「東六甲縦走報告・宝塚〜新神戸」 12年 6月 2日(土) |
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国土地理院地形図 : 25000分の1 「宝塚」、「西宮」、「神戸首部」 〜 はじめに 〜 5月中旬から山行を再開してはや4回目。だいぶ体も山行に慣れてきたと思うのと、 最近続けてご一緒したalfonsさんと都合が合わなかったので今回はロングトレイルです。 先週に引き続き、新しい50Lザックに馴染むための山行でもあります。 宝塚をスタートとする逆縦走は自身2回目。前回は上野道を下山していますから、 帰路に旧摩耶道、好日山荘まで経由している今回のほうが若干距離が長くなります。 6:55 湯本台広場(宝塚ゴール)出発 |
行程概要 (山中のルートは不正確です)![]() 摩耶山からの下山ルート以外はひたすら六甲縦走路を辿っています。 六甲最高峰手前まで続く東六甲縦走路は各所に急坂を含むアップダウンがあって、 かなりの歩き応えがあります。特に序盤の塩尾寺に辿り着くまでがハイライトでしょうか。 六甲山上に出てからは比較的楽なのですが、各所でアップダウンはあり、 また足が疲れてからの摩耶山からの下山ルートはけっこう足にきます。 |
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7:23 宝塚を眺める 逆走の場合、塩尾寺に辿り着くまでが辛い。 ここより上で宝塚駅周辺を眺められるのはないので良い小休止スポットだ。 |
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7:37 塩尾寺 ようやく舗装路から開放されることでほっと一息付ける。ここで5分程度小休止。 塩尾寺から上のザレた登りだが、一部で丸太階段による整備が成されていた。 自分は当分縦走大会に参加する予定は無いが、山道の最後の区間は少し歩きやすくなると思う。 7:51 砂山権現 宝塚から続く急登が一段落する。 東六甲縦走路は平坦なところも多いので、メリハリが効いているという見方も出来る。 |
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8:01 岩倉山付近の展望地 岩倉山山頂をやり過ごして、少し歩いたところにあるお気に入りの展望地。 以前はもっと草ぼうぼうだったが、周辺はきれいに刈り取られて縦走路も丸見えになっている。 景観のほうは今日は霞んでダメだが、ここからの光景は何度も見ているうえにトレーニングが主目的なので良しとしよう。 |
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部分的にはコアジサイも咲き始めた東六甲縦走路 もう梅雨時に入ってきたことを実感させられる。 |
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8:40 大谷乗越 しばらくの間、ほぼ平坦な区間が続いた後、大谷乗越に到達。 ここから大平山までちょっと気合が要る区間になる。 あの急階段を過ぎたところで小休止をとる。 |
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9:04 大平山到着 大谷乗越の急階段を越えても、大平山まではダラダラした登りと舗装路が続く。 このコーナーから再び山道が再開するので、その前に小休止をとっていこう。 長丁場の行程なので、いつもより余分にパンを用意している。 9:15 大平山出発 ここから船坂峠までは部分的に登りがあるものの、基本的には平坦に近い。 道中には以前に座頭谷から登ってきて縦走路に飛び出してきた辺りを通過。 地形図に描かれている破線道とは少しずれている。 |
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9:37 船坂峠 北に清水谷、南にも微かに踏み跡があるような気がする船坂峠。 峠から以西はまたちょっと気合の必要な区間になる。5分程度小休止をとって備えておく。 |
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笹原が目立つようになってくる 六甲最高峰が近づくにつれて各所で尾根は痩せ、そして笹が目立つようになってくる。 写真のようなところばかりだと楽なのだが、時折鎖やロープの張られた急坂が断続的に現れる区間でもある。 三脚を設置するには足場も悪いし、他の方に邪魔になるので難所での撮影は見送っている。 この辺りから宝塚方面へ向かうハイカーの方と時折すれ違うようになる。 この時間帯に東六甲縦走路を下るとすれば、早朝に芦屋辺りから登られたか、もしくは有馬からというプランもありかも。 東六甲縦走路は全山縦走路の中でも、最も長い季節にわたって快適に歩けるところではないだろうか。 大会序盤の須磨から鵯越にかけては街路歩きが長いので、暑い時には辛いところと思う。 また菊水山〜摩耶山のような強烈なアップダウンもないので、足慣らしにも好適と感じる。 |
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10:10 790m+ピーク あと1つピークを越えれば車道に出そうだなと目星を付けているところ。 東六甲縦走路は、登りでは今回で2回目、そして下りではもう5、6回は歩いているだろうから、 何となくコース状況は体で覚えている感じがする。 |
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最高峰手前のピークらしいアンテナが見えている アンテナを頂いているピーク、そして芦有ドライブウェイを走る車や バイクの走行音で東六甲縦走路の終わりを感じることが出来る。 |
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10:30 東六甲縦走路分岐点 今回は寄り道が必要なピークは全て素通りしたこともあって、宝塚からの所要時間は約3時間30分。 過去の記録を見ると、縦走大会では下りで歩いてもこれより若干短い程度の所要時間がかかっている。 いかに渋滞でタイムロスをしているかがよく分かる。 それにしても以前と違って標柱が青で統一されているような・・。 5分程度小休止してから六甲最高峰方面へと向かう。 |
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10:52 六甲最高峰、南の東屋到着 最高峰は先週踏んだばかりなので今回はパス。 縦走路沿いの東屋が空いていたので、今回はここで小休止をとった。 11:06 東屋出発 大会時のように車道を歩けば楽なのだけど、安全面とトレーニングを考えて、 あのきつい階段のアップダウンが連続する縦走路を辿る。 歩いていて面白い区間とは言い難いが、かなり多くの方が歩かれている。 |
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11:43 六甲ガーデンテラス到着 日差しが夏を感じさせるくらい暑いなと思いながら、六甲ガーデンテラスに到着。 ピーターラビットに関するイベントが開催されているようで、いつも以上に自分には場違い?なスポットとなっている。 でもここのトイレは最高峰直下のと違って清潔なので、とてもありがたいところでもある。 円形劇場型の展望台でザックを下ろして、2度目の大休止をとる。 12:05 六甲ガーデンテラス出発 ここから当分は平坦か緩い下りが続く区間だが、自分の場合いつも飛ばし過ぎる傾向があるので、 8割方のペースを心掛けて歩いていく。天気は曇りがちで暑さは抑えられている。 12:28 記念碑台 レ 12:51 三国池南 レ 13:08 杣谷峠 レ 13:16 アゴニー坂 ここよりしばらくぶりのややまとまった登りが始まる。 アゴニー坂を登るのは2回目。一番きつく見えそうなところで撮影してみようと考えながら歩くことにした。 |
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アゴニー坂 急坂の代名詞的なトラックだが、他にもっと急なところはいくらでもあるような気がする。 けっこう下り中の方が多く、タイミングを計りながら撮影したので、ここがアゴニー坂で最もきついところではないと思う。 |
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13:33 摩耶山掬星台到着 アゴニー坂、オテル・ド・摩耶を経てまもなく掬星台到着。 最高峰方面の霞んだアンテナ群を眺めて、歩いてきた距離を実感する。 空いているベンチを見つけて3度目の大休止をとりながら、地形図を見て下山ルートの再確認を行う。 正直言って最短の上野道から下りたかったが、それでは前回と全く同じになってしまう。 それと灘駅からJRに乗ってしまうと、もう三ノ宮で途中下車をしたくなくなるのは目に見えている。 買い物予定の好日山荘に寄るのが億劫になってしまうだろう。 ということで、当初の行程通りに旧摩耶道を下ることにする。 長い下りに備えて、ここで靴下を交換しておく。 不思議と靴下を変えておくだけで、疲労度が軽減される感覚がする。 14:03 摩耶山掬星台出発 レ 14:10 史跡公園 レ 上野道と分かれてから行者茶屋跡まで適度な斜度の石階段の下りが続くが、 自分の場合ゆっくり下るほうが脚力を要するようでどうしても飛ばしてしまう。 しっかりとした石階段が組まれているからこそ可能ともいえるだろう。 団体さんを含めて多くの下山中の方々に道をお譲りいただきました。 14:25 行者茶屋跡 ここのベンチが小休止には好適だけど、この後下りてこられるであろう 団体さんのために空けておくことにして、少し先で一息入れることにする。 14:28 旧摩耶道の途中で小休止 青谷道への支ルートが分岐する、尾根上のところで小休止をとる。 ザックを下ろすには適当な岩もあるところだ。 |
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旧摩耶道 行者茶屋跡までと違って、ぱたっと人通りが途絶える旧摩耶道。 体力的には道なりに青谷道を下るほうが楽と思うし、途中で静香園に寄ることも出来る。 旧摩耶道は学校林道出合に達するまで地味にアップダウンがあるので、 この辺りが下山ルートとしては選ばれにくい要因になっているのではないだろうか。 事実、宝塚から歩いてきた足にはけっこう疲れるように思う。 でも静かで純朴な山道の雰囲気を感じる旧摩耶道は何度歩いてもけっこう好きなルートだ。 |
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14:51 学校林道出合 地味なアップダウンを経てようやく学校林道出合に到着。ここは小休止だけですぐに出発する 自分のすぐ後に単独男性が来られたが、結局お会いしたのはこのお一人のみの旧摩耶道だった。 ここからは旧摩耶道は殆ど下り一辺倒なので惰性で歩ける。 |
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15:10 雷声寺到着 最後に急階段を下って雷声寺に降り立つ。 宝塚から歩いてくると、なかなかの達成感だった。 この後、買い物や電車に乗るので、ここで着替えることとする。 ここからはもう山道は無いが、新神戸駅までは急な下りが続く。 新神戸駅の地下道を抜けると、あとは目星を付けて好日山荘まで南下。 買い物を終えて三ノ宮駅からJRに乗ったのが17時前だった。 心地良い疲れと達成感に包まれて家路に就く。 〜 終わりに 〜 2回目となる六甲逆縦走(前半のみ)でしたが、今回も良い汗を流しました。 でも須磨までの全線逆走となると、まだ別次元の体力が必要なようです。 それと新しいザックの微調整やクセなども掴んできました。 自分の場合、サイドのベルトを使って三脚を固定しますが、元々はザックの容量を加減するためでもあるベルトなので、 三脚の着脱に伴って中で荷崩れする傾向があることに気付きました。2本あるうちの真ん中の1本は締めたままにして、 上だけで固定すると安定しました。また上のベルトだけで固定するために三脚を少し伸ばす必要もありました。 次回からは7年使ってきた靴下はリタイアして新しいのを履いて、ザックの中もスタッフバッグでしっかりパッキングして歩いてみます。 (これまではビニール袋など適当なもので小分けしてました) |
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行程断面図です![]() 半縦走後に新神戸から好日山荘ってけっこう歩き応えがありました。 |