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「野尻から大甲山/行者コース」 2014年 5月18日(日) |
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国土地理院地形図 : 25000分の1 「安積、音水湖」 〜 はじめに 〜 昨日は古城山から東山へ緊張感のあるタフな縦走を完遂して大満足でした。 今日は1年前に続いて大甲山を再訪です。 1年前に植松山から荒尾山へ縦走した際に立ち寄った大甲山山頂付近で見た 自然林の美しさに惹かれていました。 今回はこの美しい自然林の尾根を東の野尻側から登ってみようと思い立ちました。 問題は行程のアレンジです。自分はピストンは出来るだけ避けたいので、 長い林道歩きをおしてでも周回ルートで大甲山を歩くことにしました。 ということで、斉木から車で狭い道を登り詰め、等高線に沿うように走る林道に突き当たったところに駐車します。 なお国道429号から集落内へ入る道が分かり辛かったです。 行者山登山口を示す小さな石標がありますが、車からは見辛いので要注意です。 |
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6:42 お滝さん登山口出発 登山準備を整えて出発。まずは長い林道歩きで退屈ではあるけど、ウォーミングアップと割り切って野尻登山口を目指す。 昨日の縦走の疲れが程好く残っているが、林道はさほど急なところは無いので歩き始めにはちょうど良いと感じる。 |
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林道前地・カンカケ線をひたすら歩いて野尻登山口へ 大雨や台風等による荒れや土砂崩れも無く、普通車でも支障なく通れるように見える林道だった。 車を複数台用意出来るのであれば、林道歩きは省略する行程を組めるだろう。 ようやく稜線が左上方に見えてきたら林道は尾根筋を分断。北斜面側に回る。 |
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7:20 野尻登山口 お滝さんルート登山口から約40分で待望の野尻登山口に到着。 一息付いてからいよいよ野尻登山口に取付く。 この大甲山も例外ではないけど、宍粟五十名山ガイドブックでは紹介されていないルートが複数存在する。 この尾根歩きルートもその一つ。個人的には改訂版を出すべきほどの変化ではないだろうかと思う。 |
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すぐ南側に見える稜線を目指す 登山口の急で狭いステップをこなすと、岩混じりの斜面に入る。 所々でマーキングがあるけど、とりあえず尾根を目指して歩きやすいところを登っていく。 |
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7:29 尾根に乗り上げる あっけなく尾根に乗った。 大甲山山頂近くではゆったりとした幅広の尾根だったけど、まずは岩場の多い狭い尾根となっている。 昨日の複雑な地形の縦走と違って、この尾根は比較的シンプルな構造となっている。 あとはこの尾根を登っていくだけであって、昨日に比べると気軽に歩けるだろう。 |
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7:34 694mピーク 尾根歩きを始めてまもなく最初のピークに到着。 きれいな四等三角点「飯見」がある。三角点付近は伐採されてはいるけど、展望には恵まれていない。但しこれから登っていく大甲山方面の稜線が透けて見えている。 ここで5分程度小休止をとった。 |
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7:52 700m+ピーク 694mピークからほど近いところには700m+ピーク。 比較的大きめの岩が散在していて、日差しを避ける小休止には良いかも。 このピークを過ぎるといよいよ今日最初の急登箇所がやってくる。 |
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植林と自然林の境目を登っていく 前述の700m+ピークを過ぎると、尾根は大きく右寄りに方向転換する。 すると標高差50mくらいではあるが、なかなかの激登りの斜面が立ちはだかる。 地面がけっこう柔らかいので、実際の標高差以上に脚力を使った気がする。 それにしてもこの尾根も自然林ばかりではないということが分かってちょっと残念だった。 |
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自然林に覆われた斜面を選んで登っていく。振り返ると昨日登った東山が近くに見えている。 抜けるような展望ではないものの、新緑越しに見える東山もなかなか良かった。 急登はまもなく終わって、再び等高線の間隔が広い尾根に戻る。 但しこの辺りは植林帯の中に入ってしまう。 |
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8:29 820m+ピーク 細長く等高線の伸びた820m+ピークを通過。 右斜め前方にはこの後登っていく稜線がほど近くに見えている。 |
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790m+コル 820m+ピークを過ぎると一旦790m+コルへ下っていく。 その後、やや右寄りに方向転換しながら再び激登りとなる。 なおこの辺りで野尻登山口〜大甲山山頂間のほぼ中間地点となっている。 地形図で思い描いていたよりも、行程を消化するスピードが早いように感じる。 今春再開後に既に数度の山行を経て、身体がだいぶ山に慣れてきたのかもしれない。 |
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871mピークへ続く激登り この尾根は非常にメリハリがハッキリとしている。 ここも標高差は50mほどではあるが、マイペースでじっくりと登っていきたい。 |
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8:42 871mピーク、お滝さんルート分岐到着 ちょっと息が上がったところでようやく871mピークに到着。 その少し東側にはお滝さんルートの分岐があった。 昨年、山頂近くで見たのと同じ道標が設置され、分岐からはいきなりロープが張られた急斜面となっている。 またいずれお滝さんルートも歩いてみたいと思う。 871mピークでは急登で乱れた息を整えるために5分程度小休止をとった。 871mピークを過ぎると再び緩やかな登りとなり、そして徐々に尾根が広がり始める。 |
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9:01 900m+ 緩やかで広い尾根を気分良く歩いていると900m+(隠れたピーク)に到着。 ここからは南側に比較的大きな尾根が派生している。 主尾根から見る限りは緩やかで広く、普通に下っていけそうな雰囲気に見える。 いつも参考にさせて頂いている日野家さんがお滝さんルートと誤って下っていかれたというのも納得出来る光景だった。 ここで木々の向こうに透けて見える大甲山を見上げながら、5分程度小休止をとった。 |
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尾根のハイライトといえる自然林帯へ入っていく 900m+を過ぎると尾根はもっと広がり、そして美しい自然林がずっと続いていく。 特にこの新緑の時期は更に美しさが映えるのではないかと、本当に感動する光景だった。 |
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9:15 910m+コル これまでしばらく緩やかな登りが続いた尾根だったが、この910m+コルを境に標高差約100mのまとまった登りに入る。 野尻登山口から始まった尾根歩きもいよいよ終盤に入った。 |
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ひたすら続く新緑の自然林、そして急登・・ |
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昨年、大甲山山頂付近から垣間見た光景が広がってくる |
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魅惑の尾根歩きもいよいよ終わり 自然林の向こうが明るくなってくると、楽しかった尾根歩きも終わってしまう。 |
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9:34 大甲山山頂付近、お滝さんルート道標 最後の大登りを経て、昨年荒尾山から大甲山をピストンしたルートに合流。 1年ぶりに変わらずに美しい新緑の光景を見る。 野尻登山口からの尾根歩きを終えて、すぐ近くにある大甲山山頂へ。 9:36 大甲山山頂(1,035m)到着 |
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大展望広がる大甲山山頂(1,035m) 自分とほぼ同じタイミングで行者コースから単独男性が到着された。 少しお話しさせていただくと、これより荒尾山へ向かわれるということですぐに出発された。 自分はこの後は行者コースを下るだけなので、大甲山山頂で大休止していきたい。 初夏の澄んだ空気でなかなかの大展望。明神山辺りまできれいに見えていた。 展望を楽しみながら食べる行動食のパンも美味しかった。 10:08 大甲山山頂出発 下山の所要時間も考えて、重い腰を上げて出発する。 大甲山の主要コースともいうべき行者コースを自分はまだ下ったことがない。 ということで山頂から誤って下り始めることのないよう、下山前に慎重に確認を行う。 方角的には山頂から南側へ下りたいところだったが、東側の植林帯に正解のルートを確認。 踏み跡やマーキングも参考にして下山を開始した。 |
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すぐ尾根に回帰して下っていく行者コース 山頂直下のみ植林帯を通過したが、すぐに山頂から南に下る尾根に乗った。 なかなか急な尾根が続き、ここを登るのもけっこう大変そうだ。 |
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10:15 「大甲山頂上まで300m」道標通過 |
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10:25 850m+ ここで東側へ派生する尾根を見送る。 支尾根は比較的大きなもので、道標が無いと誤って入りかけてもおかしくないと思う。 |
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野尻からの尾根と同様に広がりを見せる行者コースの尾根 木々の貫録は今日の登りで歩いた尾根に一歩譲るものの、周囲は全て新緑の自然林で気持ち良く下っていける。 但しルートを誤らないように観察だけは怠らないようにした。 |
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今度は右手に支尾根が派生する 今度も普通に入っていけそうな支尾根だった。 未踏で初めて下っていく行者コースではあるが、要所要所の道標は完備されていて ついつい読図を怠ってしまいがちになってしまう。 |
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10:38 行者岩到着 調子良く下っていると、前方に展望を予感させる行者岩があるので迷わず寄っていく。 |
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行者岩の上に立つ 殆ど絶壁に上に位置する行者岩からの展望は正しく絶景。 斉木辺りの田園風景が箱庭のように見える。 また、かなり下ってきた感があったけど、車を置いているお滝さん登山口はまだ遥か眼下にある。 |
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前日縦走した古城山〜東山の稜線を見通す 真横から見ると改めて前日の縦走の達成感を得ることが出来た。 但し五蔵山から東山間の尾根は、西側にある別の稜線に阻まれて見えていない。 10:46 行者岩出発 大甲山山頂とは一味違った展望を大いに満喫出来た行者岩だった。 でもここは高所恐怖症の方にはお薦めできないスポットでもあると思う。 行者岩からは尾根を外れて山腹を下りに掛かる。 部分的にロープやステップが整備されてはいるが、相当な急斜面だった。 それでも自分にとってはアトラクションの一つとして楽しい下りではあったのだけど、 何だか下方のほうには日に照らされた明るい作業道が見えている・・。 ここもか、と一気に山行気分が冷めてしまった。 |
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10:51 行者堂到着 もう少しで作業道へ降りそうというところで行者堂が目に入る。 ルートからほんの少し寄り道する形にはなるけど、すぐそこなので寄っていくことにした。 人里離れたところではあるけど、土地の方々によって守られてきたことが伺えるお堂だった。 |
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唐突に作業道へ出てきてしまう 楽しい山行は行者堂をもって終わってしまった。 行者堂があるおかげで何とかここが作業道の終点になった、ような気がした。 一部では崩落や倒木が見られ、もはや管理されず放置された状態のように見える。 山行の面白味は全くないけど、とりあえずこの作業道を下っていく。 |
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11:09 一旦作業道を離れる 林道歩きのまま下山に至る、と思っていたら、ここで一旦作業道を離れることが出来た。 少しだけ下ったところには、今回は立ち寄らなかったが行者の水への分岐もある。 |
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11:20 再び作業道へ 行者の水分岐からすぐ西側の沢沿いの下りとなった。 そしてすぐにまた元の作業道に復帰してしまう。 そして復帰した地点からすぐ下方には幅広の林道が見える。 朝イチに延々と歩いた林道、前地・カンカケ線のようだ。 |
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11:22 林道へ降り立つ 行者コースは林道に下り付いて終了。 この登山口からすぐ西側の路肩は少し広がっており、ここで車を駐車することも可能になっている。 あとは強烈な日差しで暑い林道歩きを我慢してお滝さん登山口へ。 |
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11:31 お滝さんルート登山口到着 下山も長い林道歩きを伴って、出発地のお滝さんルート登山口へ到着。 お滝さんルート登山口は色んな建材などが置かれており、ちょっと山行の風情には欠けるところがあるのが残念。 ともあれ長い林道歩きのおかげで、大甲山を巡る楽しい周回の行程も実現出来たし良しとしよう。 |
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〜 終わりに 〜 行者コースの下部の現状は自分にとっては、やはり残念と言わざるを得ません。 でも野尻からの自然林の尾根歩きは本当に良かったと思います。 図らずも色んな表情を持つ大甲山を体感した周回ルートとなりました。 新緑は充分に堪能出来たので、今度は紅葉の時期に再訪してみたいなと思います。 この後は温泉に立ち寄って、2日間の山行の汗を流して帰宅しました。 2日山行を重ねると、本当にストレス解消と心身ともにリフレッシュ出来て良い気分です。 |
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行程断面図です![]() |