「聖岳から荒川三山縦走(2) 聖平小屋〜百間洞山の家」 2017年 7月19日(水) |
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国土地理院地形図 : 25000分の1 「上河内岳」、「赤石岳」 1:00 起床 疲れていたにも関わらず昨晩は寝つきが悪かった。 聖平小屋のトイレは小屋から少し離れたところにあって、テン場はその途中にある。 その立地条件ならではだが、暗くなってからトイレへ向かわれる方のヘッドライトの灯りが 不可抗力でチラチラとテントに当たってしまうのだった。テントは薄いので光を簡単に通してしまう。 使わないケースが多かったのでいつしか装備品から外していたアイマスクを用意していれば何の問題もなかったのだが。 いつ寝付けたのか分からない状態だが、それでも今日は聖を越えるということで張り切っているのか寝起きは良かった。 3:00 聖平小屋(2,270m)出発 まだ真っ暗な中を静かに出発する。聖方面への登山道は小屋とトイレの間から始まっている。 最初だけ森歩きだがすぐに開けたところに出る。そこはなだらかな草原で木道を通過するようになっている。 いずれ別の機会に明るい時間帯に歩きたいものだ。 |
行程概要 地理院地図(電子国土Web) 新しいウィンドゥが開きます。 |
3:09 縦走路に合流(2,270m) | |
小屋からすぐに縦走路に合流。光方面はまたの機会として、聖へは向かって右側(北側)へ。 最初は見通しの効かない森が続くうえ、段々と傾斜も増してくる。 途中では聖へとピストンされるテン場でお隣さんだった方に追いつかれて道を譲った。 ところでこの頃になると段々とガスってきて先行き不安になるが、晴れるのを期待して登り続ける。 |
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森林限界を越えたようだ | |
薄明るくなってきた頃にようやく森林限界を越えたが、周囲はまだガスったまま。 頭上の岩頭が小聖岳だろうか。 |
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4:38 小聖岳(2,662m) | |
岩ザレの斜面を巻いて登ると、やっと小聖岳に到着した。山名標はボロボロに朽ちて読めない。 西から東へ流れるガスの切れ目から聖岳が見えるが、まだまだかなりの標高差を残しているようだ。 この写真を撮った後で結束バンドで留めていた三脚の脚が外れてしまい、再びここで応急修理を行う羽目になる。 結束バンドは耐久性が悪かったが、細引きもあったことを思い出して括ってみると何とかいけそうだった。 思わぬ形で小聖岳でまとまった休憩をとることになってしまった。 |
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岩尾根を過ぎるといよいよ聖岳の大斜面へ | |
岩尾根はしばらく続くがけっこう痩せていて高度感抜群。 岩尾根を通過していると段々とガスが切れてきて、周囲を更に見渡せるようになってきた。 聖岳の大斜面の登りはひたすらジグザグの急坂が続く…。 もうただただ体力勝負の時間だった。 急坂を喘ぎながら登っていると、先行されたテン場でのお隣さんが降りてこられた。 山頂はもうそれほど遠くないと励まして下さった。 それから間もなくして、果てしないように見えた大斜面の登りはようやく終わった。 |
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5:59 聖岳山頂(3,013m)到着!! | 椹島からの登りの労苦が一気に報われる!! |
大きな山体に相応しく、聖岳(前聖岳)の山頂は本当に広大だった! 全方位に絶景が広がっているのはもちろんだが、北側に見えている赤石岳の雄姿にまず目を奪われる。 と同時に明日にあそこに到達出来るのかと感じるほどに遠く見えた。 赤石へ続く縦走路が通る主尾根は西側からぐるっと回り込んでいるのだが、それは後ほど触れるとしてまずは奥聖岳へ立ち寄りたい。 聖岳山頂に辿り着いた感動もそこそこに、奥聖岳へピストンするためにアタックザックに換装する。 |
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聖岳山頂から南方の眺望。深南部の山々へもいずれ足を延ばしたい | |
早朝のガスはいつしか殆ど消えていて、やっとの思いで登ってきた南斜面を存分に見下ろすことが出来た。 遥か眼下に聖平小屋の赤い屋根が小さく見え、あそこから登ってきたのかと改めて700mの標高差を乗り越えた達成感を噛みしめる。 ところで聖岳は日本アルプス最南の3000m峰であるということで、 ここから南方の山々は太平洋へ向けて徐々に標高を下げていく。 ここまで歩いた以上はとことん南側へも行っておきたくなる光景だった。 6:18 75Lザックをデポして奥聖岳へ向かう |
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聖岳山頂(前聖岳)から奥聖岳へは往復40分 | |
聖岳へ来たからには、その雄大な山頂の一翼を形成する奥聖岳は立っておきたい。 ここだけピストンにはなるが、軽装での奥聖へのゆったりした稜線歩きは至福のひと時だった。 |
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6:43 奥聖岳山頂(2,978.7m)到着 | 奥聖から東側の眺望 |
前聖と同様、奥聖も開放感溢れる素晴らしい山頂だった。 より貫録さを増した赤石岳の後方には、2日後に到達するはずの荒川三山の悪沢岳まで初めて見通すことが出来た! 悪沢岳はここから見ると果てしなく遠い…。 なお地形図で見ると奥聖岳は標高点の数値を参照すると2,982mとすべきかもしれないが、 山名標では三角点の標高値が記載されているのでそれに倣いたい。 山名標から少しだけ東へ進むと三角点があって、前聖から続いてきた緩やかな稜線はここで終わりとなる。 三角点から東側の大きな稜線は冬季ルートになっているようだ。 東側には白峰南嶺の山々がシルエットで見えている。 富士山もぼんやりながら見えていたはずだが、写真を見る限り写っていないようだ。 |
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三角点「聖ノ岳」 | 6:48 聖岳(前聖岳)へ引き返す |
奥聖はいつまでも居たくなるところだったが、百間洞まで長いのですぐに出発する。 空模様はまだ晴れてはいたが、徐々に雲が上がってくる気配があった。 聖岳山頂に戻ってくると数人の方々が滞在中だったが、大半の方は聖平小屋方面へ戻られるようだ。 アタックザックを片付けて、再び75Lザックの重装備に切り替える。 7:19 聖岳山頂にて荷をまとめ、改めて縦走再開 |
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聖岳山頂から百間洞までの縦走が始まる | |
遂に待望の主稜線上の縦走が始まった! 事前に地形図などの資料で念入りに机上登山していたのだが、実際の光景を見ると百間洞までの道のりが本当に果てしないものであると感じる。 百間洞までは次々に立ちはだかるミニピーク群を越えていかなくてはならない。 後々大変ではあるが、聖岳山頂からしばらくは緩やかな下りが続く素晴らしい稜線歩きとなる。 この稜線を歩くために椹島発着の長期縦走をする価値は十二分にある。 この時、小屋泊装備のご夫婦の方々とほぼ同時の出発となったが、下りにおいては自分のペースのほうが早く先行させていただくこととなった。 |
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まだまだ下る! | |
せっかくしんどい思いをして聖岳に登ったのだが、どんどんどんどんと下りが延々と続く。 次の目標地点の聖兎のコル(2,600m)との標高差を考えると、軽く一山下りると考えても差し支えない。 しかも段々と傾斜も増してきて、一部は足場の悪い砂ザレを下るところもある。 下りでも気を抜けない。山と高原地図では聖山頂からコルまで所要約1時間だ。 下りの途中でちらほらと逆向きの登山者とすれ違うようになってくる。 百間洞から南下してくると、間違いなくここの登りが行程の核心となるだろう。 |
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あれが聖兎のコルかな | 雄大そのものの赤石岳 |
向かいに見える兎岳よりもだいぶ低くなり、登り返しが思いやられるほど下っていく。 そして眼下にようやく目指していたコルらしいところが見えてくる。 8:17 聖兎のコル(2,600m) コルには何も指導標が無いが、地形図を見るとたぶんこの付近で間違いないだろう。 ガイドブックのお薦めどおりに、コルから眺める赤石岳の素晴らしい眺めを暫し足を止めて堪能する。 |
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殆ど標高の変わらない岩尾根をゆく | |
聖兎のコル周辺は中だるみというか、ほぼ同じ標高の岩がちの尾根がしばらく続く。 案の定小刻みなアップダウンが連続するので、兎岳への登り返しが始まる前からもうバテバテ。 コルで小休止をとるつもりだったが、日当たりが良くて暑いので日陰を探しながらもう少し先へ進む。 アップダウンの連続が続いたので、結局どのタイミングで兎岳への登りが始まったのかはっきりしなくなってしまった。 といっても、兎岳への登り返しはやはりしんどかった…。無理なくマイペースを意識してじりじりと登り詰めていくしかない。 |
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いつしか聖岳がかなり遠くに | 9:19 兎岳避難小屋(2,740m) |
兎岳へ近づいてくると、聖岳の雄大な姿を眺められるようになってくる。 大汗を掻きつつ息を整えながらも、縦走の醍醐味を思う存分楽しめた。 それにしても9時を過ぎる頃になると、早くも湧き上がってくる雲が目立つようになる。 この調子だと百間洞へ着くまでに視界が無くなりそうだが仕方がない。 だいぶ兎岳が近づいてきた頃、兎岳避難小屋が見えてくる。 長らく荒廃していたが近年補修されて、快適に使えるようになったという。 ここで指導標によると百間洞まであと3時間となっているが、その通りに辿り着けるだろうか。 |
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9:35 兎岳山頂(2,818m)到着 | |
何とか200m余りの登り返しを終えて兎岳山頂に辿り着いた。 今のところまだ大展望を得られるが、ガスってくるまでもうそんなに時間は掛からないだろう。 聖岳以降では今日最大の登り返しを終えたが、まだあと第2弾、第3弾が残っている。 兎岳山頂でザックを下ろしてしっかりと休憩をとっていかなくては。 ところで、兎岳の山頂はこの2,818m標高点のあるここで間違いないが、 少し西へ進んだところに三角点があるのでそちらへも寄っておこうとした。 でも細い踏み跡はハイマツに覆い隠され気味だった。万一でもズボンを破りたくないので断念した。 |
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9:51 兎岳山頂出発 | |
兎岳を起点に縦走尾根は北寄りに向きを変える。 ここで百間洞までの間に立ちはだかるミニピーク群をほぼ一直線上に捉える形となる。 このうち、大沢岳は通らずに百間洞へ下りていくことが可能。 そして赤石岳はまだまだ遠いものの、繋いでいる稜線の角度が変わると着実に近付いてきていると感じられる。 しかし荒川三山はまだまだ果てしなく遠い。 |
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10:09 2,650mコル | |
兎岳から150mほど下ってくると、次は小兎岳への登り返しとなる。 小兎までの標高差は100m余りではあるが、もう疲れ切ってる脚には十分な試練といっていい。 ちなみにコルから見えているのは小兎岳手前のミニピーク。 |
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10:29 2,730mピーク | 子連れのライチョウが現れた!ヒナは少し先を進んで逃げていく。 |
小兎手前のミニピークに辿り着く頃になって、本格的に雲に巻かれるようになってきた。 辛うじて聖岳から兎岳にかけての稜線を振り返ることが出来たが、改めて見てもあそこのアップダウンは本当に覚悟が必要だ。 そして遠ざかるにつれて聖岳の姿は壮大さを増すように感じる。 ガスってくるとさっそくライチョウが現れた! しかもヒナ1羽を連れていた。クークークーと警戒音?を出しながら、親鳥は自分を盾にしてヒナを逃がそうとする。 もちろん追いかけるつもりはないけど、ちょうどライチョウも小兎方面へ向かうのでしばらく付いていく形になった。 南アルプスでライチョウを見たのはもしかしたら初めてだったかもしれない。 くれぐれもサルやハヤブサなどの天敵に襲われないように祈りたい。 |
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10:48 小兎岳山頂(2,738m)到着 | いよいよ今日最後のアップダウンへ… |
ミニピークからもう1回小さくアップダウンして小兎岳山頂に到着。 辛うじて聖の北斜面が見えている。 ガスってくると涼しく歩けると悠然に構えていられたが、それも今日のハイライトの聖岳周辺でしっかり展望を楽しめたおかげだった。 小兎まで辿り着いたが、もう昨日と同様に疲れ切っていた。 兎や小兎など可愛い名前のピークが続くが内容は全然優しくない。 展望は無いが涼しい小兎でしっかりと小休止をとっておく。 10:56 小兎岳山頂出発 すぐ北には中盛丸山があるはずだがガスっていて見えない。 コルまでの下り中には一部に雪が残っていた。 |
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11:18 2,630mコル | |
コルまで下りてきたところで、北側には何となく中盛丸山が見えてきた。 このまま稜線上を登っていくかと思いきや、この後ルートは思わぬ展開になる。 地形図では稜線上に破線道が描かれているが、実際は稜線西側の二重山稜の窪みへ下りていく。 そしてそこからの登り返しが非常に急登で本当にきつかった…。 中盛丸山までの登り返しは170m余りだが、実際の標高差以上にしんどく感じたのは 予想外のコース取りとガスで先が見通せないのが大きかったかもしれない。 |
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ガスの中の中盛丸山への急登 | |
今日最後の登り返しということで、ここだけは特に時間が掛かったと感じる。 ガスの中の二重山稜の底からの登り返しだったので、雰囲気もあまり良くなかった。 元々二重山稜はルートを読み辛く感じるがここも例外ではない。 偶然、逆向きに降りてこられる方を見かけて正直なところほっとした。 その後も中盛丸山への西側斜面の激登りが続く。 再び稜線上に復帰するまで本当に長い登りだった。 |
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12:15 中盛丸山山頂(2,807m)到着 | 遂に今日の終点、百間洞を視界に捉える |
やっとの思いで稜線に戻るとすぐに中盛丸山へ辿り着いた…。 長かった。 到着した時には赤石岳が何とか見えていたが、三脚を用意している間にガスってしまった。 赤石岳は見えなくなったが、北側には大沢岳の山肌と百間洞のテン場は見えていた。 長かった2日目もようやく終点が見えてきた。でも見えてからも長いのがいつものパターンなのだが。 これで百間洞までに立ちはだかるミニピークは全て乗り越えたことになる。 もう疲労は最高潮だったので、ザックを下ろしてしっかり小休止をとっていく。 12:25 中盛丸山山頂出発 ちょうど山頂を出発する時、聖岳でお会いしたご夫婦の方々が到着される。 途中までだいぶ先行していたつもりだったが、ここまでの登り返しで自分が相当遅かったのだろう。 山頂から北側は100m余りの急な下りとなる。 どちら向きに歩いても中盛丸山は辛いと思う。 |
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12:41 百間洞下降点(2,720m) | |
2,700mコルから僅かに登り返したところで、ようやく百間洞への下降点にやってきた。 もう少し天気が良くてしかも元気だったら大沢岳も通っていきたいところだが、今回は迷わず百間洞へ向かう。 山と高原地図ではここから百間洞まで下りで40分。 |
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赤石岳方面を垣間見ながら山腹道を進む | 13:03 見晴峠(2,650m) |
見晴峠を過ぎるまでは殆ど標高の変わらない山腹道を進む。 この頃一時的に天気が良くなってきて、赤石岳方面が見えるようになってきた。 明日の行程も始めから急登で始まることを視覚的に確認できる。 小さな尾根を乗っ越す見晴峠を過ぎると、眼下にはようやく百間洞山の家の建物が小さく見えてくる。 しかしここから更にまだ200mの標高差を下りなければならない。 百間洞下降点に着いた頃から、もうそれほど遠くないということで少し地形図から目を離してしまっていた。 山と高原地図を見ていると簡単に着きそうに思えてしまうが、疲れている脚にはまだまだ距離があったと感じてしまう。 |
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水場に使っているらしい小さな沢を通過 | ようやく着いた… |
見晴峠からは本当に激下りの連続で、この下りで一気にとどめとなったように疲れがどっと出た。 これは逆向きに歩いても、稜線に出るまでには一山登る気合が必要だろう。 だいぶ小屋に近づいてきた頃に水場に使っているらしい沢を通過。 現地でも水を掬えるようになっていたので、冷たい水で一心地付けた。 そしてようやく小屋の裏手に出てきて、初日以上に長かった2日目の行程が終わった。 |
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13:40 百間洞山の家(2,450m)到着 | 南アルプス南部は小屋間の距離が1日の行程分あることを納得出来た。 |
聖平小屋を出発してから10時間40分掛かって待望の百間洞山の家に到着した! 昨日の聖平小屋に比べると、登山者はチラホラ程度でずっと静かだ。 百間洞山の家の夕食は美味しいと聞いて、ここで東海フォレストの施設利用券を使って泊まりたいという思いもあった。 しかしここのキャンプ指定地にも惹かれていたので、やはり予定どおりにテントの申し込みを行う。 百間洞のテン場は山小屋から更に北へ150〜200mくらい進んだところにある。 聖平小屋に比べると小屋から遠くて不便ではあるが、その分今夜は静かなテン泊となるはず。 ちなみに水場もトイレも山小屋にしかないので、何度か行き来しなくてはならない。 テントの申し込みを終えると、沢をさかのぼる形で緩やかに登っていく。 百間洞のテン場は大きく二手に分かれていて、赤石岳に近いほうがメインとなる広い段々状の敷地。 そしてもう一方が大沢岳寄りの森に囲まれたやや狭い敷地。 自分が選んだのは狭いほうだった。 |
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百間洞山の家・キャンプ指定地(2,490m) | テントから聖を見るのが楽しみだった |
大沢岳寄りの狭いほうにテントを張ったが、今晩はこの離れのエリアは自分だけで完全に貸し切り状態となった。 静か過ぎてクマが出てくるのではと、ちょっと心細くなるくらいだった。 テントから聖が見えるうえに木陰に張れるので選んだのだが、結局夕方近くなる頃には殆ど日が当たらなかった。 昨日よりは早い時間にテントを張れたので、用事を済ませた後は時折見える聖を眺めながら明日への英気を養った。 何しろ百間洞から見る聖は相当高くて遠い。よくあそこから歩いてこれたなとテントに居ながらにして縦走の達成感を味わうことが出来る。 テントを張り終えてから小屋へ用事を済ませに行くと、縦走中に何度かお会いしたご夫婦が小屋前のベンチに居られた。 この百間洞での美味しい夕食を楽しみに歩いてこられたそう。 自分も夕食だけでも頼みたいところだったが、食事に関しては下山後の楽しみに置いておくことに。 ご夫婦は明日も基本的に自分と同じ行程だそうだが、一気に千枚小屋!?まで進まれて明後日に椹島へ下山されるそう。 小屋泊装備とはいえ、明日は赤石に加えて荒川三山への登りも加わるということで決して楽な行程ではない。 出発時間は自分とほぼ同じではあっても、いきなりの急登から始まるので明日はご夫婦のほうが常に先行されるようになるだろう。 やはり同じ行程で歩かれる方が居られると、妙な連帯感というか嬉しく感じてしまう。 ご夫婦とご挨拶してテントへ戻り、16時過ぎには夕食を済ませて18時頃には早めに就寝した。 言うまでもないが2日間の疲れは相当なものだったので、今日はあっという間に熟睡出来そうだった。 明日は赤石を越えて荒川小屋まで向かう。 2日目までに比べたらやや行程は短くなるので、起床は2時、出発は4時とした。 |
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「聖岳から荒川三山縦走(3) 百間洞山の家〜荒川小屋」へ続きます。 |
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行程断面図です |