「錦秋!段ヶ峰」 08年11月 5日(水)

国土地理院地形図
 : 25000分の1 「但馬新井」、「神子畑」
参考文献
 : 神戸新聞総合出版センター 【 ふるさと兵庫50+8山 】 P.60 「段ヶ峰」

 いつものように前夜まで行き先が決まっていなかったが、「北部は晴れで所により霧」という予報を見て
まだ見たことがなかった雲海に浮かぶ城を見られるのではと思い竹田城に決定。(竹田城自体は過去に3度登城している)
もちろん雲海は朝だけなので、そのついでに竹田城の周辺で山歩きをということで、3年ぶりとなる段ヶ峰に向かうことにした。




 早朝の竹田城では目論見通りに初めて雲海を見ることが出来て感動の体験となりました。
最終的には別ページにまとめる予定ですが、暫定的にこちらで一枚だけ掲載しておきます。


雲海の竹田城
 最近では「天空の城」、「日本のマチュピチュ」とか言われている。
秋から冬にかけての早朝。よく晴れてよく冷え込んでいることが雲海出現の条件だそうです。




 段ヶ峰といえば風力発電所の件が気がかりだったが、どうやら計画は2007年5月に中止された模様。
かけがえのない段ヶ峰の自然は守られたようでほっとした。これからも朝来市にとって段ヶ峰は次世代に伝えるべき貴重な財産になると思う。

 3年前は国民宿舎生野荘跡の駐車場からいきなり達磨ヶ峰に登り、段ヶ峰までの尾根を縦走。
フトウガ峰より杉谷コースと林道を通って駐車場へ戻るというプランで歩いた。
今回はまず長い長い林道歩きを先に済ませる。そして千町峠から達磨ヶ峰へ至る楽しい尾根歩きで締めるという
後半にしか見どころがなさそうなプランを組んだ。今日の行程では杉谷コース出合以西の林道と、千町峠から段ヶ峰山頂までは未踏であり、
今回で段ヶ峰の周回ルートを完全に経験出来ることになる。








9:00頃 竹田城中腹の駐車場出発。国道312号を南へ。




9:25 国民宿舎生野荘跡手前の駐車場到着

 3年ぶりで2回目だがすんなりと辿り着いた。バイオトイレ横の駐車スペースに車を停める。
今日は平日だが既に5台ほど停まっていて、段ヶ峰の人気の高さが伺える。




9:35 駐車場出発

 目の前には達磨ヶ峰へ通じる登山口があるが、あえて2時間はかかる見込みの林道へ向かう。
但ししばらくはゴルフ場や別荘地の合間を縫う車道歩きでしかも登りが続く。段ヶ峰は2回目なのであえてこのようなあまのじゃくな行程を組む余裕があるが、
初めてならば車道・林道歩きとは別次元の楽しさが味わえる達磨ヶ峰から段ヶ峰を後回しにするのは少し思い切りが必要と思う。
しかし順路通りに林道を後に残すと、大部分は下りでも一部に思いも寄らない登りが現れたりして意外に疲れたりもした経験がある。




9:52 行く手に初めて千町峠が見えてくる

 出発してまもなく20分近くになるが、依然として車道歩きが続く。しかし行く手に段ヶ峰などの西側の風景が広がってきて元気付けられる。
ただこれから向かう千町峠はまだまだ遥か遠くに見えている。

 まもなく三叉路に突き当たり、林道は道なりに右側へ。ここは林道を下ってきた場合は唯一要注意の分岐となるが、よく見ると小さな道標がある。
三叉路以西は基本的に車は離合困難な林道となる。舗装されているところも多いが、部分的に石交じりのダートになるので普通乗用車は入らないほうが無難と思われる。

 林道歩きは退屈といえばそれまでだが、日常ではありえない空気の美味しいウォーキングコースだと思えば、それなりに楽しく歩ける、かもしれない。
延々と緩やかな登りが続くので、ウォーミングアップにも好適かも。千町峠に着く頃には足も出来上がっているだろう。
















10:24 杉谷コース出合

 まもなく出発して1時間くらいになる頃、見覚えのある杉谷コース出合に到着。前回はフトウガ峰から杉谷コースを経て下ってきた。
杉谷コースはフトウガ峰までの最短ルートだが、ぐっと気持ちを抑えて更に林道を西に進む。
ここから先は初めての区間であり、林道ではあるが少しだけわくわくしてきた。
なお、この杉谷コース出合は生野荘跡駐車場と千町峠のほぼ中間に位置している。

 ところで登山口に設置されている「クマ注意」の看板には可能性としては分かっていても、ちょっとぎょっとさせられる。
よしもと新喜劇みたいに死んだふりで対応出来れば楽なのだけれど。当然、大きなクマ鈴を付けている上に非常時用にスプレーも懐に備えている。








林道歩きの退屈さを紛らわせてくれる紅葉

 途中からは今が盛りと思われる紅葉の木々が目立つようになってきた。
青空に映えて一段ときれいだったので思わず撮影した。本当に理屈抜きできれいだった。
良い日が休みと重なったなぁ。ここまで好天だとこれは次回がちょっと心配だ。








林道沿いの素晴らしい紅葉

 今なら林道歩きもけっこう楽しめる、かもしれない。
時折周囲の景観も見渡せるようになったりして、最初あれだけ遥か彼方に見えていた千町峠もけっこう近づいてきていて元気付けられる。
















11:32 千町峠到着

 駐車場を出発してから予定通りの約2時間でようやくようやく初めての千町峠に到着。峠は幅広の舗装車道が西から上がってきていて、
少々風情には欠けるが、この峠からの景観は文句無しに素晴らしい!千町峠以南の稜線はまだ全く手付かずだが、いずれは野歩記さんを見習って歩いてみたいと思う。

 車道沿いにある山荘脇に段ヶ峰登山口があるが、もう昼前だし既に2時間も歩いているので、とりあえずここで峠からの景色を見ながらオニギリ1個を食べて小休止する。
ちなみに今日の全行程15kmのうち、林道歩きが8kmを占めている。この後のハイライトのほうが短かったりするが、こういう山行ってそうあるものではないような気がする。








11:52 千町峠出発

 約20分の小休止を終えて、ようやくここから山道に入る。先にも触れたけど千町峠から段ヶ峰までは未踏の区間であり、
今日の行程中最も楽しみにしているところだ。千町峠から段ヶ峰までは130m余の登りとなるが、標高差450mで歩行距離8kmの
林道歩きの後だからどんな山道でも楽しく感じる。

 千町峠からしばらくはそこそこの斜度の登りが続くがすぐに緩やかになる。
地形図「神子畑」を見ると、段ヶ峰山頂までは緩やかな尾根上に3つの等高線の閉じたミニピークと、見るからに歩いて楽しそうな区間だ♪








 緩やかな尾根上には紅葉とススキ。林道のおかげで楽しさも増幅されたような気がする。
やっぱり山道を歩くのは最高だと思った。








12:04 千町ヶ峰が見えてくる

 ふと振り返ると向かいにはススキ越しに千町ヶ峰が大きく見えている。
周囲に見えている山で名前が分かるほうが少ない中の一つ。もっと色んな山へ行ってみたいけど、今秋中は難しいかな。








12:19 1090m+ピークへ

 2つの1070m+ピークを過ぎる頃には行く手に段ヶ峰の山頂付近が見えてきた。
南側から見るのは初めてだったが、まばらな木のおかげかまるで庭園のような風情を感じた。
もう頂上に居る人が肉眼で確認出来る。そういえばレーシックのおかげで裸眼になってから全てのものが大きく見えるようになっている。
※ 以前は度のきついメガネを掛けていたからそう感じる。

 この後1090m+ピークへ登ると90度北へ方向転換。もう殆ど同じ標高で段ヶ峰山頂がすぐそこだ!








12:24 段ヶ峰山頂到着

 駐車場から約3時間。千町峠からだと約30分。(但し峠からはたくさん撮影したので普通に歩くともっと早いはず)
長い道のりを経てようやく段ヶ峰山頂に着いた!3年ぶりの段ヶ峰は以前と何ら変わらない姿で出迎えてくれた。
風力発電所になってなくて本当に良かった・・。

 秋晴れの段ヶ峰山頂は大賑わいで、自分の居る間にも10人程度人の出入りがあっただろうか。
当然、その中で自分も山頂に腰を下ろして昼食にする。段ヶ峰山頂からはこれから歩く達磨ヶ峰までの尾根が一目瞭然であり、
ここから先は以前に歩いたことがあるとはいえ、楽しくなること間違いなしの尾根歩きを前に食事を摂るのももどかしい思いだ。








 地形図では段ヶ峰山頂は南北に細長く描かれていて、三角点はその北端にある。
山頂を出発する際に三角点にももちろん立ち寄っていく。
地形図上では同じ1100mの等高線上にあるが、実際は山名板が立っている南端のほうが3m程高くなっている模様。
そういえば3年前と違って山名板が2つになっているなあ。






13:00 段ヶ峰山頂出発

 本当にいつまでも居たくなる山頂だが、見どころ満載の尾根歩きはこれからなので、いい加減に出発することにしよう。








フトウガ峰を見据えての草稜歩き

 段ヶ峰山頂を後にすると、これから向かうフトウガ峰が徐々に近づいてくるのを見ながらの草稜歩きとなる。
この光景の中を歩いていたら、日頃のストレスなど吹き飛んでしまうこと間違いなし。
向かいに見えるフトウガ峰も既に頂上の草原を除いたら、山全体がきれいに紅葉している。








13:26 湿っぽい1040m+コルを通過

 段ヶ峰からフトウガ峰までは直線だと近いけど、稜線は北へ大きく迂回している。
そしてフトウガ峰の手前では1040m+コルを通過しなければならない。
ここは倉谷川の源流部に位置しているからか水気が多い。コルの前後は多少ぬかるんでいるところもある。泥に転倒しないように通過したい。

 この湿っぽいところで、今話題の「12000円給付金」について触れておきたく思う。
解散を先延ばししてまで景気対策で何をするのかと思ったら、12000円をばらまくとのことであきれ返っている。
自分がいうまでもないけど、率直に言ってこれは「政策」でなく、自公政権のための「選挙対策」でしかない。12000円だけもらって、これでどうしろと?
多くの国民が希望しているのは、雇用と年金等福祉の安定では。貴重な税金をこのようなしょうもない使い方をすること自体、政権として末期的であることを表わしている。
くれるものはもらうけど、当然そのまま貯金に回ると思う。どうやら増税を前提にもしているようだし、これは自分の感覚では臨時収入というよりも、
「借入金」に近いものがあるのではないだろうか。いずれは返さないといけない負債勘定と考えるほうがしっくりくる。暢気に使い道を考える気にもならない。
それで、景気対策は何をするのだったっけ。




 ドツボにハマりそうな自公政権はほおっておいて、話を段ヶ峰へ戻す。
湿っぽい1040m+コルを過ぎると、しばらくは短いながらもそこそこの登り。
順路と逆に段ヶ峰から東へ向かって歩くと数少ない登りの区間となる。
まもなく森が途切れて周囲が再び開けてくるとそこはもうフトウガ峰だ。








13:35 杉谷コース出合

 この光景も久しぶり!
 フトウガ峰山頂すぐ西の草原の中には杉谷コース出合がある。谷を挟んで西側には先程まで居た段ヶ峰。まだ山頂で人が動くのが見える。
これほど展望抜群な出合も珍しいような気がする。ここから直進して杉谷コースを下ったことがあるので、今日はこれからフトウガ峰山頂から続く東の尾根へ向かう。
前回は西へ向かって歩いた区間であり、逆向きに歩くのは今回が初めてとなる。うる覚えにもなっているので、思ったよりもけっこう新鮮に歩けそうだ。








13:38 フトウガ峰山頂到着

 出合からはすぐに大草原の広がるフトウガ峰山頂だ!
変わっていない草原を見て本当に嬉しい。前回はここでバードウォッチングをしている方が居られたが今日は誰も居ない。
これからもずっと野鳥の楽園として存在し続けるだろう。
ここでも2、30分ほど過ごしていきたいが、日没までの時間を考えるとそうゆっくりもしていられないようだ。
この後もいっぱい写真を撮りたくなることは想像に難くないから。
ザックを下ろして小休止だけしていくことにしよう。








13:43 フトウガ峰山頂出発

 ここで1、2時間くらい昼寝をするのが夢なのだが、それはまたの機会にするとして後ろ髪を引かれる思いで出発する。
登山口までまだ110分はかかるようだ。但しそれにプラス撮影する時間も考慮するとけっこうギリギリかもしれない。
この後は時計を見てペース配分をしながらの山行となった。








13:57 1071mピーク到着

 フトウガ峰は東西に広大な山頂が広がる山といっても差し支えない。少し東へほぼ平坦な草原を歩いていくと、よく目立つ岩がある。
前回同様に吸い込まれるように岩へ近づくと・・








1071mピークに設置されている新しい三角点

 前回は何もなかった岩の後にはなんと新しい三角点が設置されていて驚いた!手持ちの地形図「神子畑」(平成15年6月1日発行)にも載っていない。
調べてみたら2007年の夏に設置されたようだ。それにしても最近の三角点はこのような形になっているのか。
自分としては総石造りのほうが値打ちがあるような気がするけど。
それにしてもフトウガ峰山頂の1082m(標高点のみ記載がある)と比べて11mしか違っていないところが山容を表わしているなあと思う。




14:02 1071mピーク出発









 倉谷の三角点を過ぎるとフトウガ峰の大草原は下りにかかる。ここから最低コルまで標高差200mの長い下りとなる。
順路で歩くと中盤最大の難所となるが、今日は下りで気持ちよく通過できる。
行く手にはまだ遠いけど、縦走尾根の終着点である達磨ヶ峰がその姿を現す。
見事なススキの野原の中を調子よく下っていく。そういえば前回はこの辺でスズメバチに行く手を遮られて怖かったけど、今日はもうハチの気配は無かった。




 草原を下りきるとその縁を北へ横切り、最低コルへ下る長い尾根に乗り換える。
ここからは基本的に森歩きとなるが、時折見える達磨ヶ峰と紅葉のおかげで実に楽しい下りとなった。
行程を先に進めるために写真は控えめにして歩いた。








14:26 最低コル (880m+)

 フトウガ峰山頂東端、倉谷三角点から約30分で約200m高度を下げて最低コルに降り立つ。
シカ除けネット、植林と雑木林の混じる尾根と、少々雑然としている感はあるが、尾根上の見どころの一つであることは間違いない。
ザックを下ろしてお茶を飲んで小休止をとった。

 この最低コルからは地形図「但馬新井」を利用する。おそらく最近の版では改良されているかもしれないが、
自分の持っている地形図では「神子畑」と「但馬新井」の重なっている部分が無く、段ヶ峰を歩く際には少々不便な状態だ。

 最低コルから駐車場までは90分。地形図で見ると等高線の閉じたピークだけでも5つある。まだまだ先は長そうだ。
とりあえず最低コルを出発すると目前にある928mピークへの約50mほどの登りにまず挑むことになる。








14:37 928mピーク通過

 北側が植林、南側が雑木林で覆われている928mピークを通過。頭上には紅葉、地面には落葉が多くて目にも足にも優しい。
ここから達磨ヶ峰の西にある920m+ピークへ至るまでは、殆ど標高差の無い本当に快適な区間が続く。
自分にとってまさに至福の一時だった。








西日に照らされる紅葉の木々

 西日に照らされる紅葉もまた格別の美しさだった!
 かなり日が西に傾いてきたが、残す行程は着実に少なくなっているので焦ってはいない。
朝夕の斜光は自分にとって本当に好きな光なのだが、日没前には下山しないといけない山歩きで夕景を撮るのは基本的に少ない。

 途中のコルで撮影中(露出に失敗してボツにした)にご夫婦のハイカーに追い越される。
この後もかなりの枚数を撮影したので、自分が追いつくことはなかった。
この日千町峠からの縦走途中で出会った人数は20人くらいだっただろうか。








15:00 920m+ピーク到着

 気持ちよく錦秋の尾根を歩いていると、ほどなく920m+ピークに到着。
いつの間にか遠くなった段ヶ峰とフトウガ峰が並んで見えている。
そして尾根上のススキが西日に照らされて本当にきれいだった。本当に秋真っ盛りだなぁとしみじみ思う。

 920m+ピークで最低コルに続いて小休止をとる。








15:10 920m+ピーク出発

 もう目の前には達磨ヶ峰が大きく見えているが、その前には標高差50mのやや急な下り、そして緩やかな40mの登りが控える。
それでも目前の尾根にはずうーっとススキが続いていて、それは壮観な光景だった。








ススキに彩られる達磨ヶ峰へ続く尾根

 ススキの名所といえば砥峰高原(まだ行ったことがない)が思い浮かぶけど、ここのススキも感動的だった!
まさにススキの海を掻き分けるようにして進んでいく。山歩きをしていてこれほど見事なススキを見たのは今まで無かったと思う。
雲海の竹田城とセットで急遽思い立った段ヶ峰だったが、良い選択をしたとつくづく思った。








西日に照らされる段ヶ峰

 達磨ヶ峰まで途切れることなく続くススキ。再び遥か遠くになった千町峠や段ヶ峰を見て達成感も湧いてくる。
林道は長かったけど、先に歩いて本当に良かった。








15:32 達磨ヶ峰山頂到着

 感動に浸りながら達磨ヶ峰山頂に到着。ここからは駐車場まで30分程度で下りつけるので、もう行程的にメドは付いたも同然だ。(11月5日の日没時刻は17:00頃)
前回は朝日、今回は夕日と全く雰囲気の違う山頂で一休みしていくことにする。それにしても西日に照らされるススキは見飽きない美しさだ。

 休憩中に少しだけオカリナも吹いたけど、練習不足か指の運びが悪い。このままではいかんなぁ。








 達磨ヶ峰山頂にある三角点は「勝負沢」。しかし達磨ヶ峰の北東山麓にある集落の名前は菖蒲沢となっている。
以前、やまあそさんがレポ中でこの点に触れられていたことを点名を調べた時に思い当たった。
三角点を設置した人がシャレで名付けたのか、単なる間違いなのか。
いずれにしてもやはり三角点は総石造りのほうが重みがあっていいと思う。




15:47 達磨ヶ峰山頂出発

 暖かい夕日に包まれてたいへん居心地が良かった。15分ほどの休憩をして達磨ヶ峰山頂を出発する。
達磨ヶ峰山頂からは道なりに菖蒲沢へ下る尾根が続いているが、正規のルートは南東へ派生する尾根に乗り換える形になっている。
「達磨ヶ峰の肩」まではまだしばらく緩やかな稜線歩きが楽しめる。








 達磨ヶ峰山頂から達磨ヶ峰の肩に至るまでもススキの間に埋もれたトラックを歩いていく。
もうまもなくこの幻想的な尾根歩きが終わると思うと少し淋しい気持ちさえする。








15:57 達磨ヶ峰の肩

 達磨ヶ峰山頂から10分で達磨ヶ峰の肩に到着。その名の通り緩やかな尾根はここで終わる。
千町峠より始まる楽しい楽しい尾根歩きもここで一段落だ。まだけっこう明るいけど日没まであと1時間なので数分の小休止のみで出発する。
ここからはいよいよ標高差270mの急降下が始まる。駐車場から登るとけっこうきつい区間だが、今日は駆け下るように降りていける。
但し一部は黒土の滑りやすいところもあった。


 かなり降りたかと思ったところで、記憶に無い分岐が現れた。
前回の記憶通りに道なりに進むほうが何故かブッシュに埋もれつつある。
そしてもう一方は山腹の西側に細いながらも明瞭なトラックが伸びていた。
もしかしたらと思い当たることがあったのでそちらのほうへ下っていくと・・








16:13 生野荘跡登山口到着

 予想通りに駐車場真ん前の詳細な案内板のある登山口に降りてきた。
前回はこの突き当たりの広い生野荘跡から登ったのだが、こちらにトラックが付け替えられたようだ。
行程の最後に生野荘跡敷地内にある筈の560.9m三角点を見ておこうと思ったのだが、かつての広い駐車場はゴルフ場の管理施設になっていた。
完全に私有地になっているので許可を得ようにも周囲には誰もいないし、今日のところは三角点探訪は遠慮しておくことにした。
達磨ヶ峰へ向かうトラックの下部が付け替えられたのはこういう事情があったのだった。
ということでバイオトイレ横のみに駐車場が限定されている現状にようやく気付いた。
出発時にはほぼ満車状態だった駐車場だが、既に皆さん下山されたようで停まっている車は自分のだけだった。今日降りてきたハイカーは自分が最後のようだ。



 雲海の竹田城に続いて、秋爛漫の段ヶ峰を満喫して大満足の一日となった。
前夜まで比良と競合していたが大正解の選択だった。もっとも比良へ行ってたとしても楽しいことには違いないけど。
ということで次週は先延ばしにした比良へ向かうことになります。








今日の行程の断面図です




BACK

inserted by FC2 system