「樫ヶ峰〜甲山 友人とお手軽ハイク」 ゆずり葉台バス停〜阪急仁川駅 10年4月29日(木) |
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国土地理院地形図 : 25000分の1 「宝塚」 参考文献 : 山と渓谷社 【六甲山】 : 昭文社 山と高原地図 【六甲・摩耶】 : 神戸市 「六甲全山縦走マップ」 GW初日、雨は夜明けまでには止み、まさに雲一つ無い快晴の一日となりました。 最高の天気の下、友人Kappaさんと久々の山歩きです。 前夜泊していたKappaさん家から近いこと、道中Kappaさん専門のマクロ撮影が出来る ように余裕のある行程であること。そしてGWの混雑を可能な限り避けられること。 この条件からアレンジするならここだろうということでご案内したのが樫ヶ峰です。 自身3年ぶり2度目で、まだまだ新鮮さを失わない山歩きを堪能することが出来ました。 朝方まで雨が残るという予報だったので、いつもよりゆっくりめの出発です。 いつもの単独行では、自分撮りを含めた風景写真を撮りながらひたすら歩きますが、 Kappaさんは虫などを対象にしたマクロ撮影が専門。 全く撮影対象が異なるカメラマンが2人で歩きますので、山歩きというより「散策」という 趣がぴったりかもしれません。ということで表記されている所要時間はいつも以上に 参考にはなりませんのでご注意下さい。 9:50 阪急逆瀬川駅停留所出発 阪急バス104系統エデンの園行きに乗車。同バスは樫ヶ峰登山に最適。 登山客は我々2名だけで空いていた。 |
行程概要 (山中のルートは不正確です)![]() この行程をゆったりと半日近くかけて歩きました。 自分にとっては既出のルートでありますので、 今回はレポというよりも「フォトアルバム」風にまとめています。 |
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10:04 ゆずり葉台バス停到着 終点、エデンの園の一つ手前。さあ、歩こう! 登山口はバス停より逆瀬川駅方面へ少し下ったところだ。 |
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10:10 ゆずり葉台バス停最寄の登山口 (220m+) 「ちかんに注意」の看板は健在だった。これが目印の登山口だ。 Kappaさんは既に少し先で自然を満喫されている。 |
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「登りが続くこの感触。山歩きってこんなんやったな〜」とKappaさん談。 一つ目の鉄塔までは短い距離だがやや急な登りが続く。 山行では普段よりは歩幅を狭くする。登り始めはまだ体が慣れていないので、 特にこれを意識すると共に、少しゆっくり目に歩くこと、とアドバイスする。 |
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10:32 一つ目の鉄塔を通過(320m+) 暗い色の服のKappaさんは日陰と同化している。 スズメバチのいる秋ならば危ないけど、今なら問題ないだろう。 この先山頂までまとまった急板は無いことを告げると急に元気になってきたKappaさん。 この辺りで5、6人くらいの団体さんが後ろから来られたので、道を譲り先へ行っていただいた。 おそらく芦屋ロックガーデン辺りは混雑しているとみてこちらにしたけどそれは正解だったようだ。 |
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10:58 分岐を西へ まっすぐ進むと西宮ゴルフ場へ下ると思われる分岐を西へ。 |
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大展望を満喫!! 分岐から山頂の手前まで広がる展望の尾根に突入。 今までに見たことのない角度から甲山、ごろごろ岳を眺めることが出来たKappaさんも大満足! |
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さあ、山頂へ。 |
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甲山を背に爽快な登り この辺りで多数見受けられた「ツリアブ」。ホバリングしている様をじっくり眺めるKappaさん。 このアブは刺さないし、しかも5月の1ヶ月近くしか見ることが出来ないという。勉強になった。 一方、こちらは地形図の使い方をアドバイス。先の様子が掴めるということで役立つということに大きく頷かれていた。 今日は好天だけど、風が強くけっこう冷たかった。 カゼが治ったところの自分にとっても、低めの山を選んで正解だったようだ。 |
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11:30 樫ヶ峰山頂 (457m) 展望の無い樫ヶ峰山頂に到着。一方、Kappaさんは山頂を通過したということに全く意識されておらず、 先でお待ちいただいている。展望も無いし、山頂周囲の地形はだだっ広く平らなのでしょうがないかも。 甲山より高いことを書いている樫ヶ峰山頂の案内板の字が薄くなって読みにくくなっている。 |
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「馬の背」と周囲の景観にご満悦のKappaさん。 谷を挟んで北に見えている尾根は、六甲縦走で歩く東六甲縦走路(数年前に2人で歩いたことがある)があることを説明。 街のすぐ側とは思えない山岳景観だなと改めて思う。 |
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樫ヶ峰を見送る 西から見れば「摂津富士」と呼んでも良い山容なのだけど。 |
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気持ちの良い馬の背で大の字になって寝ているKappaさん。 行き倒れの人に駆け寄っているようなシーンになった。 山頂手前では風が強かったが、何故か馬の背では収まり、暖かい日差しが眠気を誘う。 |
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ツツジと新緑の尾根にリフレッシュされる2人 東三つ辻出合からはキレットルートを下っていく。 |
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イノシシ池で佇む2人。すごく平和な光景に見える。 Kappaさんは水棲生物を探索中。 数種を見つけることが出来た模様。 |
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12:25 キレット展望台 鎖から先へは行かないように伝えておく。 再び大展望を満喫。風もなく暖かい展望台で昼食を摂った。 最高のシチュエーションで団欒も弾む。いつまでも居たくなるところだ。 「ここへ住みたくなった」とKappaさんも大満足だった。 |
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キレットに住むわけにはいかないので下山を再開しよう。 楽しいキレットルートの下り。少ないけど登り返しもある。 |
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今度は鎖場の急板だ。 |
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13:30 キャンプ場付近の出合 ここで今回一つだけちょっとしたトラブルがあった。 3年前の記憶を辿ると、登り返した後ここで直進してキャンプ場へ下ったような気がする。 でも今ではキャンプ場には入らず、迂回を促す「立ち入り禁止」の案内が設置されている。 おそらく「四季の道出合」と表記のある南へ進む尾根道が正解なのだろうと推測するが、「出口」とは書かれていない。 「四季の道」が周回コースになっている可能性があると考えた。一方、北向きは尾根を登る「林間ルート」が伸びている。 どちらもキャンプ場周辺を巡る「散策道」を想像させるネーミングだった。 前回、直進してキャンプ場へ進んだ自分としては、ちょっと戸惑ってしまった。 ちょうどKappaさんは案内板の標柱に留まっている“ナナフシ”を発見。 Kappaさんが撮影に集中されている間に、自分は南北どちらも偵察しておくことにした。 また戻ってくるので出合にザックを下ろして、身一つになって出発する。 まず可能性の低そうな北へ登る「林間ルート」から。 急板の尾根をひたすら登る。すぐに木立越しに周囲を見渡せるようになった。 想像したような山腹道のような周回ルートではなく、これは明らかに馬の背のある主稜線を目指すトラックだと確信。 「林間ルート」というネーミングは誤解を招くと思う。山行中に大事なのはトラック名ではなく行き先なのである。 急板を引き返して出合に戻ってくる。Kappaさんは引き続いてナナフシを撮影中。 自分も見たが長い足が伸びる宇宙船のようなボディはなかなかユニークだ。 今度はたぶん下山できると思われる南の道へ。 少し下ったところでまた出合。ここで「四季の道」に入れる模様。 やや急になった尾根を道なりに下っていくと、木々の向こうに幅広の道とゲートが見える。 やはりこちらが正解だったようだ。それを見届けて出合まで登り返す。 Kappaさんはナナフシの撮影をひとしきり終えて待機されていた。 Kappaさんの気配を察してか、ナナフシは微妙に手の届かないところに距離を置いたらしい。 下山ルートを確認出来たので、再びパーティーを組んで「四季の道」方面へ下っていく。 下りきるとキャンプ場へのゲートが右手に見える。(閉鎖されている) では逆に左手へ下ると階段道。その先に道路が見えた。ようやく樫ヶ峰から下山完了だ。 これだけ確認作業に手間をかけたのだから自分はもう大丈夫だが、 初めての方なら戸惑わせる表記になっている要注意の出合だと思う。 |
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14:10 社家郷山キャンプ場付近の登山口 確認作業で少し想定外の時間がかかったキレットルートの下山となった。 でも元々余裕のある行程なので、それは全く問題にはならない。 この先は車道歩き(広い歩道が整備されている)で甲山方面へ。 連休中ということもあってか、交通量は非常に多い。 鷲林寺バス停を過ぎたところの小川沿いの小道から北山貯水池へ向かう。 桜の最盛期を何度か見た自分には少し寂しい北山貯水池周辺だった。 |
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15:00 北山貯水池東端 風が再び強くなり、咲き残っている八重桜もなびいている。 背後の甲山の新緑がまぶしい。 この後、甲山西側の登山口のある自然観察池で小休止。 Kappaさんによると、今は中途半端な時期で虫が少ない模様だった。 |
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15:38 甲山森林公園「愛の像」 森林公園を通って仁川駅へ向かうことにした。 強風で噴水の飛沫も周囲に広がっている。 みくるま池で小休止。Kappaさんはカメさんの撮影。 アメリカから持ち込まれた外来種ばかりだという。生態系は一度壊れると復活させるのは至難の業だ。 |
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16:25 地すべり資料館上の斜面 今の時期は芝桜が見頃だ。午前中が光の向きが良いと思うけど、 どうにか間に合った夕方の斜光もなかなか風情があって良い。 本当にきれいだが震災の時には地すべりで、多くの方が亡くなられたところであることは忘れてはいけない。 地すべり資料館からは住宅街を仁川駅へ。 |
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清らかな仁川の光景 17:15 阪急仁川駅到着 ちょっと歩き疲れたけど、本当に最高の好天の一日だった。今回もお疲れ様♪ Kappaさんとまたの再会を期して家路に着く。 次回はいつも通りの単独行です。 あらゆる課題を残している、ごろごろ岳と社家郷山をつないで、歩き応えのある行程を組みました。 |
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行程断面図です![]() |