06年 6月28日(水) 阪急芦屋川駅〜芦屋地獄谷〜保久良神社〜阪急岡本駅
Ashiya-Jigokudani 28th. Jun / 06

 芦屋地獄谷は小便滝付近で堰堤で寸断されていることと、風化した岩尾根を満喫出来るBケン尾根へ接続出来ることなどが手伝ってか、
ウェブで調べても上流まで遡行しているレポートが非常に少なかった。しかし上流部に魅力がないわけではないようだ。
この時期にBケン尾根を歩くのは暑がりの自分には辛いということで、まさに今実行するにはぴったりの計画だった。


6:20 阪急芦屋川駅出発 今日は曇りがち。しかし蒸し暑く高級住宅地を登るうちに汗が噴き出してくる。早く沢へ入りたい。

6:45 高座の滝

 水量の多さに驚いた。これまでで最も立派な滝になっていた。
沢歩きには梅雨の中休みが最適ではないかと思った。
地元の人が大勢くつろいでいる中で、沢歩きの準備を整える。
先日ICI石井スポーツで購入していた渓流シューズに履き替える。

6:55 高座の滝出発。尾根をひと越えして芦屋地獄谷へ突入する。


 たいていは水量がさほど多くなく、殆ど濡れることのない芦屋地獄谷だが、
はじめのこの滝でいきなりけっこう水を被った。でも気持ちよくて大歓迎!
今日初めての渓流シューズの履き心地も抜群。軽いし本当に滑りにくい。
ソールのフェルト地が摩擦係数を上げているのを実感。
これは思い切って購入してよかった。

 既に3度歩いた下流部分は撮影せずに通過するつもりだったが、
水量豊富で見事な流れになっているので、方針変更してやはり撮影することに。
 どんどんお馴染みの滝を越えていく。滝壺の水量も多い。
濡れることを気にせずにじゃぶじゃぶ歩いていく。
沢歩きはやはり夏が最も快適ではないだろうか。しかし沢以外では
暑いので、梅雨が明けるとさすがに辛いかも・・。


 一段と滝の轟音が大きくなっている。まさにマイナスイオン充満といった感じ。
計っていないが気温も幾分低いだろう。階段状を快適に登っていく。
 いつもは右岸寄りにしか水が無く、濡れることなく登れる滝だが、
左岸のホールドも立派な流れが出来ており、全身シャワーを浴びながら通過。
涼しくて病み付きになる。


 滝壺に倒木が溜まっているこの滝も瀑布になっている。
手も足もびしょびしょになりながら、ホールドを確保して登っていく。
いつもより周囲の岩も濡れているので、トランピングブーツなら
滑りやすくてけっこう怖かったかもしれない。


7:48 小便滝

 これだけの勢いで出たら怖い。既に名前以上に水量が多い。
打たせ湯のような状態になっている。


芦屋地獄谷唯一の堰堤

 小便滝からBケン尾根へ通じるトラックから、沢沿いの細い踏み跡を通って
堰堤直下へ出てみる。渓谷美が無機質な堰堤で一刀両断されている。土石流を
防ぐのも大事だとは思うが、まさに自然破壊以外の何者でもない。自然は次の
世代への預かり物と考えている自分には釈然としないものが残る。

 一旦元のトラックへ戻り、少しだけ上へ登ったところから派生する細い踏み跡を
もう一度上流方向へ辿ると堰堤を左岸から突破することが出来た。この堰堤越え
が最大の難関といえるかもしれない。

堰堤から沢へは予想外に明瞭なトラックが続いている。
いよいよ堰堤の向こうの上流の遡行を開始。


堰堤から上流で初めての滝

 細い溝状をホールドにして登っていく。流れに洗われたきれいな滝だった。
ここからが未踏の区間で、これからどんな滝が出迎えてくれるのか楽しみ。


 やはり下流に比べると流れは段々細くなる。しかし辿りやすさは変わらない。
時折見かける赤テープが心強いが、基本的に本流を辿れば迷いようがない。
何度か細い支流や涸れ沢と分岐するが、全て無視してとにかく本流を進む。

 ずっと曇っていたが朝日が差し込み、とたんに地獄谷が明るくなった。
木漏れ日がとても優しい。直射日光だとバテるだろうが、ここは深い樹林の中。
暑さを忘れて快適に歩ける。


8:25 芦屋地獄谷最大の滝

 2段構成のなかなか迫力のある滝に出会うことが出来た。
ここで小休止を兼ねて15分ほど留まる。特に名前は付いていないようだが、
この滝を見るためだけに上流まで足を伸ばす価値があると思う。

 下の滝は段差が1mくらいで簡単だが、奥の滝は垂直の壁となっていて
直登したいが登るのは不可能。左岸に急な巻き道がある。


 一筋に真っ直ぐ落ちてくる均整のとれた美しい滝である。
水量豊富な今だから余計にそう見えるのかもしれない。

 どこかの国の首相は税金(しかも大赤字の)でナイアガラの滝を観瀑していた。
規模こそ比べ物にならないものの自分の足で辿り着いたこの滝のほうが
ある意味価値があるだろうと思う。


 最大の滝を過ぎても数え切れない小滝が連続する。
この滝は左岸の岩場を登った。
 流れが段々細くなってきた。上流に近づいているのを感じる。



 
 両側からシダが迫り、ますます秘境ムードが濃くなってきた。
この辺りは滑状になっていて、濡れていたら滑りやすいと思う。
シダの森を見上げる。

 NZのシンボルであるシダを見るとやはりうれしい。


端整な石畳状を歩いていく。
細い樋状が幾筋も連なる小滝

 上流が近くなり、やはり段々水量が減ってきたような気がする。


巨岩の横をすり抜ける。

 この地獄谷は水がきれいなのがありがたい。もう既に足元はずぶ濡れに
なっているので、流れの中をじゃぶじゃぶ歩いていく。


階段状に連なる小滝

 左岸側に巻き道があるが、可能なところは滝を直登する。
両側に迫る巨岩はコケに覆われ、幽玄な雰囲気に包まれている。


 簡単に登っていけたが、最も手前の岩が動いたので驚いた。
足場選びは慎重に。
9:40 最も重要な分岐

 ここで沢が二股に分かれているが、どちらも同じ程度の太さ。
そして踏み跡がある。但し、右岸(南寄り。写真では左)からは水流があり、
しかも赤テープもある。写真では反対の左岸(北寄り)の踏み跡を観察している
ところだが、こちらはテープも水流も無い。方角から言って風吹岩辺りに脱出
出来そうだが、無難に赤テープのある本流と思われる右岸からの流れを遡行する。


ここで芦屋地獄谷とお別れ

 前述の二股からしばらく左岸沿いにトラックが続くが、すぐに右岸へ渡り、
そこからは山腹へ踏み跡が続いている。ここで渓流シューズから
トランピングブーツに履き替えて、小休止した後山腹道へ登っていく。

 10:00 出発
 意外なほど明瞭なトラックと赤テープが誘導してくれる。
方角から言って、魚屋道から東へ派生する尾根へ上がっていきそうだ。
それらの尾根は地図ではトラックは無いが、歩けるようになっていると
聞いたことがある。確信を持って尾根への急登を登っていく。


10:10 尾根に乗った

 写真右下から登ってきて、奥(西)へと踏み跡と赤テープが誘導する。
逆に手前(東)へも明瞭な踏み跡が続いている。どこから尾根道が始まるのか
一度確認してみたい気がする。

 尾根上のトラックは一旦急な登りになるが、すぐに北寄りに向きを変えて
下りにかかる。すぐに前方に広い一般的なトラックが見えてきた。


10:15 魚屋道に合流

 金鳥山、保久良神社方面への分岐点のすぐ北に出てきた。
無事に芦屋地獄谷の源流部まで辿ることが出来て大満足。
曇りがちだがやはり沢を離れると暑く、まだ時間は早いが下山にかかる。
魚屋道を降りると、蛙岩から下でヤブ蚊がわんさか出てくるので、
お気に入りの保久良神社経由で下山することに。


快調に保久良神社へ下っていく

 街に降りるまでにに多くのハイカー、そして地元の方とすれ違う。
皆さん汗を拭き拭き登っていかれた。自分にはもうこの暑さの中で
登っていく気力が無い。


11:13 阪急岡本駅着 街に出ると本当に暑い!今度沢との温度差を計ってみよう。

 芦屋地獄谷は整備されたハイキングルートではないので、不安な方は経験者同行をお薦めします。
また、梅雨など水量豊富で、水を浴びると気持ちの良い暑い時期、そして渓流シューズを装備して歩くと、より楽しめると思います。


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