「東六甲横断・行者山からごろごろ岳」 2017年 5月23日(火) |
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国土地理院地形図 : 25000分の1 「宝塚」 2016年11月、てるみさん、Tokiwaさん、そして母とのパーティー山行で歩いた行者山はぜひ再訪したいところでした。 そしてついでに樫ヶ峰、観音山、ごろごろ岳を繋いで芦屋まで縦走してみようと思い立ちました。 だいぶ前に逆向きに芦屋からエデンの園まで歩いたことがありますが、この時は逆瀬川を渡るルートを見い出せず ヤブを強行突破しています。殆どの区間は登山道が整備されていますが、樫ヶ峰北面から逆瀬川にかけてはバリルートです。 今回は順調に樫ヶ峰を北から登れるように事前にしっかり情報収集を行いました。 行程後半には未踏のまま残していたガベノ城にも立ち寄り、観音山やごろごろ岳など久しぶりの区間を歩きます。 阪急逆瀬川駅から阪急バス103系統・宝塚西高校前行き、または104系統・エデンの園行きを利用します。(1乗車220円) 今回は西山団地までの利用なので、どちらの系統でも構いません。 ここでちょっとしたトラブルが。3番乗り場で待っていたのですが、平日朝のみ5番乗り場(学生便用?)から発車するようです。 バス停の係員の方に教えていただきました。 という経緯で、6:45のバスを乗り損ね、一便後の6:55のバスに乗車しました。 |
行程概要 ※ 樫ヶ峰北面一帯は整備された登山道はありません。 地理院地図(電子国土Web) 新しいウィンドゥが開きます。 |
7:01 西山団地バス停(140m)出発 | |
ゆっくり車窓を楽しむ間もなく西山団地に到着。歩けない距離ではないものの、今日の行程ではバスを利用すべきと判断した。 バスを見送ってから道路沿いに登っていき、「ゆずり葉の森」の道標を見て北へ。 |
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マンション奥の森の中が「ゆずり葉森の広場」 | ゆずり葉森の広場(150m) |
大きなマンション(アヴェルデ)を西側に見て奥へ進むとゆずり葉森の広場。 4人パーティーで下りてきた時に寛いだベンチにて山行準備を整えるが、早くも蚊が飛び回っており落ち着いて居られない。 ベンチ後ろが末端になっている尾根を緩やかに登っていく。 既にモチツツジも終わりかけていた。 |
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ゆずり葉ピークを目指す | |
行者山山域は道標完備の登山道が行き渡っているが、創作やローカルな地名で書かれているので戸惑うこともあるかもしれない。 例えばアヴェルデというマンション名よりも西山団地バス停と表示してくれているほうが分かりやすいはず。 |
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7:25 ゆずり葉ピーク(234m) | |
分岐から間もなくでゆずり葉ピークに到着。少し登るだけでかなり景観が広がっている。 行者山の要所では正置された地形図が表示されていて、ここまでの配慮がされているところは他にない。 ゆずり葉ピークで登山道は二手に分かれるが、どちらを進んでもすぐに合流する。 一旦西側の谷へ下りて堰堤上流側を通過。そのまま西隣の尾根に乗り上げる。 |
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ここから尾根通しに登っていくと東観峰 | |
今回はパーティー山行の行程を逆から歩いているが、乗り換えたこの尾根も下から歩くことが出来る。 途中の急なところではロープを張っているところもある。 |
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展望は開けないが歩きやすい登山道が続く | ハシゴはゆっくり慎重に通過 |
この日は朝からけっこう蒸し暑くて、もう既に汗だくになっている。 今日の行程ではまだ一つめの山への登りなのに、調子はあまり良くなかった。 正直なところもう少し高い山へ行けば良かったかもと思ったが…。 |
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晩秋のパーティー山行の時とは違って緑豊かな光景が広がる | 北逆瀬台方面からのコースが合流すると緩やかになる |
蒸し暑さでバテていたが、周囲の光景が見えてくると少し気分が変わってくる。 登り始めて標高差100mくらいで北逆瀬台からのコースと合流。 行者山はコースがいろいろあって、近所にあればぜひ毎日登山したい山だ。 |
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7:59 行者山東観峰南テラス(360m+) | |
北逆瀬台、青葉台方面からのコースが合流してくるところが東観峰南テラスという。 台地状の地形になっているので、ここからはぐっと緩やかになってくる。 ここからは広く景観が見えてくるが、ごろごろ岳がかなり遠くに見えていて行程の長さを感じさせてくれる。 パーティー山行では強風を避けて休憩したところだが今日は風は殆ど無い。 南テラスから東観峰はすぐ。東観峰手前からは宝塚の街並みが近くに見渡せる。 |
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8:03 行者山東観峰(383m)到着 | |
意外にしんどかった登りを経て東観峰に到着。 周囲の光景を楽しみながら小休止をとるが、町のすぐそばの山だけに色んな音がダイレクトに聞こえてくる。 東観峰西側にはお椀を伏せたような行者山本峰が近くに見える。 左奥の樫ヶ峰方面が次の目的地になるが、ここからだとけっこう距離があるように見える。 8:14 行者山東観峰出発 パーティー山行の時には強風でゆっくり出来なかったので、東観峰は最も再訪したいところだった。 次は行者山を目指して西側の吊り尾根へと入っていくが、残念ながら展望は良くない。 |
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8:23 行者山東展望台(400m) | |
30m程度のアップダウンで行者山東展望台に辿り着くが、周囲の木々が伸び気味で景観はやや遮られる。 この日は晴れ予報だったが、この頃から空模様は曇りに。どうも自分と行者山との相性は良くないようだ。 それはともかく、くまんばちのホバリングを見て楽しみながら一息入れる。 |
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8:27 行者山山頂(415m) | |
東展望台からすぐに行者山山頂に到着。平らな山なので残念ながら展望皆無。 行程はまだまだ先が長いのですぐに出発する。 行者山から西へは約40mの緩やかな下りとなる。 |
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8:37 ゆずり葉台方面へ | 8:48 ゆずり葉台口(300m+) |
パーティー山行の行程を辿るのはここまでで、初めてゆずり葉台方面へと下っていく。 途中で白瀬川源流への分岐を見送ってゆずり葉台口へ。ゆずり葉台は自分には全く縁のない超高級住宅地だった。 |
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8:57 ゆずり葉台西端(300m+) | 9:00 逆瀬川左岸の川原に出る(290m+) |
介護施設のエデンの園とバス停前を通り過ぎてしばらく登っていくと、エデンの園の私有地に行き当たる。 車は進入禁止だが、この先が登山ルートになるのでそのまま進んでいく。 駐車場にあてがわれている敷地の奥へと進んでいくと林道のような道が西へと伸びている。 少しだけ西へ進んですぐに南へ分岐する道に入っていくと、逆瀬川の広い左岸に出る。 暑いのでここでは休憩せず、そのまま左岸に沿って上流側へ進んでいく。 上流側にはいくつか堰堤があるので河原を辿っていくことは出来ない。点在するマーキングも頼りにして踏み跡を見極めながら歩いていく。 |
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9:07 左岸を進み堰堤を越える | 9:08 左岸から右岸へ渡渉(300m+) |
踏み跡を辿っていくと、背は高くないものの比較的大きな石積みの堰堤を越える。 この堰堤を越えると、まもなくマーキングを見て左岸から右岸へと渡っていく。 下流側を見るとすぐ近くに越えたばかりの堰堤が見えている。 9:12 逆瀬川支流への取付となる岩場(310m+)到着 右岸沿いにしばらく踏み跡を辿っていくと、たくさんのマーキングの付いた岩場が南側に見えてくる。 踏み跡はまだ上流側へも進んでいくが、自分もまだ未確認のルートがあるかもしれない。 樫ヶ峰の尾根へ登り返していく前だし、ここは日陰がたっぷりなので小休止を入れていく。 |
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9:20 取付きの岩場を出発 | 9:23 支流の涸れ沢に出てくる |
ルンゼ状の急な岩場だが見た目ほど難しくなく、あっさりと登っていける。 登ったところから明るくなっている東側へと出たところが目指していた逆瀬川支流の涸れ沢。 涸れ沢の下流側は高い堰堤になっていて、前回ここに下ってきて先へ進めずに戸惑ったことを思い出す。 その時はここから逆瀬川右岸を迷走することになってしまった。 この辺り一帯は堰堤が幾つも設けられたことによって、読図していても難しいエリアになってしまっていると感じる。 |
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涸れ沢でもマーキングは豊富 | まもなく沢の中ほどにある小さな尾根に乗っていく |
涸れ沢ではマーキングもあるうえに、何となく付いている踏み跡がある。 周辺の岩や石は黒ずんでいるものが多く、この辺りでは昔に山火事でもあったのだろうか。 少し上流(樫ヶ峰側)へ進んでいくと、右手に小さな尾根の末端が見えてくるのでそちらへ進む。 なお、沢の更に奥へと進んでいく踏み跡もあって、自分が辿っていく尾根も樫ヶ峰北面のルートの一つに過ぎない。 |
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数年前に下ったことのある尾根を登っていく | 町のすぐそばとは思えない光景が広がる |
樫ヶ峰北面にはいくつか支尾根があるが、辿っているのは両側に岩崖記号が描かれた尾根。 数年前に一度は下りで歩いたことのある尾根ではあるが、それでももう1回歩いておきたかった。 尾根は細いので少し登るだけで高度感を得られ、周囲の展望が広がってくる。 |
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短いがアルプスの稜線を思わせる岩尾根 | 樫ヶ峰と東六甲縦走路に挟まれた自然景観を心ゆくまで楽しめる |
須磨アルプスのような楽しい光景が続くが、すぐに樫ヶ峰の稜線が迫ってくる。 尾根の取付きからの標高差は100mほどしかないのが惜しいと思えるほど良い尾根だ。 切れ落ちているとまではいえないが、尾根は細く痩せている。 地面は砂交じりなので下りでは要注意。 |
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尾根が森に入る前に展望を楽しんでおく | |
残念ながら尾根は森へと入っていくので、途中からは展望が無くなってしまう。 尾根はいつしか山腹の急坂となっていくが、ルート自体は最後まで明瞭に続く。 |
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9:56 樫ヶ峰の主尾根に乗る(450m+) | 10:03 460m+ピーク(東三ツ辻出合)より一旦馬の背へ向かう |
暑くてバテ気味になりながら、樫ヶ峰の主尾根に乗り上げる。 パーティー山行で歩いた時と違って、日陰が有難い季節になったと実感する。 支尾根の降り口で息を整えてから出発。 東へ向かうとすぐに460m+ピーク(東三ツ辻出合)に着く。 キレットルートへ降りていく前に、少し東にある馬の背へ寄っていくことにした。 |
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10:08 馬の背(440m+) | |
パーティー山行の時には身の危険を感じるほどの強風だったが、今日は暑いがのどかな馬の背だった。 馬の背からは登ってきたばかりの支尾根を間近に見下ろせる。 10:15 馬の背出発 10:19 東三ツ辻出合よりキレットルートへ 次の目的地である観音山へ向けて下っていく。キレットルートは急坂が連続するので慎重に。 先が長いのでキレットには立ち寄っていない。 |
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東三ツ辻出合から約150m急坂が続くキレットルート | 10:45 堰堤下を通過 |
数年前に下った時には社家郷山キャンプ場に降り立ったのだが、どこで間違えたのか麓で東寄りに歩いてしまったよう。 堰堤が上流側に見えた時、以前と違うところに下りてきたのではないかとようやく気付いた。 しばらく沢に沿って下っていき、キャンプ場の方角へと目星を付けて沢を渡ると見覚えのないところに出た。 |
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10:51 六甲保養荘(260m+) | |
出てきたのは六甲保養荘、かぶとやま荘の付近で、やはり社家郷山キャンプ場から少し東側へ逸れたようだ。 少しだけ遠回りになったが、車道を西へと進んで鷲林寺を目指す。 |
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11:10 鷲林寺町交差点(230m+) | |
かなり久しぶりの鷲林寺交差点。ここで観音山へ向けて西側へと登っていく。 舗装路歩きが長いのでソールが柔らかめの登山靴を履いてきたのは良かった。 もう昼前ということで気温も高く、次の観音山に取付く前からバテ気味…。 |
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暑い車道を離れて道なりに進む | |
鷲林寺交差点から道なりに登ってくると車道は北側へカーブしていくが、まっすぐ鷲林寺へ進む小径へ入っていく。 参詣目的か観音山へ進む場合はとにかく本堂に着くまで直進する。 鷲林寺本堂に着いたら、境内北側の小径へ進んでいく。するとまもなく登山口にあたる若宮神社に到着する。 鷲林寺も久しぶりではあったが、何となく境内のレイアウトは覚えていた。 |
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11:30 若宮神社(340m+)よりパノラマコースへ入る | 暑い時はせせらぎコースのほうが良いかもしれない |
出来れば観音山で昼食にしたいなと思って、立ち休憩だけしてすぐに出発する。 パノラマコースは若宮神社の小さなお社の手前から始まっている。 |
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前半は急登が続くパノラマコース | 11:46 せせらぎコースへのバイパスとの分岐(410m+) |
パノラマコースを登り始めるとすぐに長く歩き込まれた感のある岩場となる。 もう昼時でかなり暑いし、三座目の登りということで、この日の行程の中でここが最も辛かった。 正直なところ鷲林寺バス停からバスに乗りたいという気もあったが…。 観音山も随分長い間来ていなかったので、細かいことまで覚えていなかった。 今日の行程の影響もあるけど、ここの登りは思っていたよりも長く感じた。 |
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遠くなった行者山東観峰が見えて元気付けられる | |
パノラマコースは登るにつれて岩場が少なくなり歩きやすくなってくる。 尾根の北側を通るので意外に日陰が多くて助かった。 パノラマコースは少しだけ山頂を通り過ぎたところで尾根に乗る。 大いに息が上がったところでやっと到着した。 |
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12:03 観音山・東峰(520m+)到着 | 始めは北から見ていた甲山を西から見る |
先着されていた女性登山者2人と入れ替わるように久しぶりの観音山山頂到着。 と言いたかったところだが、ここで地形図を見ていて本当の山頂ではないことに初めて気付いた。 526m標高点が記載された観音山はもう少しだけ西側にあるので、ここは東峰ということにしておくべきだろう。 とはいっても、西側に見える本峰は外見からして展望は無さそうなので、ここを実質的に山頂としても差し支えないだろう。 自分の記憶よりは周囲の木々が伸びて、やや展望が遮られ気味になっていたが、真東の甲山はよく見える。 |
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観音山・東峰 | |
この岩の袂、日陰のところを選んで昼食を摂った。 |
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12:25 観音山・東峰出発 | |
約20分の昼食滞在で元気を取り戻して出発する。 まずは少し西にある観音山本峰を目指す。パノラマコースは本峰の北側を巻くようなので、狙いを定めて尾根通しに登っていった。 |
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12:31 観音山山頂(526m) | |
木々に覆われた地形図上の観音山山頂に到着。 やはり展望皆無であって、ここが山頂として扱われていないことが納得出来た。 先ほどまで居た岩と松が点在する東峰のほうが居心地よいのは間違いないだろう。 東側から適当に登ってきたが、北側には踏み跡が伸びていて楽にパノラマコースに戻ることが出来た。 |
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12:38 パノラマコース・せせらぎコースの分岐(510m+) | |
次の目標は初めてとなるガベノ城なので、道なりにごろごろ岳方面へ進む。 この山域は道標の無い分岐があるので、うっかりルートミスに要注意。 |
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12:56 ガベノ城分岐(560m+) | |
剣谷に加えてガベノ城も道標に書き足されており、以前よりは分かりやすくなっていた。 もちろんこのままごろごろ岳に向かったほうが楽なのだが、未踏のガベノ城を外すことは出来ない。 関電の「火の用心」に書かれているとおりに、いってくることにする。 |
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13:02 好展望の岩場(510m+)前より南側山腹へ入る | 510m+の岩場よりガベノ城を確認 |
分岐から尾根通しで下ってくると、眼前の好展望の岩場に突き当たる。 地形図をよく見ると、ガベノ城はこの付近から南東側に派生する支尾根上にある。 岩場から眺めてみるとガベノ城の位置は一目瞭然だった。ガベノ城の西側を送電線が通過しているのも目印になる。 元々山城好きということで、登山を始めて間もない10年以上前にもガベノ城を目指したことがあった。 しかしその時は読図はまだ覚えておらず山と高原地図だけを頼りにしていたことで、この510m+の岩場がガベノ城ではないかと間違って見当を付けていた。 あれから12年も経って、ようやくこの後本当のガベノ城に辿り着けることになる。 |
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ガベノ城と名の付く一因となったかもしれない治山工事の石積み | |
初めて山腹道に入るとすぐに段々の石積みが現れる。 六甲の情報が豊富なサイト【ものがたり通信】内、「六甲山の話」で詳述されているが、ガベノ城は本来「画餅の城」と書き、本当に城があった可能性は低いという。 とはいってもここの治山工事の石積みが城に見えたからという確証も無いようだ。但し城の存在を思わせる何かしらの要素があったのだろうとはいえるかもしれない。 山城好きの自分からすると残念な山名由来というしかないが、地名の起こりというのは案外そういうものということは勉強になった。 |
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山腹から尾根に乗ったので、この先がガベノ城のはず | 尾根上のミニピークを避けるように南北に道が分かれる |
地形図どおりに尾根上にはミニピークが立ちはだかった。 明瞭なルートが南北方向に分かれるが、手製の道標にはガベノ城の記載は無い。 なんとなく北側のルートからミニピークに登れそうとみて進むと、予想どおりに直登する踏み跡を見つけた。 ロープも掛かっていたが、さほど苦労することなく登りきることが出来た。 |
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13:15 ガベノ城山頂(483m)到着 | |
意外に狭いうえに木々によって展望が遮られ気味のガベノ城に到着した。 後回しにしていたこともあるが、最初に目指してからなんと12年も掛かってしまっての初登頂だった。 展望を楽しむには前述の510m+の岩場のほうが圧倒的に良い。 但しこのガベノ城からはごろごろ岳周辺のなだらかな稜線が西側間近によく見える。 また木々の隙間から、行者山や樫ヶ峰などを見通して縦走の達成感を得ることも出来た。 他は木々が伸びていて思うように展望を楽しむことは難しかった。 先述の「六甲山の話」でものろし台程度にしか使いようがないと記載されているが、実際に見てみると的を得ていると納得出来る。 この後、ごろごろ岳の稜線へ登り返さないといけないため、ガベノ城でも小休止を入れておく。 13:26 ガベノ城出発 13:35 510m+の岩場 13:42 ガベノ城分岐(560m+) 元の分岐へ登り返して縦走を再開。ここより南側ではまとまった登り返しはなくなる。 |
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13:49 ごろごろ岳山頂(565.3m)到着 | |
久しぶりにごろごろ岳山頂にやってきた。 知ってはいたものの山頂はすっかり“公園”のように変わり果てており、辛うじて風情を留めていた以前の姿はもう無い。 つい最近も同じように味気ない“公園”になってしまった竹田城跡にガッカリしたところだが、ごろごろ岳の変貌はいきなり有名になったせいではないのだが。 山頂周辺は限界まで宅地に侵食されており、ごろごろ岳の名前負け感は以前よりも増している。 今回ここへ来たのは偶然に行程の途中にあったからに過ぎなく、次にごろごろ岳に再訪する機会はあるだろうか。 13:59 ごろごろ岳山頂出発 ここから山を出るまでは1時間程度。長い縦走も終わりが見えてきた。 |
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様変わりした立会峠(550m+)付近 | 山頂周辺を過ぎると以前と変わらない光景が戻る |
立会峠とはごろごろ岳山頂から南側一帯を指すということだが、この辺りも開発が進んで峠の味わいも何も無い。 ただただ民家の脇の路地を通り抜けるといった感じなのでさっさと通過する。 |
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なだらかな山容のとおりに緩やかな下りが続く | 14:22 前山公園コースを見送る(460m+) |
ごろごろ岳の山名由来も諸説あるが、自分はその中でも巨岩が多いからではないかと考えている。 黒部五郎岳や野口五郎岳など由来が類似する山もあるのでそんな気がする。 ゴロゴロ岳は古名が雷嶽といわれていたようだが、それならばあえてごろごろ岳と改名する必要性は無さそう。 また標高565.6m由来だとしたら、比較的新しい山名ということで重みはなくなる気がする。 いずれにしても岩がゴロゴロという由来も確証は無いのだが…。 ごろごろ岳から南側ではいくつかのコースがあるが、今回は最も基本的と思える柿谷コースを下っていくことにする。 |
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岩がゴロゴロしているからごろごろ岳だと思いたくなるようなゴーロ帯が続く | |
柿谷コースは下るにつれて、堰堤越えの急坂や小石混じりなどの歩きにくい箇所が増えてくる。 疲れてきた脚にはけっこう辛い下りで、時々小休止を挟みながら下っていく。 |
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15:03 水車谷を渡る | 15:08 柿谷コース登山口(170m+)到着 |
この細い沢を渡ればまもなく登山口。 道路のカーブにある登山口に辿り着くといきなり暑くなったが、長い下りがやっと終わってほっとした。 長く感じるがやはりごろごろ岳山頂からここまで約1時間で下りられる。 15:13 柿谷コース登山口出発 近くの水車谷バス停で行程を終えることも出来るが、頑張ってJR芦屋駅まで歩く。 |
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15:40 JR芦屋駅(15m+) 道路歩き約30分で芦屋駅に到着。 携帯の電池はうっかりと切れていたので、駅の公衆電話で心配性の母に下山を伝えてから帰途に就く。 〜 終わりに 〜 芦屋駅からエデンの園まで歩いたことはあったのですが、今回はそれに行者山とガベノ城を加えたことで歩き応えがだいぶ増しました。 とはいえ、東六甲で残していた課題を一気に片付けることが出来た実り多い縦走となりました。 先にも触れましたが、樫ヶ峰北面から逆瀬川流域の間がバリルートで難しいです。 初めて歩かれる場合はGPSの軌跡もご参考のうえ、地形図とコンパスなど装備を整えてお楽しみください。 樫ヶ峰から観音山の間では一旦下界へ下りるので、行程を短くすることは容易です。 |
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行程断面図です |