなるだろう。 ということで、「棚越」の入口までは県道82号を歩かなければならない。 もちろん車のすぐ横を歩いていて面白くないが、距離と時間は短くなるのでよしとしよう。 道中には遥か下方に座頭谷を見下ろせるところがあった。但し木々の向こうにではあるが。 でも車で通り掛っても駐車出来るところはないので、木々越しに眺められるのも徒歩の場合の特権ではある。 まあここを歩いているハイカーはそう多くはないだろうけど。 それにしても道路沿いはゴミが非常に多くて、歩いていてイヤになった。 人間性の一面を見せ付けられる道中にもなった。 |
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大平山を見上げる しばらく黙々と歩いていると、行く手に見覚えのある巨大な電波塔がそびえる山が見えてきた。 大平山の山姿は平凡ではっきりしないが、その巨大な電波塔が分かり過ぎる目印になっている。 ということで棚越までもうすぐだ。 |
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10:33 棚越へ (540m+) 棚越と銘打っている破線道が始まるのはこのヘアピンカーブで間違いないようだ。 現地の表記によると、カーブ名はNo.7となっていた。 もう少し東へ行くと、電波塔へ上がっていく舗装路が分岐している。 地形図では、ここから破線道が2本伸びているが、一番踏み込みやすいのはこの辺りだった。 マーキングが一つと、何となくというくらいの踏み跡がある。 |
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棚越の破線道は少し西の尾根に沿って伸び、大平山西の650m+コルで東六甲縦走路に合流している。 踏み込んだ辺りは薄暗い植林で下草が無いので、地形は分かりやすくなっている。 このまま谷を詰めても行けそうと思ったが、上方の少し日当たりの良いところは藪っぽくなっていた。 その頃、踏み跡とマーキングを発見。踏み跡はやはり尾根を目指しているようだ。 やはり無難に尾根を辿っていくことにしよう。 尾根上は植林と雑木林の境界となっており、明瞭な切り開きが見受けられる。 マーキングは豊富だが、踏み跡は固まっていない。 でもあとはこの尾根を辿っていけば問題ないだろう。 |
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10:56 680m+ピーク 尾根を忠実に辿っていくと680m+ピークに到着。 展望は全く無いが、付近の地形くらいは見渡せる。 破線道からは外れた形となったが、ここに到達したのは藪を避けての結果であった。 すぐ南側には690m+ピークが見えている。ここからはまだ見えないが、もう東六甲縦走路はすぐのはずだ。 |
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11:00 東六甲縦走路に合流 (660m+) 下っていくと下方に帯のようなものが見えた。間違いなく東六甲縦走路だ。 一月前に逆走したところなので、このカーブにも見覚えがあった。大平山まではもうすぐのようだ。 ここで撮影後に三脚を撤収している時に、単独男性ハイカーさんが縦走路を西向きに歩いてこられた。 目が合って普通に挨拶を交わしたのだが、さぞ不思議な光景に思われたに違いない。 縦走路に出た途端、大平山までの間でさえ、続々と西向きに歩かれる方とすれ違う。 座頭谷バス停からずっと人けの無い道中だったが、さすが東六甲縦走路。(この日は縦走大会前日だったこともあったかも) 中には若い山ガールさんも多く、何だか山の雰囲気が随分華やかに変わってきたように思う。 大平山へ向かう途中、棚越の破線道が合流してくるコルの辺りは注意して観察したが、明瞭な踏み跡は見受けられず。 結局、棚越は往来する人が殆ど無く、現状では明瞭なルートではないことが分かった。 かつて、県道82号が開通する以前よりずっと昔は、生活道として使われていたのかもしれない。 |
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11:11 大平山山頂(681m)到着 大平山を目標に登ってきたのだから、この日は三角点に立ち寄っていく。 久しぶりにここに立ったが、こんなに狭い空間だったかなという感じだった。 すぐ西方には巨大な電波塔が聳え立っている。今日の天候では意味が無いが、 あの上から全方位を見渡してみたいなといつも思う。 三角点の横で昼食を半分くらい摂る。 縦走大会直前だったからか、滞在中にどなたも来られなかった。 11:28 大平山山頂出発 引き続いて東六甲縦走路を東へ向かう。次の目標は小笠峰だ。 |
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11:49 大谷乗越 (500m+) 順路通りに歩くと、大平山からはずっと下りの楽な区間だ。 ここで東六甲縦走路から離れて、再びとなる県道82号の車道歩きで南へ向かう。 なお縦走大会前日ということで、既に大会用にテントが張られていた。 目標地点より少し手前で、エデン方面へ降りていくルート入口を確認。 ちょうどこれから降りていこうとされていた中高年男性の方に、付近に入口は無かったかと質問される。 大谷乗越から歩いてきて、他に入口は無かったから、エデン方面へ下りるのは間違いないだろうけど、自分は未踏とお答えした。 団体登山の下見の下見で歩かれているという。団体登山も事前準備が大事なんだなと思った。 お互いの安全登山を祈って、それぞれの方向へお別れする。 |
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12:08 小笠峰登山口 (400m+) エデン方面への入口を過ぎて、まもなく小笠峰への登山口に到着。 イメージとしては小笠峠から登ると思い描いていたが、実際には峠よりは少し北から登るようだ。 以前、樫ヶ峰を縦走した際、小笠峰から西を残しており、短い未踏区間を踏破しておきたかった。 |
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車道の入口からの標高差は約80m余りだ。 それでもけっこう急で、大平山からの長い下りで引いていた汗が再び吹き出てきた。 なお、社家郷山の他のルートと同様、明瞭なトラックでしかも歩きやすい。 |
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12:21 小笠峰山頂(490.3m)到着 北側からだと比較的分かりやすい、小笠峰山頂に到着。 標高は現地表記に沿ったが、地形図を見ると付近には480mの等高線までしかない。 490mとあるが、実際にはもう少し低いのかもしれない。 ともかく、これでようやく数年越しに樫ヶ峰の縦走路を踏破出来たことになる。 12:29 小笠峰山頂出発 ピストンで再び元の登山口へ戻る。 12:35 小笠峰登山口 登山口からは再び県道82号を南へ。 |
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12:38 小笠峠 (420m+) 小笠峰登山口から僅かの登りで小笠峠を通過。 地形図にも記載があり、かつては味わいのある峠だったのであろうか。 しかし現状は峠を県道82号が通り、その両側はコンクリートの擁壁で固められている。 普通だと小笠峰から小笠峠に降りてきそうなトラックを少し北へ伸ばしたのは、 この擁壁の存在があるからか、もしくは小笠峰の西にあるらしい崖を迂回したのかは分からない。 歩いていてあまり楽しい峠ではなかったが、ゴミだらけの側溝の中にエロ本が落ちていた光景が、 こういうドライブコースらしいなあと何故だか印象に残った。なお自分は県道82号はまだ運転したことがない。 この小笠峠を過ぎるとまた下り一辺倒になる。 まもなく六甲山上から降りてくる県道16号と合流。 そして西宮北有料道路と合流する盤滝トンネル東の交差点付近より旧道へ入る。 この付近は全く運転したことはなくても、何だか道路事情にも通じるようになってきた。 山行は色んな意味で役立つ趣味と思う。 |
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12:51 盤滝付近の登山口 (330m+) 今日のもう一つのハイライトといえる、かどうかは分からないが盤滝から奥池へ抜ける未踏ルートはここから始まる。 山と高原地図では難路を示す破線表記が奥池の北端まで、地形図では奥池の北の芦有ドライブウェイまで続く破線道の記載がある。 こちらはあえて下調べをしていないが、どちらが正しいかをこれから確かめることになる。 登山口からすぐのところで仁川上流部を渡る。 そしてしばらくは仁川の支流の左岸沿いに登っていくこととなる。 そこには予想外に明瞭なトラックが続いていた。 今日最後のまとまった登りを前にして、川原で少し小休止しておく。 |
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13:10 巨大な堰堤を通過 この谷でも新旧織り交ぜた堰堤が数箇所にあるが、明瞭な巻き道が敷かれており、 ルート取りに気を遣うことは全く無い。というかさしたる特徴がなく、歩いていてあまり楽しいトラックではないのかなと思い始めた。 まもなく細くなった流れを渡渉するが、その手前にある手製の案内板を見ると、小天狗山の表記がある。 付近ではマーキングがあるが藪っぽいルートが分岐していた。いずれ踏査してみよう。 |
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13:17 尾根に乗る 渡渉後まもなく谷が二方向に分岐していることを認識。 左手には巨大な堰堤が見えるが、その手前でルートは尾根へ登るようだ。 |
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13:29 尾根を離れ始める 登り始めは細い尾根だったが、次第に両側が広がっていった。 そのうちに尾根が割れたようになってきて、ルートはその合間を登っていくようだった。 この辺りで尾根を外れ、山腹道っぽくなってくる。 次第に尾根の稜線が西側に見えてきて、次第に高くなっていくのが見えた。 この少し前からなのだが、何だか現在位置が掴めなくなってきた。 やはり何か特徴がないと、読図するというのは難しくなるように思う。 |
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13:38 三叉路通過 (500m+) しばらくきつくもなく、緩くもない感じの登りが続いた後、この出合に差し掛かる。 ここから六甲最高峰を目指すことも出来るのかと新たな発見となった。 出合より地形は尾根状となる。背後にはドライブウェイも見えて、何となく現在位置が掴めてくる。 そのうちに子供の歓声まで聞こえてきたので、ふっと緊張感が和らいだようだ。 場面としては、奥池のどこに出るのかなという思いで歩いていく。 まもなく右手の森の中に入っていく。 付近は標高差の殆どない平らな地形だった。もう奥池の北側に居ることは明白となった。 |
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13:49 奥池到着 (500m+) 奥池とその北の小さい池の間辺りに出てきた。 奥池に来たのは2回目で、ここは奥池北岸のようだ。 道標には行き先がたくさん記されていて、意外にも色んなバリエーションがとれるルートだということが分かる。 結果的には、この盤滝からのルートは、山と高原地図の破線道のほうがより現状に即しているようだ。 奥池を泳ぐ鯉を見ながら小休止をとる。 そういえば今年もカープは定位置だったなあ。 三強三弱という情勢がはっきりし過ぎて、近年のセリーグは面白みに欠ける、と思うのは自分だけだろうか。 |
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飯森尾根 奥池北端からは飯森尾根を辿ってごろごろ岳へ向かう。 名称まで付いている尾根なのだが、ずっと金網沿いに歩くというごろごろ岳ならではの光景が続くというおまけが付いてくる。 個人的にはここを歩くのも2回目だ。 |
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14:03 556mピーク付近 飯森尾根は途中で556mピークを通過するが、その手前では展望スポットがあった。 今日の天候のせいで遠景はだめだが、せっかくなので撮影した。 さほど離れていないのだが、今日の行程は屈曲を繰り返すためにすごく歩いてきたように感じる。 そこそこ達成感を感じられた展望となった。 |
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14:06 556mピーク 三角点こそ無いものの、分かりやすい地形の556mピークを通過。 ごろごろ岳山頂よりもピークらしいところと思う。 南側にはそのごろごろ岳の平らな稜線が見えている。 単に標高差だけで比べると、ごろごろ岳まではあと10mもないが、適度にアップダウンがある。 |
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14:17 570m+ピーク到着 少しだけ登り返して小さく等高線の閉じた570m+ピーク(と思われる)に到着。 脇にあった岩に登ると、奥池とその向こうにある六甲最高峰を眺めることが出来る。 ごろごろ岳山頂よりも眺めが良いので、今日はここで残りの昼食を平らげ、小休止をとった。 14:26 570m+ピーク出発 |
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14:33 ごろごろ岳・観音山主尾根のトラックに合流 570m+ピークからまもなく、主尾根のトラックに合流。 ここからごろごろ岳山頂まではもう近くだ。 この先は数ヶ月前にも歩いたところでもあるし、 この日は天候及び時間的都合で取材していないので今回は略して記したい。 14:38 ごろごろ岳山頂(565.3m)通過 三角点付近では3人パーティーの方が休憩中だった。 先程小休止したところということもあり、今回は素通りする。 今回は歩いたばかりで取材する必要の無い東側の尾根を下っていく。 15:10 320m+付近で小休止 すぐ南には鉄塔があるが、その周辺が切り開かれて、以前よりも眺めが良くなっていた。 15:28 水車谷登山口(170m+) 15:50 阪急芦屋川駅到着 ごろごろ岳山頂から約1時間10分で到着。 高座の滝方面からも続々とハイカーさんが下山されていた。 もうイノシシ問題は大丈夫なのだろうか。 〜 終わりに 〜 座頭谷はやはり見応えのある光景でした。 でも地形的制約のため、この時期は日が当たる時間が遅いようです。 それでも著名な谷の割には、訪れる人は表六甲に比べるとやはり少ないようです。 県道82号で分断される感のある山域で、今回の行程はほんの一例であり、 ベストの行程とは思えません。また歩く機会があれば、今度は推奨通りのルートを辿ってみます。 ごろごろ岳の南では、Tokiwaさんより情報を提供をいただきました「四つ目岩」を踏査したかったのですが、 より好天の日にとっておきたいと思い、今回は割愛しています。 |
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行程断面図です![]() |