「4年ぶりの明神山」 Cコース〜Bコース 09年10月28日(水) |
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国土地理院地形図 : 25000分の1 「前之庄」 4年もの間すっかりご無沙汰していた明神山。 同日午前中に神河町付近の播但線で撮影予定がありました。 ということで、その近辺において午後からの半日で難なく歩けるところを 検索した結果、偶然訪れることになりました。 4年ぶりとはいえ、けっこう詳細を覚えていました。 ※ 本日のプランは既出ですので、多少端折って記述しています。 13:23 夢やかた駐車場出発 駐車場からはこれから登る明神山がもう見えていますが、見事に霞んでいます。 この日は春霞のような陽気。本来ならばこのような日に展望抜群の山を 選ぶべきではなかったのですが・・。 川沿いに北上し、まもなく右手の尾根に登っていきます。 ![]() |
行程概要 (山中のルートは不正確です)![]() 景観に恵まれており、尚且つ変化に富んだCコースで登り、 谷沿いを下り一辺倒に急降下するBコースで下ります。 明神山に数多くあるトラックの中で、最もお気軽で楽しいプランだと思います。 |
Cコースは地蔵岳(515mピーク)を経由して明神山に突き上げる尾根を登っていきます。 ただひたすら尾根を辿るだけで特に難しいところはありません。 |
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霞の向こうの明神山 まもなく登り付いたミニピークからは整った山容の明神山がよく見えます。 山頂付近のみけっこう紅葉しているようです。 |
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13:52 大雌岩 最初のミニピークから短いアップダウンを経て大雌岩に到着。 名前の由来はこの岩の形で何となく想像が付きます。 ここもミニピークのひとつで、岩の間を通過すると周囲は大展望が広がります。 まだ昼食を摂っていなかったので、展望の良いここでと考えていました。 でもこの日は日差しを浴びるとけっこう暑かったので、もう少し後で食べることにしました。 水分補給だけして歩き続けます。 |
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Cコースの素晴らしい岩尾根 大雌岩を過ぎると正面に明神山を見据えつつ、岩尾根を進む素晴らしいロケーションになります。 しかも左右には明神山から派生する別の尾根に囲まれ、深山の雰囲気に包まれます。 明神山山頂以上に自分にとってお気に入りの光景となっています。 |
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14:09 くじら岩 しばらく木々の間を歩いていると、今度はくじら岩が現れます。 いつも思うのですが、明神山の岩の造形は不思議さを感じます。 どのような過程を経てこのような形になったのでしょう。 丸みを帯びてずり落ちそうな細い背を通りますが、滑りやすい岩ではないので問題ありません。 徐々に近づいてくる明神山の山頂を見上げつつ、くじらの背を渡っていきます。 そういえばNZで遣り残していることの一つがホエールウォッチングだったのを思い出しました。 イルカなら何度となく見ているのですが・・。 |
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明神山と地蔵岳が揃い踏み まもなく行く手にこれから登る2つの鋭鋒が並んで姿を見せてくれました。 2つのピークは標高差が150mほどあるのに、ここから見るとほぼ同じ高さに見えています。 そう思い出しました。このCコースは途中までは緩やかな登りなのですが、 後半一気に急になるのです。これから気合を入れていかなければなりません。 Cコースをはじめ明神山のコースは、ローマのユリウス・カエサルの人生に通じるものがあります。 カエサルは30代までは緩やかに地力を蓄え、40を過ぎて一気にその才能を開花させました。 Cコースはまさにそのパターン。そう考えるとあの激登りですら自分にとってありがたいものかもしれません。(無理やり) |
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14:24 合掌岩 激登りの前に合掌岩を通過しました。どこをどう見たら合掌になるのでしょうか。 他はけっこう分かりやすいのに、ここだけはちょっと分かりにくいです。 合掌岩からはこれまで辿ってきたCコースの尾根、そして夢前町の山野を見渡せます。 今日は霞んでいてダメですが・・。 |
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がまん坂 明神山の前鋭鋒である515mピークを登っていると、がまん坂に差し掛かりました。 がまん坂については全く記憶に無かったので、過去レポを見てみたけどやっぱり何も触れていませんでした。 どうやらCコースにまた新たな名所が追加されたようです。 まあ実社会のほうが本当に我慢の連続なのですが。 |
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14:46 515mピーク (地蔵岳山頂) 明神山の手前にそびえる鋭鋒、515mピークに到着。 木々の向こうに明神山本峰が間近に見えています。 とりあえずここでがまん坂で乱れた息を整えます。 それにしても相変わらず看板が多過ぎて雑然とした感があるのが残念です。 515mピークから明神山へは、一旦500m+コルへ下ってから最後の登りとなります。 |
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八丁坂 明神山直下の難所、まずは連続したロープ場となっている八丁坂。 最後の登りはけっこう気合が必要となります。 ところで昼間けっこう暑かったのに、山影に入ると途端に寒くなってきました。 自分は基本的に寒いのには強いと思いますが、こういう時に羽織れる嵩張らない薄手の上着が欲しいな。 |
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15:07 明神の鎖場 山頂直下に位置する最後の最後の難所、明神の鎖場。 ちょっと名前負けしているような感はあるけど、岩場の中の激登りとなります。 岩場の距離はさほどではありませんが、山頂に出るまでは本当に急斜面です。 明神山山頂はほぼ全方向視界の利く明るい山頂であり、近づいてきたらすぐに分かります。 さあ、それでは4年ぶりの山頂です。 |
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15:17 明神山山頂 (668m) 久しぶりにここに立ったけど、やはり山頂からの展望は特筆もの。 但し今日は霞でややその感動は薄れますが。 自分と入れ替わりに下山された方が雪彦山すら見えないと嘆かれていましたが本当に見えない・・。 どうも明神山を選んだ日は霞んでいる日が多いような気が。相性が悪いのかもしれません。 ところで4年の間に、小さな祠が三角点横に祀られており、その後ろの上面が平らな巨岩には注連縄が巻かれているのが大きな変化でした。 この注連縄が巻かれている岩は以前休憩で上に座っていたのですがご神体になっているのでしょうか。 まあ、他にも腰を下ろせそうな岩があるので注連縄の岩は遠慮して座りませんでした。 それ以外は、旧夢前町の設置した場違いな看板も、2つの山座同定写真板もしっかりそのままあります。 山座同定なら地図を使って自分でするので全く必要ありません。 とりあえずまだ何も食べていなかったので、山頂で遅過ぎる昼食を摂りました。 食べたらもうすぐに下山しないといけません。秋の夕べはつるべ落としなのです。 |
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15:44 明神山山頂出発 約30分の滞在で山頂を出発します。さすがにこの時間で登ってこられる方は自分以外には皆無でした。 山頂からは最短距離、最短所要時間で下山出来るBコースを下ります。 ところでこの「全山禁煙」の看板、明神山の山域のあちこちで見かけますが、あまり設置する意味はないでしょう。 これを見て今日はタバコをやめようと思うとは考えにくいし、山中に設置するものは必要最低限にすべきです。 今取りざたされている「1箱600円程度に値上げ」の策のほうがよほど効果があるでしょう。 日本のタバコは世界的に突出して安すぎるのです。 山頂南壁から派生する尾根をしばらく下って、引き続き尾根を歩くAコースと分かれてからは薄暗くなってきた森をひたすら駆け下ります。 途中、長滑らを通過しますが、水が殆ど流れておらず寂しい状況でした。 そういえば今秋は特に雨が少ないような気がします。 16:25 夢やかた駐車場到着 山頂から40分弱で駐車場に戻ってきました。 思惑通り、Cコース〜Bコースは半日で楽しむにはちょうど良い行程でした。 一度、一日プランで唯一未踏の大明神コースを歩かなくてはいけませんが、これは空気の澄んだ好天の日を選びたいものです。 次回は、いよいよ六甲縦走の前半を歩いてみましょう。 |
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行程断面図です![]() |