06年 10月9日(月) JR三ノ宮駅〜黒岩尾根〜桜谷〜徳川道〜トゥエンティ・クロス〜JR三ノ宮駅
Kuroiwaone Ridge, Sakuradani Valley to Twenty Crossing 9th. Oct / 06

 今日は前回歩くのをやめた黒岩尾根から登り、最近歩いた摩耶山南斜面を避けて北側から下る行程を立てた。
休日だったが早朝に黒岩尾根を通過したおかげで静かな尾根歩きを堪能することが出来た。


5:55 JR三ノ宮駅出発
 いつもの大通りを道なりに新神戸へ歩く。やや肌寒いくらいの気温で非常に爽やか。
新神戸駅の下をくぐって砂子橋へ。最近まとまった雨も降っていないし、水量が少ないであろう布引の滝は通らず。
見晴らし展望台へ続く舗装路のジグザグ道を登っていく。この辺り毎日登山の方々で賑わっている。
一汗かく頃に見晴らし展望台へ到着。大勢の人が思い思いに過ごしていた。

6:26 見晴らし展望台

 10月の澄んだ空気を期待していたが、予想よりも遠方が霞んでいて残念。
前回よりはマシだが・・。大分日の出時刻が遅くなってきていい感じだ。
写真を撮っただけですぐに出発。


6:37 布引貯水池

 見晴らし展望台からもう一汗かいて布引貯水池に到着。
まだ月が見えている。
 急坂はここで一旦ひと段落。お茶を飲んで小休止する。
今日は秋冬物のウェアを着てきたが、日陰に入ると汗をかいていることもあり寒いくらい。
しかし昼間は気温が上がることが予想される。気温の変化に対応出来るようにしなければ。


7:08 黒岩尾根入り口

 JR三ノ宮駅から1時間13分でようやく目的の黒岩尾根に取り付くことが出来る。
登山口までが長いといえば阪急御影駅から五助ダムへ至る道を思い出すが、
こちらもいい勝負だ。自分の感覚では舗装路は山道(トラック)には入らないのである。

 一つ特筆すべき変化があった。市ヶ原からここに至るまでに堰堤越えのための登りが
あるが、丸太階段で整備されたうえにウッドチップが敷き詰められていた。
確か以前は崩れかけた石段が続く歩きにくい区間だったような気がするが、今は非常に
快適に歩ける。全山縦走路の一部になっているためだろうか。素晴らしい整備だと思う。


 黒岩尾根入り口からは断続的に急坂が続く。ここからが今日の本番。
しかし急といえば急だが、トラックはしっかりと整備されており非常に歩きやすい。
むしろぐんぐん高度を上げていくので快感すら覚える。
山と高原地図「六甲・摩耶」では破線で書かれているが、実線で表記しても良い
トラックだと思う。むしろ塩尾寺付近の東六甲縦走路や、東お多福山を東から登る
ルートなどのほうがよほど歩きにくいと感じる。


 ずっと丸太階段ではない。写真では分かりにくいがジグザグに付けられた踏み跡を
辿っていく。急坂でもジグザグなら歩きやすい。

 部分的に平坦になり、ほっとする場面もあるがとにかく入り口から1時間近くは
急坂が続くと考えて気合を入れたほうがいいと思う。


 丸太をジグザグに置いた区間もある。土を止めるには充分な役目を果たしていた。

 写真を撮ればとにかく急坂ばかりの黒岩尾根の前半部分であるが、
後半の高度差はその分楽になるので、稲妻坂と天狗道を辿るのとさほど違いはない
ように思う。


 黒岩尾根を登り始めて、まず606mピークを目指すのだが、
そこに至るまでに2度ほど紛らわしいミニピークを通過する。
立ち木越しに進行方向にもっと高いピークが見えること、西に時折見える高雄山(476m)
とまだ同じくらいの高さだということから、606mピークがまだ先ということが分かる。


 ということで、606mピークに至るまで登り一辺倒ではなく、多少のアップダウンもある。


 急坂の連続で写真を撮るのに疲れてきた。606mピークが近づいてくる頃だと思うが、
撮影するペースを減らして登りに専念する。急坂は相変わらずだが、歩き易さも変わらず。
段差も小さく足にも優しい。崩れっぱなしの稲妻坂(全山縦走路)より歩くハイカーの数が
少ないのだろうか。


8:04 606mピーク

 黒岩尾根に登り始めてから約1時間で606mピークに到着。
ご覧のように立ち木に囲まれて展望は無いが、良い目印になる神戸市旧境界標が
立っている。文字は磨耗して殆ど読めないが「八十二」という数字が何とか読める。
かつて北区一帯が神戸市に編入される前はここが市の境界だったということである。

 ここで長い長い急坂は一段落。ザックを下ろして数分休憩する。
黒岩尾根は大きく北へ弓なりに曲がって摩耶山に到達する尾根だが、この606m
ピークがちょうど中間付近にあたる。ペース配分の良い目標になると思う。


 606mピークを過ぎると高低差の少ない快適な尾根道になる。
部分的にアップダウンはあるが距離は短い。時折木々の間から摩耶山や北区の
展望が垣間見える。ここからの区間が個人的に好きである。


8:18 黒岩尾根随一の展望地へ辿り着く

 しばらくするとマツの木がまばらになり、西と北が広く見渡せるところに辿り着く。
ここが黒岩尾根のハイライト。遠方はやや霞んではいるが思いっきり展望を楽しもう。


西六甲から須磨アルプスまで累々と山並みが連なる


 この展望地はしばらく続く。緩やかに登りながらマツの木がまばらになっているところを
見つけて眺めを楽しもう。足元は崩れた花崗岩のようで脆い。


北区の展望。 丹生山系を眺める

 しばらく登って展望地が終わろうとする頃に北側の景観が大きく広がる。
北区の街並みが目立つがまだまだ周囲は深い緑に覆われている。
これ以上緑が失われないことを祈ろう。

 ひとしきり景観を楽しんで、写真を撮ってそろそろ出発しようという時に
山歩きの風情を害する物を目にしてしまった。


 自分が北側の景観を楽しんでいたちょうど後ろの木の根元には、ハクツル○の空き瓶が
枝の間に差し込まれていた。こんな大きなゴミを目にして放置しておくわけにはいかない。
いつも用意している予備のビニール袋に入れて回収。この後摩耶山掬星台に設置されて
いるゴミ箱へ入れておいた。

 本当に山が好きならこんなことはしないはず。普通なら考えられないが、精神的に
病んでいるのだろうか。お気の毒というほかない。
 
 とりあえずこれで黒岩尾根随一の展望地は少しでもきれいになっただろう。
これからも目に付いたゴミは現場写真を撮影したうえで回収するという方針でいこう。


 (酒を全く呑めない自分が)酒の空き瓶をザックに入れて展望地を出発。
尾根道はこれまでしばらく北側に沿っていたが、一転して南側を通る。
木々の間からは摩耶山がかなり近づいてきた。
日差しはかなり高くなってきたが、木々のおかげで全く暑くはない。


 尾根道はやや薄暗い森の中へと続く。地蔵谷の源流部にあたるのだろうか。
細い川が流れている。日当たりが悪くて水気が多いのかコケが生えていて幽玄な
雰囲気で楽しませてくれる。

 ここから緩やかにアップダウンを越える。黒岩尾根前半に気合を入れすぎたのか
撮影するのに疲れてきたので、撮影ペースを押さえた。

 ところで北側へ伸びる藪っぽい脇道を2回やり過ごしたが、どこへ続いているのだろうか。
地図によると659mピークがトラックの北側にあるようだから、それを通過するためのもの
だろうか。もしくは北へ降りる下山道なのか。ハチやヘビの危険が無い季節に確かめよう。


9:06 アドヴェンチャールート分岐

 一旦鞍部へ下ると思ったらそこがアドヴェンチャールートの分岐点だった。
アドヴェンチャールート(未踏)を経由して摩耶山へ向かおうかなと思ったが、
やや草深そうだし、スズメハチの巣があったら怖いし、春先に歩くことにしよう。


 アドヴェンチャールートへの分岐をやり過ごして緩やかに登っていく。
この辺り展望もないしやや単調に感じる。撮影ポイントを見出すのも難しい。


 トラックの両側に笹が目立つようになってきた。
長い黒岩尾根もそろそろ終わりのようだ。


9:19 摩耶山近くの公園に飛び出す

 長い黒岩尾根が終わって達成感はなかなかのもの。
ひと気のない公園のベンチで一息付く。
 日差しが当たると暑く感じられるようになってきた。


 広い林道のような道を摩耶山掬星台へ向かう。
見上げればもう紅葉しているではないか。いや〜秋の空もすがすがしくてとても良い。


9:27 摩耶山掬星台

 ちらほらと観光客とハイカーが行き交う掬星台に到着。
前回よりはマシだが遠方が霞んでいるので景観写真は載せない。
この遊歩道は、夜なら光る「きらきら小径」

 例の酒ビンをゴミ箱へ入れた後、木陰のあるベンチで休憩。

 20分近く休憩した後で下山にかかる。最近歩いた旧摩耶道と
上野道は避ける。青谷道は舗装路なので除外。山寺尾根は最近歩いていないが、
今日は桜谷とトゥエンティ・クロスを歩くことにした。登りで歩いた黒岩尾根を見上げる
ことが出来るというのがその理由。


9:46 桜谷へ

 掬星台から少し西に戻って桜谷へ入る。桜谷はトラックが整備されており、渓流
シューズは必要ない。名前の由来は何なのだろう。春には桜がきれいなのだろうか。


10:09 桜谷を下山中

 トラックは桜谷の沢を何度も渡り返しつつ下っていく。
部分的には濡れていて滑りやすい岩盤もあるので気をつけよう。
水はとても澄んでいるので、歩いていて気持ちの良い沢である。


 下っていく途中で滝の水音が聞こえてきた。少し下の渡渉箇所からちょっとだけ
遡ると・・


10:18 名も無き小滝を発見

 七曲滝のミニチュアのような小滝があった。滝つぼの水も澄んでおり、
とても居心地の良いところだった。
 桜谷で見つけられたのは後にも先にもこの滝だけだったので、
唯一の滝だったのかもしれない。
 全てトラックを歩いているだけで回避できるが、堰堤の数のほうが多い。

 桜谷を下っていく途中からちらほらと登りのハイカーとすれ違うようになる。


10:29 徳川道へ合流

 しばらく下って徳川道へ合流する。と同時に桜谷の流れも布引谷に合流し、
大きな流れになっていく。布引谷は下流でトゥエンティ・クロスと並走し、布引
貯水池を経て布引の滝へ至る長い谷だ。さすがに水量がなかなか多い。
 
 沢沿いでは数人のハイカーが休憩中だった。そして多くハイカーが続々と
摩耶山方向へ歩いていった。さすが休日の徳川道は大人気だ。
 多くの人とすれ違いながら森林植物園、トゥエンティ・クロス方面へ向かう。
高低差が殆どなく歩きやすい快適なトラックだ。


徳川道を西進中

 徳川道は半月ほど前に杣谷峠以南を歩いたところだ。徳川道は杣谷峠を過ぎると
新穂高の南山麓を通って森林植物園へと抜ける。完成時は明石の大蔵谷辺りまで
伸びて西国街道と合流していたそうだが、今では殆どの区間が宅地に埋もれてしまった。
 残っている箇所は短いし、世界遺産である熊野古道より歴史はずっと浅いが、
一応徳川道も街道の名残として神戸市の誇れる遺産の一つだろうと思う。
 
 
 ところでこの辺りよりしばしばハイカーとすれ違うようになってきたので、
トラックを塞ぐ形になる自分撮りをしていてはハタ迷惑になるのであとは手短に済ませる。
 この後歩くトゥエンティ・クロスはそれだけでもなかなか良いトラックだが、
ここを詳述するのはまたの機会にしたい。


まだ緑が濃いトゥエンティ・クロス

 徳川道を緩やかに下って、山田道(未踏)との分岐を通過。程なく森林植物園の
東側入り口に到着。(10:55) ここは有料。まだ入ったことがない。

 トラックはここからトゥエンティ・クロスと名を変え、布引谷の流れに沿って全般的には
緩やかに下っていく。緩やかなところも多いのだが、数箇所堰堤越えのための急坂が
ある。ところによっては黒岩尾根の急坂よりも険しいかも。

 トゥエンティ・クロスでは数え切れないほどのハイカーとすれ違う。
さすがに休日はすごい。


黒岩尾根の稜線を見上げる

 トゥエンティ・クロスを南下するに従って、眼前には黒岩尾根の稜線が近づいてくる。
あそこを歩いたのかと高い稜線を見上げてしみじみと思う。

 トゥエンティ・クロスを歩くついでに渡渉箇所を再確認してみたらやっぱり5箇所だった。
名前負けしていて残念。ここもいくつかの堰堤が出来たために沢から離れる区間が
けっこう長いのである。


11:33 黒岩尾根入り口
 
 今朝方登っていった黒岩尾根入り口に戻ってきた。トゥエンティ・クロスを歩いて
気付いたのだが、黒岩尾根の入り口は2箇所あった。すぐ側なので2箇所設ける
必要はないような気がするが・・。


 市ヶ原辺りまで下ってくると、ハイカーだけでなく休日の家族連れや観光客らしき
人々ともすれ違うようになる。また自分は歩くペースが早いのか、道を譲ってもらい
先に行かせてもらうことも。
 日差しが真上から当たるようになり、かなり暑くなってきたことも歩調が早まる
原因だろうな。


12:34 JR三ノ宮駅 到着

 黒岩尾根入り口まで、登りは1時間13分。下りは1時間1分。
帰りは殆ど下り一方なので楽といえば楽だが暑かった・・。
特に新神戸駅から三ノ宮駅まで、時間帯が悪くビル影が少なかった。

 時刻表を見てちょうど良い時刻に駅に着いたと思ったら、何と「置石」のためとかで、
下りの新快速が遅れていた。他にすることがないのだろうか。ハタ迷惑なことだ。


 朝夕はかなり気温が下がってきたが、昼間は晴れればかなり暑くなる。10月に入ってもまだまだ暑さ対策は必要だ。
沢歩きをしたくなるような暑さだった。次はどこに行こうかな・・。



BACK

inserted by FC2 system