「甲山から登り初め」 阪急仁川駅〜JRさくら夙川駅 09年4月2日(木)
国土地理院地形図 : 25000分の1 「宝塚」、「西宮」 参考文献 : 山と渓谷社 【六甲山】 P.50 「仁川から甲山」 : 昭文社 山と高原地図 【六甲・摩耶】 雪が少なかった08〜09スキーシーズンが終わり、いよいよ山歩きシーズンを迎えました。 但し当月は自分にとって大事な資格試験があったため、UPまで約1ヶ月も掛かってしまいました。 当レポでは夙川公園の桜などタイムリー性の重要な情報を含んでいるだけに恐縮です。 たいへんお待たせしてしまいすいませんが、今年も改めてよろしくお願いします。m(__)m なお、おかげさまをもちまして試験のほうは勉強の成果を発揮できたと思います。 合格発表は5月末なので、また別の機会にご報告出来ればと思います。 4月2日は天気は良かったものの、冷たい風が非常に強く吹きつける今ひとつの気象条件でした。 しかし晴天であることには間違いないし、満開まではもう少しありそうだけど最も良いタイミングで花見を出来るのではということで決行することにしました。 行き先は風が強いことと、今年の山歩き第1回目ということで、低山中の低山の甲山に決定。それで花見スポットは夙川公園に自動的に決まりました。 今日の行程は上記のガイドブック「仁川から甲山」のルートを参考にして、自分なりにアレンジを加えています。 9:00 阪急仁川駅出発 もう少し早く出たかったけど、強風と眠気の前に負けてしまい、この時刻での到着となってしまった。 ザックを背負っての通勤ラッシュはやはりひと仕事。辛くても早起きしたほうが良いと改めて思った。 甲山はこれまでに2度。西のごろごろ岳方面と南の甲陽園駅から登ったことがある。 仁川からは今回が初めてだった。仁川駅からは仁川沿いに一路甲山を目指す。沿道はずっと高級住宅街で別世界を見た気持ち。 地形図と併用している「山と高原地図」に描かれているルートを参考にしていたが、なんと川沿いの道が地すべり資料館付近で途切れていた。 少し戻って住宅街の中を登っていくことにする。通りかかった近所の方に五ヶ池へ行けるかどうか一応確認すると大丈夫ということでほっとした。 距離的には短いが仁川高丸付近の住宅街は非常に急坂であなどれない。 甲陽園から登ったときもそうだったが、甲山は周辺の住宅街もひっくるめて一つの山と考えたほうがいいみたい。 |
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9:45 五ヶ池 仁川駅を出発してから45分でとりあえず目標スポットにしていた五ヶ池に到着。 正面にはほど近いところに甲山が見えている。それにしても五ヶ池は周囲をぐるりとフェンスで囲まれており、期待していた風情は全く無かった。 |
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9:50 阪急バス五ヶ池バス停 五ヶ池で肩透かしを食った思いだったが、五ヶ池バス停で咲き誇っている枝垂れ桜を見て気分ががらりと変わる。 ここが今年初めてゆっくりと花見をした場所となった。スキーヤーの自分にとって春というのは嬉しい気持ちと寂しい気持ちが半々で少し複雑な時期である。 でもここの枝垂れ桜は文句無しにきれいだった。 五ヶ池バス停から少し進むと、道路の南側に野原が広がっているのに気付き、条件反射的に降りていくことにした。 |
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10:11 甲山森林公園 広河原 あとで調べると広河原と呼ばれるところだった。甲山を後方にのどかな風景が広がる、なかなか雰囲気の良いスポットだ。 周囲には野鳥の気配も濃厚だ。今日の目的の一つは久々に野鳥撮影。望遠レンズを構えて、せわしく動き回る野鳥を狙ってみる。 |
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広河原での数十分の滞在で、これだけ撮影できた。 野鳥撮影には殆ど素人同然の自分でも撮れるとはさすが野鳥の多い甲山森林公園だ。 1日広河原に居るのも悪くはないが、夙川公園で花見もしたいので適当な時間で出発する。 ガイドブック通りに真っ直ぐ甲山へ向かうと味気ないので、以前から考えていた甲山森林公園の散策をしていくことにする。 周知のことではあるけど公園はとにかく広い。不案内の自分には事前に公園のマップを用意する必要があったのだが忘れていた。 入り口から入ってすぐのところに設置されているマップを見て頭に叩き込んだ。 みくるま池へ向かって、愛の像があるシンボルゾーンを通ってから神呪寺へ向かう。 大まかに表現すると反時計回りのように公園内を通過するように歩いた。 |
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10:57 東側より甲山を望む 展望を得られそうな脇道があったので寄り道をしてみた。都会のすぐ横に残っている貴重な自然だと思う。 甲山の南麓に神呪寺が見えるが、ここから見る限りではまだ桜は殆ど咲いていないみたい。 |
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11:10 みくるま池 多くの散策中の方とすれ違って、あっけなくみくるま池に到着。 以前、ここで多くの野鳥写真を撮れたけど、今日は強風のせいか声はするけど姿が見えない。 |
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11:40 彫刻の森 みくるま池からは別の道を辿って再び北上。甲山を借景にした彫刻の道を歩いた。 正面奥の愛の像周辺では多くの遠足中と思われる子供たちが遊んでいた。 愛の像周辺には噴水があるが、強風で横になびいている。 |
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12:07 神呪寺 甲山森林公園を経て、ようやく本題?といえる甲山へ登ることにする。 境内の桜は満開には少し早いというか早過ぎた。 この周辺でも花見をしたかったので、機会があればもう1回今春に訪れることにした。 |
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約3ヶ月ぶりの山歩き。とはいってもスキーに打ち込んでいたので、体力的には問題ない。 神呪寺から登る甲山のトラックは全線完全舗装なので、あまり山へ登っている感覚にならない。 でも前述した通り、仁川駅から登ってきたと考えると、けっこう登り応えがあるかもしれない。 |
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12:22 甲山山頂 (309m) 神呪寺から約15分で甲山山頂に到着。この空の広さが懐かしい。 しかし吹きっさらしのところなので、風も更に強くなる。いつもよりも三脚を立てるのに気を遣う。 山頂の縁を周回する遊歩道沿いにあるベンチの一つに腰を掛けて昼食にしようとしたところ、なんと雨が降り出した! 雲が流れてくる北側を見ると当分、雲が切れそうにない。雨が強くなることもあると思い、早々に出発することにした。 12:40 甲山山頂出発 慌しく準備をして下山を開始。山頂で過ごしていた他の方々も撤収作業に入られていた。 神呪寺に辿り着くまで、幸いにも雨はレインウェアを着るほどの降り方にはならなかった。 小雨の中ではあるが、登る途中の方々とすれ違う。10分程度で神呪寺に到着。 境内の東端にある屋根付きの展望台で雨宿りする。天気予報は悪くはないので、予想通りに通り雨程度でまもなく止んだ。 神呪寺を出発して、いよいよ夙川公園へ向かう。 神呪寺周辺では花見には早過ぎたが、夙川公園ではもう少し咲いているだろう。 甲陽園駅までのルートは以前に一度歩いたことがある。登りに使うとけっこうハードだが、今回は延々と下りになる。 13:53 阪急甲陽園駅を通過 夙川公園に最寄となる苦楽園口駅まではたった1区間。 初乗り運賃がもったいないし、なんなく歩けるだろうと思い通過する。 |
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14:10 夙川公園 ようやく辿り着いた夙川公園は多くの花見客で賑わっていた。 伝えられている通り満開には少し早い。出来れば今日の行程は数日後に実行すべきだった。 神呪寺も早かったし、ここも近日中にもう1回再訪することにした。 ここより撮影しながら、ゆっくりとJRさくら夙川駅まで南下する。 ご存知の方は多いとは思うけど、自分はつい最近知った。夙川公園は「日本桜の名所百選」の一つに選定されているとのこと。 兵庫県内では他に明石公園と姫路城がある。 |
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夙川沿いに多くの桜が咲いていて、本当に圧巻だった。所々で川面に下りることが出来て、色々な目線から花見をすることが出来る。 ちなみに花見は人それぞれスタイルがあると思うけど、自分の場合は字の通りに花を見て撮影するだけ。 酒類は全く呑めないので宴会の選択肢はない。 阪急の夙川駅と、昨年新設されたJRのさくら夙川駅は至近距離にある。 自分の場合はJRの通勤定期があるので、さくら夙川駅まで歩いたが、人それぞれの都合で選べて便利だと思う。 花見客が多いながらも、JR線の南では多くのスズメが飛び回っていたので、どうにか撮影出来た。 こうして見るとありふれた野鳥と思われるスズメも充分に可愛い。 15:43 JRさくら夙川駅到着 苦楽園口からじっくりと夙川公園を散策して今日の行程は終了。 さくら夙川駅の改札のゲートは、その名にちなんでかピンク色になっている。初めてこの駅を利用した自分は驚いた。 数日後に別行程で神呪寺〜夙川公園を再訪しています。次レポでも採り上げます。 |
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今日の行程の断面図です![]() |