「西おたふく〜東おたふく山」 12年 5月26日(土)

国土地理院地形図
 : 25000分の1 「西宮」、「宝塚」




 〜 はじめに 〜

 以前から構想はあったのですが、今夏に初めて白馬の山行へ行くことにしました。
やはり八方尾根スキー場から白馬三山を直に眺めると歩きたくなるのが
自然の成り行きかもしれません。実は冬以外に信州へ行くのは初めてとなります。

 ということでそれに向けて50Lのマックパックのザックを購入。
新しいザックに馴染むためのトレーニング目的の山行です。
本番に近い重量と、今までは無頓着で済んできたパッキングの練習も兼ねています。
 自分の場合は撮影機材を携行しているので、これまでも35Lと比較的大きめの
ザックを使用してきました。普通の装備であれば白馬でももう少し小さいザックでも
大丈夫そうですが・・。

 また友人alfonsさんも意気投合して白馬を目標に山行を重ねていくことになりました。
まだ実際に一緒に行けるかどうかは分かりませんが、alfonsさんの健康にも
良いことなので自分も出来る範囲でフォローしていくつもりです。


 今回のルートは自分とalfonsさん双方ともに色んな意味でトレーニングと
なりそうなところを選びました。全てのルートの詳細は以前に触れていますので、
今回は雰囲気のみ伝わればというノリでまとめています。




 6:20 阪急岡本駅集合

 自分はJR摂津本山駅を起点にしました。両駅間は歩いてすぐ。




 6:30 岡本駅付近のコンビニ出発

 alfonsさんと飲食物を仕入れてから出発。




 7:00 八幡谷登山口到着

 この登山口は個人的にも好きなところ。
六甲の中では街歩きが短くて済む、ロックガーデン経由のメインルートの
混雑を避けられるという利点がある。








 行程概要 (山中のルートは不正確です)


 
 上記のトラックの分岐にはほぼ全て道標は完備されています。
但し、今回のルート沿いにも無数の他ルートが接続していますので、
覚えきれていなければ「山と高原地図 六甲・摩耶」があると便利です。
 7:10 八幡谷登山口出発

 しっかりウォーミングアップをしてから出発。打越峠までは一貫して登りが続く。
ペースは最初はゆっくりめに。








 7:30 山の神

 ここから打越峠へ向けて一気に高度を上げる。ここで小休止を入れよう。
等高線の混み具合の割にはジグザグが続くので歩きやすい。








 7:56 お地蔵さんで小休止

 木々の向こうに七兵衛山方面を見上げる。




 8:02 水平道出合

 金鳥山方面へ向かう水平道が土砂崩れのために通行止めになっている。
水平道を塞ぐように立て札があり、保久良神社から上がってくるトラックと合流する手前辺りに×が入っている。
修復されるまでは打越山系の周回ルートは使えない。








 8:13 打越峠到着

 水平道からひと頑張りで打越峠到着。ここでザックを下ろして一息入れよう。
それにしても、六甲山系のどこの峠よりも立派な休憩施設が完備されていてすごいな〜!
何も無かった時を見ているので、まるで別の場所のようだった。




 8:22 打越峠出発

 ここからは一旦下り。alfonsさんにも軽く縦走の感覚を味わってもらいたい。








 8:48 住吉道と合流

 黒五谷を経て住吉道へ。この辺りからちらほらと他のハイカーさんとすれ違い始める。
好天の今日はメインルートの賑わいはすごいことだろう。

 新しいザックのベルトをあちこち微調整しながら歩いている。
またalfonsさんには時折、現在位置や今度のルート状況を解説している。
この辺りから、西おたふく山のアンテナも見えてくるので良い目標になる。

 住吉谷左岸道はルート付け替えのために地味にアップダウンがあるので、
下山に使ってもちょっと脚力が必要だ。








 9:12 住吉谷渡渉

 この後、斜度は緩いものの比較的距離が長い西おたふく山の登りが待っている。
せせらぎの横で軽く一息入れておこう。




 9:26 住吉谷河畔出発

 体を冷やさない程度で小休止を切り上げて出発。
しばらく登りが続くのでゆっくりめにスタートしよう。

 登り始めてすぐに住吉谷右岸道への分岐がある。
なかなか雰囲気の良いルートだが、今回の山行の趣旨からは外れるうえに、
最後に七曲の急登が残ってしまうのでこれは避ける。








 9:49 打越峠を眺める

 あんなに遠くに見える峠の向こうの岡本から登ってきたことを目にすることで、
alfonsさんにも山歩き特有の達成感と自信と楽しさを覚えられるはず。








歩きやすい勾配が続く西おたふく山ルート

 alfonsさんの足も今回は快調そのもの!








色鮮やかなツツジが目に付く。

 この辺りでスズメバチの女王と遭遇。さすがのalfonsさんも身構えられていた。








10:33 索道をくぐる

 工事用索道が設けられ、以前とは様子が異なる西おたふく山上部。








10:44 西おたふく山、六甲最高峰を眺める

 西おたふく山山頂直下のミニピークより。アンテナを頂く両ピークを一度に眺められる。
まだ新緑の色彩が残っていて、何度も見ている光景でもとても目に鮮やかだった。
alfonsさんも楽しそうにシャッターを押している。








10:51 西おたふく山舗装路に出る

 最後にひと頑張りすると味気ない舗装路に出てしまうが、
この後道すがらミツバチの巣を発見されるalfonsさん。








六甲最高峰

 西おたふく山の舗装路より。最高峰に到達してしまうとただの公園だが、ここから見るといっぱしのピークっぽく見える。








11:32 六甲最高峰到着

 昼時で賑わっている六甲最高峰へ到着。

 西おたふく山からの六甲縦走路のアップダウンも2人で無難にこなした。
先週の那岐山より長丁場なのだが、alfonsさんもまだまだ余力を残しておられて一安心。
エスケープルートとして有馬へ下った場合のため、念のために宝塚行バスダイヤも調べておいたが、見事に杞憂に終わった。

 空いていた岩を見つけて一度目の昼食。歩いてきたルートを復習し、これから辿る下山ルートを2人で最終決定する。
自分で想定していた中でも最もロングトレイルのプランとなった。




11:56 六甲最高峰出発

 出発時、たまたま三角点の辺りを見ると、団体が到着されたのか大勢の方が集っていて、最高峰の標柱が見えないほど。
平日の静けさも体感している自分としては、違う場所を見ているかのよう。








12:07 一軒茶屋

 これより七曲を下る。混雑は承知の上だがalfonsさんのためにもバリエーションルートは避けて、下りやすいルートをとる。

 七曲を下りきるまでに何人の登り中の方とすれ違ったのか全く見当が付かないくらいだった。
普段は出来るだけ空いている山やルートを選んでいるけど、今は本当に山歩きのブームが来ていることを実感した。

 住吉谷まで下りきると、鋭く左折する形で土樋割峠へ。








12:56 土樋割峠

 七曲よりは少ないけど、それでも多くの方が行き交う土樋割峠に到着。
東おたふく山まで80mほど登り返すことをalfonsさんに伝えるが、今日は全く問題ないみたい。








13:09 東おたふく山山頂

 alfonsさんは初登頂となる東おたふく山山頂に到着。
東には以前に2人で登ってゴロゴロしたごろごろ岳も見下ろせる。といっても殆ど住宅地になっている西側しか見えないのだが。

 東おたふく山は山頂よりも少し南に下ったところのほうが良いとお薦めし南下を継続。








13:28 東おたふく山中腹。昼食時間とする。

 なんだか以前と比べてさっぱりした東おたふく山の草原。
子供達の団体さんが楽しそうに遊んでいる。草原の一角に腰を下ろして大休止といこう。




13:49 2度目の昼食時間終了。出発

 草原に横たわって気持ち良さそうなalfonsさんだけど、寝ててもキリがないのと残りの所要時間を考えて出発。

 東おたふく山滞在中に曇りがちになってくる。
でもハイライトではしっかりと晴れてくれたので良しとしよう。




13:55 四等三角点。点名「雨が峠」通過

 三角点から少し下って雨が峠に到着。メインルートの魚屋道と合流。

 時間柄、下り中の方のほうが多い魚屋道。
alfonsさんも足取り軽く、自分とあまり変わらないペースで下っていく。
何人かの方には道をお譲りいただきました。

 数年前に一度2人でここを登ったことを思い出されたよう。
ゴルフ場周辺で地味な登りが各所にあるし、七曲に辿り着くまでにけっこう消耗する感がある。








14:33 風吹岩到着

 最後に少し登り返して風吹岩到着。
久々の風吹岩は以前よりも木々が育って見通しが悪くなっていた。




14:38 風吹岩出発

 ここよりメインルートを離れて、引き続き魚屋道を南下。
少し下ったところで、風吹岩では見かけなかったネコが現れる。

 自分にとって魚屋道で最も歩いて楽しいのは風吹岩以南と思う。
ゴルフ場を横切ることもないし、純朴な古道の雰囲気を色濃く残している。
ある程度疲れが溜まってきたはずのalfonsさんも歩きやすいトラックで調子良さそう。








ぱたっと人通りが途絶え、静かな魚屋道








15:12 蛙岩

 alfonsさんにとって初めての蛙岩とのご対面。
ここに来ると自分にとってお約束?の、オカリナで「♪カエルの歌」を添えておく。

 蛙岩で魚屋道を捨て、会下山遺跡方面へ。
薄暗い谷道よりも最後まで尾根道で気持ちよく歩いてもらいたいという狙いがある。








15:40 会下山遺跡

 高校時代は世界史選考だったalfonsさんも会下山遺跡には興味津々。
自分は同じ高校で日本史選考だったけど、世界史も古代ローマや古代中国とか部分的には好き。

 会下山遺跡経由の尾根道は、疲れてきた足には比較的斜度が急に感じる。
しっかり整備されているが最後まで気を抜かないようにしよう。








15:47 会下山遺跡登山口

 尾根を外れてすぐに登山口へ降り立つ。
以前はお堂の横から入ったような気がするが、改修されているようだ。
獣避けの扉をしっかり閉めておこう。




16:07 阪急芦屋川駅到着

 芦屋川河畔で2人で定番のコーラで乾杯して充実の山行を締めくくる♪
alfonsさんのために一応用意しておいたトレッキングポール(持ってはいても普段は全く使ってない)も
ただザックのアクセサリーに終わった。








 〜 終わりに 〜

 2週続けて好天に恵まれて素晴らしい山行となりました。
alfonsさんも変化に富んだルートを、体力に余裕をもって楽しんでもらえたようだし、
自分にとっても50Lザックの扱いとそのパッキングの良い練習となりました。
あと3、4回山行で使用すると万全かと感じます。
 梅雨時の不安定な天候、そしてalfonsさんとの合流のための利便性、等々の事情により、
しばらくは六甲を歩く頻度がいつもより増えるかと思います。

 それにしても、街に出た途端、何故かザックが重く、嵩張るように感じてしまいます。
夕方時の電車内では大きめのザックの取扱は気を遣います。








行程断面図です




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