「遥かなる宝塚」(六甲縦走・終盤) 六甲山ゴルフ場〜宝塚終点
渦森台終点バス停〜天狗岩南尾根〜六甲山ゴルフ場〜六甲全山縦走路〜宝塚終点〜阪急宝塚駅 07年1月4日(木)

 前回、六甲最高峰までの全山縦走路を歩いてきた。今回、六甲最高峰から歩くとなると過去に2回東六甲縦走路を歩いているので、何かを変えなくては面白くない。
そこで前回と少しダブるが、少し西から全山縦走路を歩き始めることにした。そうなると次は山上に登るルートの選択だが、まだ好展望を得られておらず、しかも登りで
歩いたことのない天狗岩南尾根が浮上した。下りで歩いた時に登りは辛そうだと思った尾根道だが、そこを登るとどうなるのか楽しみである。

 天狗岩南尾根は表六甲の中では登山口までのアクセスが少し不便である。登山口にあたる渦森台は駅からかなり離れているので無理をせずに市バスを利用する。


6:54 JR住吉駅前バス停 神戸市バス38系統渦森台行きに乗車する。昨日で正月3が日が明けたので今日から平日ダイヤになっている。片道200円。乗客は自分を含めて3人。

 天狗岩南尾根へは渦森台4丁目バス停で下車するのが最も便利だと思ったが、終点の渦森台バス停がどこにあるのかということと、寒天山道の登山口の確認をしておきたくて、
終点まで乗ってみることにした。実際には渦森台4丁目から渦森台終点までさほど距離は離れていなかった。終点まで乗っていたのは自分一人だけだった。

7:10 渦森台終点到着 (300m+)

 天狗岩南尾根の登山口へは少し遠くなってしまった。でもせっかくだから寒天山道の
登山口を確認しておこうと思い、住宅街の山際の道を歩いていくことにした。
程なく寒天山道の登山口を見つける。こちらを登る場合は渦森台終点で下車するほうが
圧倒的に便利だ。

 肝心の天狗岩南尾根へは道なりに進んでいたら、渦森台4丁目バス停に程近いところ
まで戻ってしまった。結果的に遠回りしてしまったが、渦森台の住宅街の地理を把握
出来たので良しとしよう。


7:20 渦森台住宅地を脱出

 渦森台の住宅地を時計回りに廻った形で、渦森台4丁目バス停付近に出る。
その後、また道なりに北へ進むと千丈谷の川原へ通じるゲートへ到着。
ここへ来るのは06年8月21日に西山谷を遡行した時以来だ。


千丈谷の川原

 ゲートを通るとすぐに千丈谷へ出てくる。空気が一気に自然のものと入れ替わるようだ。
ここで今日最大の難所となる天狗岩南尾根に備えて入念にストレッチをする。


7:33 左岸へ渡る

 千丈谷の川原の右岸を少し奥へ進むと、西山谷名物の堰堤が見えてくる。
ここで飛び石伝いに左岸へ渡渉して山腹への細いトラックを上がっていく。
最近、冬なのに雨が多いせいか西山谷の水量は多いように感じる。また、
夏に来た時に比べて周囲の木々が葉を落としているためにたいへん明るい。


7:36 西山谷分岐

 渡渉してすぐに分岐がある。といってもここには道標は一切無い。
目印になるのは足元にあるペンキの書かれた石、広く地面に張った木の根、
そして奥に見える白いガードレール。ガードレールは堰堤に附随するもので、
西山谷を遡行する場合はそれを目指して直進する。
 天狗岩南尾根へは右手の急坂を登っていく。

 再び西山谷を遡行したいという気も少し湧いたが、渓流シューズ無しでの遡行は
危険だし、何よりもこの季節に足を濡らしたくないのでまたの機会にしておく。


 天狗岩南尾根へ向けてやや荒れた細いトラックを登っていく。
あまり歩かれていないのが第一印象だ。天狗岩南尾根はもっと下流の寒天橋からも
登れるようだが、そちらのほうがメインルートなのだろうか。もしくは摩耶山などに比べて
アクセスが不便な天狗岩南尾根は歩く人自体が少ないのだろうか。

 夏なら少し歩くのを躊躇してしまいそうな藪っぽいトラックだが、今の時期なら
何も問題は無く調子よく登っていく。


7:47 天狗岩南尾根分岐 (410m+)

 10分少々で天狗岩南尾根のメインルートに合流する。急坂を登ってきたので、
(これからも急坂は続くが)ここで一息ついておこう。

 ここの分岐の道標は2本も立っているが、1つにまとめられるような気がする。
手前の道標は奥のメイン・ルートを歩いていると見えない。もう少し要領良く
設置していただきたいものである。


 一息ついた後天狗岩南尾根を登りにかかるが、これからが本番の登り。
最初からいきなりなかなかの急坂だ。しかし丸太階段でよく整備されているので
非常に歩きやすい。
 先週の摩耶山天狗道はたくさんのゴミで辟易したが、ここは驚くほどゴミを
見かけない。いや、これが当たり前なのだが・・。やるせないがやはり人が少ないと
ゴミも少ないようだ。

 やたら急坂のイメージが強かった天狗岩南尾根だが、意外とこのような平坦で快適な
区間も長い。展望は殆どの区間で利かないが、西側の足下からは西山谷からと思われる
沢の音が耳を澄ますと聞こえてくる。


 渦森台から天狗岩までの標高差が400m以上あるので、やはり山上までの所要時間は
けっこう長い。でも落葉のじゅうたんが心地良く、また吹き抜ける冷風がクールダウンして
くれるので、さほど苦にはならない。暑がりの自分には本当に快適な季節だ。
とはいえ、本当は冬はスキーに充てたいのだが。


 登るにつれて風は強くなり、さすがの自分も寒いと思えるようになってきた。
一度は減らしたインナーウェアーを再度着込む。


8:29
 そうこうしているうちに、ベンチが設置された小さい広場に到達した。
千丈谷から1時間近く登ってきたので、ここでザックを下ろして5分程度小休止をとる。

 南東隅にテープが付けられた細い踏み跡が上がってきているのに気付いた。
まだ未踏の大月地獄谷から上がってきているのだろうか。
西山谷以上に淡々と堰堤越えを強いられるという大月地獄谷だが、震災で痛手を受けた
ものの、全く滝が無いわけではないのでいずれは遡行してみたいと思っている。


 ベンチのある小広場で息を整えた後、再び尾根道を登っていく。
広場を過ぎた後、やや傾斜が増したような気がする。
しかし、西側のさほど離れていないところに天覧台付近の建物が見えたので、
もう天狗岩は近いと悟る。



8:47 天狗岩到着(769m)

 不意に前方の木々が途切れて青空が広がる。岩の点在する天狗岩に到着。
強風が容赦なく吹きつけて非常に寒いが、澄んだ展望が迎えてくれた。
頑張って登ってきた甲斐は充分にあった。


天狗岩から東の景観

 朝日に照らされた大阪湾が眩しい。写真では露出オーバー気味になってしまったが、
どこまでもくっきりと見えるほどの見通しの良さだった。
 以前、06年6月19日に紅葉谷〜天狗岩南尾根まで歩いた時には霞んでいて
残念だったが、ようやく本来の景観に出会うことが出来て大満足だ。


天狗岩から六甲最高峰方面を眺める

 これから全山縦走路で向かう六甲最高峰方面もよく見える。
最高峰の目印となるアンテナもはっきり認識できた。



天狗岩

 この天狗の横顔っぽく見える岩が天狗岩の名の由来だろうか。
付近には巨岩が散在しており、あるのはこの岩だけではないのだが他はごく普通の岩だ。

 以前、06年5月22日に五助山を歩いたが、あちらにも東の天狗岩と呼ばれる
岩場があった。六甲で他に天狗岩と名付けられたところはあるのだろうか。


天狗岩から西の景観 Part 1

 六甲縦走のスタート地である須磨まで見通すことが出来た。こうしてみると意外に近い。
しかも須磨から摩耶山までも近い気がする。もちろん難所の連続なのだが。
写真では分かりにくいが、明石大橋もはっきりと見えた。
それにしても風が強い・・。


天狗岩から西の景観 Part2

 足下にある深い西山谷を挟んで、天覧台(六甲ケーブル山上駅)付近が指呼の距離。
油コブシへの吊り尾根の向こうには長峰山と摩耶山。
強風で寒いがいつまでも眺めていたい思いがする。

しかし、その前に一つやらなければならないことがあった。


天狗岩には吸殻などのゴミが一面に散在していた・・。

 これほどの眺望絶佳の天狗岩なのに、この惨状はまったくもって遺憾である。
あまりにも度を越した散らかりぶりだ。後で分かることだが、すぐ北に公設の
でっかいゴミ箱があるにも関わらず。すぐ近くまで車道が通じていることから、
ハイカーだけでなく雑多な人の出入りがあることが推察される。やれやれ・・。
これでは天狗岩が泣いている。大展望を恵んでくれたお気に入りスポットを
このままにして出発することは自分には出来ない。宝塚への到着時刻は遅れる
だろうが、一人で天狗岩にある回収可能なゴミを全て回収することにした。


約20分後・・・

 すっかりきれいになった天狗岩。素晴らしい展望と共に、より清清しさが増した気がする。
松の枯れ葉が少なくなっているが、枯れ葉の中にも吸殻が紛れていたので、蹴って除去
しながら回収したためだ。いつも数枚用意しているビニール袋の一枚が一気に満杯になった。
天狗岩南尾根のトラック沿いには驚くほどゴミが無くて殆ど空っぽだったのにも関わらず。

 いつもならわざわざビフォーアフターのような写真を撮らないのだが、あまりにも酷かった
惨状を知っていただきたくて今回は敢えて掲載することにした。ここでゴミを散らかした前科
のある方がご覧になったら猛省をお願いしたい。誰かが片付けなければゴミは永遠にここに
あるのだから。山へ入るからにはもっと美意識を高く持ってもらいたいものだ。

 完璧に回収したと言いたいのだが、絶壁上の木々の枝にあるゴミなどは危険なので無理。
何か掃除道具が必要だ。今度天狗岩へ行く際は何か持っていくことにしよう。
とはいえ、ほぼ全て回収は出来ているので、07年1月4日9時20分現在は目に付くゴミは
皆無になっている。いつまでもこの状態が続くといいな。


9:34 天狗岩出発

 45分余り過ごした天狗岩に名残を惜しみつつ出発する。素晴らしい展望で大満足だった。
今日は六甲全山縦走路を宝塚まで歩くという、もう一つの目的があるのだ。

 天狗岩を離れてすぐに普段着のカップルとすれ違う。タバコを吸わない人だといいのだが。
すぐ北で車道に突き当たって天狗岩南尾根は終わる。ここに公設のゴミ箱があるのだ。
天狗岩で回収したゴミを分別して出しておく。これで一通りの任務が終わった。

 車道を左折して道なりに北へ。道は車1台がようやく通れるくらいの狭いものだ。


9:44 六甲オリエンタルホテル前を通過

 片側1車線の車道に出たら、東へ斜めに横切ってすぐ脇道へ入る。
しばらく舗装路だが、すぐに砂利道が現れるので道なりに進む。
地図に六甲オリエンタルホテルから北西にほぼ一直線に全山縦走路へ合流する
トラックが書かれているが、それを利用した。
 紅葉谷から天狗岩南尾根を歩いた時は車道を進んだ。距離的にはこのほうが
六甲オリエンタルホテルからみよし観音まで近い。しかし、今回は出来るだけ
全山縦走路を長く歩くこと、未踏のトラックを確認しておくことを考えた。


 すぐに明るいゴルフコース沿いの道となった。プレイしている人は誰もいなかった。
今日は休みだろうか。ちなみに自分は打ちっぱなしに2回ほど行ったことがあるが、
全然クラブにボールが当たらなかった。ゴルフとはなかなか難しいスポーツだと思う。




9:56 六甲全山縦走路に合流 (820m+)

 緩やかにコースに沿って登っていたらすぐに全山縦走路に合流。
ここへ出てくるのか。

 ここから六甲最高峰までは先週と重複するので記述は簡略化する。

 六甲ガーデンテラスまでの道のりは天狗岩での強風がうそのように
風が殆ど無かった。



10:16 六甲ガーデンテラス (880m+)

 いつもさえない眺望しか見たことがなかった六甲ガーデンテラスだったが、
今日はなかなか澄んだ空気に恵まれた。しかし、やはりこのようなところでは
強風が容赦なく吹き付けてくる。少し奥まった席で小休止をとることにする。


六甲ガーデンテラスからの景観。程近いところに五助山、更にまた奥に打越山、遥か眼下には弓なりに連なる大阪湾の海岸線?が手に取るようである。



10:22 六甲ガーデンテラス出発

 天気は良いが非常に風が冷たい。そのせいか3ヶ日が開けたところだが、
訪れる人はまばらだった。

 ここには非常にきれいなトイレがあるので、縦走時にはたいへん重宝すると思う。


六甲全山縦走路を東へ

 六甲ガーデンテラスから六甲最高峰へ向かう。
強風の音と車の音が紛らわしい。道路横断だけはくれぐれも気をつけたい。


六甲最高峰直下より、裏六甲の景観

 先週雨が降り出した所だが、今日は素晴らしい眺望を楽しむことが出来た。
しかし、とにかく風が強く帽子が飛ばされそうだ。


11:08 六甲最高峰 (931.3m)

 ここまでは殆ど誰とも会わなかったが、六甲最高峰に来た途端、多くのハイカーと
すれ違うようになる。行き交うハイカーの合間を縫って最高峰到達のシーンを撮影した。

 ここでもこれまではイマイチの展望ばかりだったが、今日はなかなか満足のゆく眺望を
楽しむことが出来た。


六甲最高峰より西方の景観

 最高峰の三角点のある広場はあまり眺望が良くないが、少し南の広場からは
まずまずの広角度を眺められる。六甲ガーデンテラスからは殆ど高低差が無い
ように見えるが、実際の縦走路はアップダウンが連続するけっこうたいへんな区間。
最近、気付いたがかつての山道は現在車道が通っているところに敷設されていたの
だろうと思う。かつては登山の概念が無かった日本では、古道はいわゆる生活路だった
から、わざわざ楽なところを避けてアップダウンのある道筋を辿ったりしないだろう。


秋?の風情漂う六甲最高峰

 年が明けても未だに殆どのスキー場が営業出来ない状態では、自分の感覚では
まだ秋である。これだけの暖冬だと、雪が積もったとしてもシーズンが中断する事態も
充分にありえるだろう。その時のために一応山歩きの計画も立てておかなければ。

 なだらかな六甲最高峰だが、この角度の景観はなかなかのものだ。
見通しが利きさえすれば、かなり伸びやかな眺めを楽しむことが出来る。
たびたび登ってきてはいるが、空気の澄んだ状態に巡りあえる確立は決して高くない。


11:30 六甲最高峰より、東六甲の景観

 先週、雨宿りをしたあずまやを通り過ぎて、再び全山縦走路へ戻って縦走再開する。
この角度の景観を眺める環境はあまり良くはない。雑木と電柱などの障害物が多いためだ。
僅かに窓が開いているところから撮影した。東六甲の山々がかなり低いところに連なり、
その向こうには巨大な都市が広がる。

 一軒茶屋前を通過し、車道沿いの縦走路を東へ進む。車道を進むハイカーもけっこう
多いが、自分は縦走路を忠実に辿る。体力的には車道を歩いてトンネルを通ったほうが
楽だろうと思う。


11:44 石の宝殿へ立ち寄る (860m+)

 しばらく東へ進むと石の宝殿。少し前に歩いた蛇谷北山への入り口でもある。
山と渓谷社「六甲山」では、東六甲縦走路が一望出来るのでぜひ寄ってみよう、
と書かれているので寄ってみることにした。

 鳥居から少し登って突き当たり奥のお社前が展望が開けている。


石の宝殿より、東六甲縦走路の景観

 確かに一望できるというのは間違いではないが、もう少し経ったら手前の雑木で
見えなくなりそうな気がする。南側に見えているのは樫ヶ峰などであろうか。
写真では分かりにくいが、武庫川までが意外に近く見える。


11:50 石の宝殿出発

 東六甲縦走路の展望を一応楽しんだ後、鳥居を経て車道へ戻り、東へ向かって進む。
交通量は多くないが歩道が無いので、あまり好きではない区間だ。

12:00 東六甲縦走路分岐点 (830m+)

 しばらく車道沿いに進むと、東六甲縦走路のスタート地点に到達。
「宝塚まで12km。頑張れ〜」兵庫登山会の看板に見送られて下っていく。
この辺りでも時折ハイカーが行き交っていて、しばらく撮影のタイミングを見計らって
いたので、普通に歩けば石の宝殿からここまで10分もかからない。

 東六甲縦走路は過去に2度宝塚へ向かって歩いているので、それほど詳述しないが、
その代わりに途中の未踏の見どころに寄っていくことにする。



東六甲縦走路

 東六甲縦走路は概ねこのような穏やかな様相を見せる区間がけっこう長い。
しかし、一部には鎖に頼る滑りやすい急坂もあり気は抜けない。

 急坂で自分撮りをしたかったのだが、けっこう行き交うハイカーが多くて
今回は断念した。

 全山縦走大会では、ここを通るときにはヘッドライトが頼りの夜間行軍になる
可能性が高いという。なかなか想像するのは難しいが、足元にはくれぐれも注意
しなければならないということだろう。


13:00 大平山到着 (670m+)

 概ね山道が途切れることのない東六甲縦走路の中で、例外的に山道が途切れる
大平山に到着。本来なら頂上のアンテナまで通じる車道を宝塚へ下るのだが、
今回は大平山山頂を踏んでおこうと思う。

 三等三角点がアンテナの東側のフェンス沿いにあるという情報を得ていたので、
とりあえず車道を逆向きに登っていく。すぐにアンテナ施設に到着。フェンス沿いに
歩くと東側に一段高いところがあるがそこからは登れない。
 一旦東側フェンスの端まで歩いて、南斜面の小道を下って、すぐに山頂に向かう
小道を見つけて登っていく。ここはブッシュが多くて、夏には立ち入りたくない状況だ。
極めて順調に大平山山頂に辿り着いた。


13:06 大平山山頂(681.2m)

 三方を雑木に、西方をアンテナに阻まれて殆ど展望の無い大平山山頂に到着。
アンテナ越しに六甲最高峰がちらっと見える程度だ。それでも三等三角点を目指して
登ってくる方が多いのか背後の木には登頂記念プレートが数枚掛かっている。

 展望は皆無に等しいが強風からは守られて、また日差しも暖かいので
ここで昼食を摂ることにする。今日もおにぎり2個。

 食べ終わる頃、自分とは逆に北側から単独男性ハイカーが登ってくる。
大平山山頂へ到達するトラックは何通りかあるようだ。


13:28 大平山山頂出発

 すっかり元気になったところで、暖かくて眠気まで感じて立ち去りがたい大平山山頂
を出発する。しばらく元来た小道を戻るが、東へ向かう小道を見つけて、フェンスまで
戻らなくても、道なりに進めば車道へ出られるだろうと思い、そちらへ進むことにする。

 すぐに車道沿いの擁壁上に出てくる。すぐに車道に出るのかと思ったら、一旦離れる。
しかし道なりに進むとゆく手にフェンスが見えてくる。当たりだった。


13:33 東六甲縦走路へ合流

 フェンス沿いに下るとすぐに東六甲縦走路へ合流。
しばらくは車道を緩やかに下っていく区間だ。

 今回は歩かなかったが、ここからすぐのところから再び山道の入り口があった。
そして車道から大谷乗越へ向けて下っていくところで再び合流してきているようで、
先の大平山山頂付近の山道と合わせれば、殆ど車道を歩かなくても済むかもしれない。


樫ヶ峰を見下ろす

 殆ど展望の無い車道だが、少しだけ窓が開いていて下界を眺めることが出来る。
この辺りの木々(植林のスギだろうか)を少し整理すれば素晴らしい展望地になる
と思われるが・・。

 もう少し下ると、全山縦走路の道標を見て車道から森の中へ山道に入っていく。
しばらく緩やかに下るが、大谷乗越が近づくと垂直に感じるほどの急な階段道になる。
真っ暗闇の中を下っていく縦走時には少々緊張しそうな気がする。


13:50 大谷乗越 (510m+)

 東六甲縦走路の中で数少ない山道が途切れる箇所の一つである大谷乗越を通過。
車道を渡った先に続きのトラックがある。ここも交通量は少ないが、見通しは良くない
ので、北から来る車には要注意だ。


 大谷乗越を過ぎるとほぼ平坦でほっとする区間が続く。トラックは岩原山南斜面を
横切る形で東へ向かう。木々が葉を落とした今の時期なら、外界の景観が透けて見える。


14:10 岩原山分岐 (520m+)

 南斜面から北斜面へ移るところで、岩原山山頂へのトラックが分岐する。
前回、東六甲縦走路を歩いた06年9月15日に岩原山山頂へは登っているので、
今回は素通りする。


14:23 譲葉山、赤子谷・左俣分岐 (490m+)

 またもやほっとする平坦な北斜面の山腹道がしばらく続く。
そして到達するのがこの分岐なのだが、特に道標は何も無い。
地図を見ておおよその見当が付いていたので、確信を持って南側の山肌へ登っていく。
地図を確認しないか、もしくは知っていないと以前の自分もそうだったが、通り過ぎて
しまうと思う。

 分岐からはテープが付いているので辿るのは容易だ。

 赤子谷はいずれは歩いてみたいが、沢歩きは夏になってからにしよう。


14:27 譲葉山山頂 (514m)

 すぐに尾根上に到達。少し西へ進むと譲葉山山頂へ到着した。三角点は無い。
周囲は雑木に囲まれ、しかもなだらかな山頂なので展望は皆無だ。
しかしそのおかげで風からは守られて非常に落ち着く空間だった。
六甲山上では強風で断念したオカリナをここで楽しむことにする。
最近多忙によりなかなかレパートリーを増やせないので、やはりここでも
♪アメイジング・グレイス、それから♪きらきら星くらいしか吹いていない。
それでも自然の中で演奏するというのは、何とも言えない不思議な気持ちがする。
リラクゼーションの効果があるのは間違いないと思う。

 ところで譲葉山山頂の標高だが、地図、書籍によって514mと526mの2通りの
表記があるようだ。ここでは自分の勘で低いほうを採用することにする。



14:37 譲葉山山頂出発

 ひとしきりオカリナを楽しんだ後、譲葉山山頂を出発。歩いてきたテープの小道を
元の分岐まで戻り、東六甲縦走路での東進を再開する。


14:49 甲山、行者山の景観

 東へ向かって歩いていたら、右手の雑木が途切れたところへ向かう小道を発見。
入っていくとすぐに好展望のところに出てきた。
 しかし、ここでも送電線に空を覆われてしまった。いつも肝心なところで邪魔をする・・。
まるで黒の組織に迫りそうになったら、いつも何らかの邪魔が入るコナンみたいだ。
いい加減に組織を壊滅してもらって最終回が見たいのだが・・。

 話を東六甲縦走路へ戻す。


15:55 岩倉山分岐

 岩倉山へは山頂の西側から上がれたような記憶があるが、何故か見落としてしまった。
山頂を通り過ぎた東側にある、この分岐から寄り道することにした。
岩倉山山頂までは分岐からすぐのところにある。

 
14:57 岩倉山山頂(488.4m)

 岩倉山は古くから行場になっているようで、今でも人々の信仰を集めているように見える。
角の欠けた三等三角点が祠の真ん前の一番良いところにある。

これで東六甲縦走路沿いにある主要な山頂は全て踏んだことになる。
いずれもが雑木に囲まれた山頂で展望は皆無だったが、とても落ち着いた雰囲気で
癒され、そして達成感を得ることが出来た。


 水分補給だけを済ませて、元来た道を先ほどの分岐まで戻り、縦走を再開する。


塩尾寺への下り

 砂山権現(縦走路から鳥居が見える)を過ぎた辺りから、斜度が増して高度を
どんどん下げていく。滑りやすく、そして段差が大きいところもある。
真っ暗な中でここを下る時には、かなり神経を使うのではないだろうか。
「段差に注意」という看板まで目に付くところに設置されている。
15:17 塩尾寺通過(350m+)

 東六甲縦走路の終点、塩尾寺に辿り着く。山道はここで終わるが、宝塚終点まで3km
もの道のりで、殆どの区間が舗装路の急坂であることを忘れてはならない。
しかもここの標高はまだ350mほどもある。縦走で最初に登る鉢伏山よりもずっと高い。
ここで気を抜くわけにはいかない。

 今回は境内に入らずに引き続いて舗装路の急坂を下っていく。

ところで塩尾寺は「えんぺいじ」と読むのだが、知らなければ絶対に読めないと思う。



15:25 宝塚を眼下に望む (240m+)

 塩尾寺から下ってきた舗装路の急坂がヘアピンカーブになっているところで、
初めて宝塚の街を眺めることが出来る。縦走大会時には宝塚の夜景を見て、
感動するに違いないスポットになるだろう。

 ここからもしばらく下りが続いた後、ようやく住宅地に出る。

15:37 住宅地を下る(120m+)

 住宅地に出たことで気を抜いてはいけない。むしろここからのほうが斜度が
増すように感じる。50km以上歩いてきた疲れた足なら、間違いなく難所になるだろう。

 正面に宝塚の中心街が見える。あと少しだ。



15:48 宝塚終点に到着 (50m+)

 宝塚終点に使われる、コンビニ横の公園に到着。
縦走大会時には公園に登る階段も難所になりそうな気がする。ここで縦走は完了。
といっても3回に分けたが。それでも何故か達成感はなかなかのものだ。

 ビル街を吹き抜ける風が強くて寒い。撮影をしただけで早々に出発する。
ここから宝塚駅まではすぐだ。


武庫川を渡る

 11月には達成感に包まれてこの橋を渡りたいものである。その前に須磨からここまで通して歩けるのだろうか。
歩けたとしても疲れは未だかつてないものに違いない。これは3連休でもとらないとたいへんそうだ。その前に天気の問題もある。自分は運が悪いから心配だ。


15:57 阪急宝塚駅到着

 渦森台から約9時間で到着。天狗岩で長居した割には早かったかもしれない。
東六甲縦走路はこれで宝塚へ向けて3度歩いたので、かなりトラックのクセに
慣れてきた気がする。


16:06 今津線、西宮北口行き普通に乗車。家路に着く。

 縦走大会の後は、一本遅らせてでも必ず座って帰ろう。
でも西宮北口で乗り換える神戸線特急に座るのは少々運が必要だ。



 3度に分けて六甲全山縦走路を体験してみて、不思議と大会へ参加してみようという気持ちになってきた。
もちろん須磨から宝塚へ1日で歩き通すというのは、たいへんな道のりだというのは全線を歩いてみて充分承知している。
まずスキーシーズンが終わってから、日照時間の長い頃に2度に分けて歩いてみようと思う。
出来れば暗い東六甲縦走路も体験しておきたいが、一人で夜間の山歩きは少々危険かもしれない。こればかりは大人数で歩く大会時にぶっつけ本番でいくしかないだろう。
元々、ルミナリエなどを代表する混むイベントは苦手で絶対近づかないのだが、それを考慮に入れても一度は経験しておきたいという気持ちが上回ったようだ。

 ところで、次週からは一応スキーシーズンに突入したようで、原則としてスキー優先になるため、山歩きはお休みとなります。ご了承下さい。
しかし周知の通り、今冬は冬らしくない冬で、雪がシーズン途中で無くなることも充分可能性としてあるので、冬の間にも山歩きに行くこともあるかもしれません。



今回の道のりの断面図です。


BACK

inserted by FC2 system