「天望山・一ヶ谷西尾根」 11年11月13日(日) |
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国土地理院地形図 : 25000分の1 「神戸首部」 〜 はじめに 〜 最近は中北部の山々が続いていましたが、 今回は久しぶりに六甲に戻ってきました。 Tokiwaさん、notungさんによる情報を元にして、 自分にとって未踏だった一ヶ谷西尾根を歩いてみます。 六甲は未踏ルートが少なくなってきましたが、まだその中でも これだけ楽しいルートがあったのかということを再認識しました。 その後は長峰台で知人と会う予定があったため、 結果的に右図のような行程となっています。とはいっても 今回主に採り上げるテーマはあくまで一ヶ谷西尾根であって、 その後は最近の雨天続きによる運動不足を補うための ウォーキングトレということでひたすら黙々と歩いています。 |
行程概要 (山中のルートは不正確です)![]() |
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六甲ケーブル下駅 一ヶ谷西尾根へは六甲ケーブル下駅へ向かう16系統の神戸市バスが便利。 本来は六甲道駅から歩いて登る予定だったのだが、六甲縦走当日は始発電車が混むということを思い出した。 ちょっとゆっくりめのスタートだったので、それを補う形で市バス利用とした。1回の乗車につき大人200円。 駅前でスパッツ装着、ウォーミングアップを済ませてから出発する。 まずは油コブシ方面へ向かうが、そのまま車道沿いを高羽へ下る形となる。 |
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7:12 問題の車道歩き区間へ突入 ここからがいよいよ車道歩きとなるが、最初のガードレールのところなどは特に路側帯も無いため非常に危険だ。 自分が入っていこうとしたら、いきなり上方から大型バス(写真にも写っている)が下ってくる。 これは危ないということでタイミングを見計らって入っていく。日曜早朝ということで、車の流れは途切れるタイミングも多かった。 一ヶ谷西尾根へ取り付くには交通量の少ない早朝がお薦めと思う。 |
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7:19 一ヶ谷西尾根登山口 直前のヘアピンも車が来ずにラッキーだった。 無事に登山口に辿り着くことが出来てほっとする山行も珍しい。 登山口からは見上げるほどの急登となるが、しっかりした足場があって調子良く登れる。 一ヶ谷西尾根の途中までは送電線巡視路でもあるので、至極明瞭な普通の登山道だった。 |
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7:34 1本目の鉄塔通過 登山口からすぐに尾根に乗って、まもなく1本目の鉄塔に辿り着く。 地形図を見ると天望山に至るまでに4本もの送電線が上空を通過しており、地図読みは比較的容易となっている。 天候はというと予報の「晴れ時々曇り」よりは少々雲が多い気がするが、雨の心配は無くまずまずの山行日和のようだ。 ちなみに最近の気象傾向は週末に崩れて平日は晴天続きという、自分にとって非常にストレスの溜まるパターンが続いている。 ちょっと過去レポを見てみたら、文句なしの晴天且つ土曜に歩くという理想的な山行はお盆の雪彦山まで遡らなくてはいけなかった。やれやれ。 |
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7:45 2本目の鉄塔通過 順調に尾根を登って2本目の鉄塔を通過。六甲山上や西の長峰山がよく見える。 ここで尾根は少し東寄りに向きを変える。 最近の山行で自分の地図読みの甘さからルートを誤るケースが続出しており、 今回の山行はしっかりと現状把握するトレーニングも兼ねている。 諸々の情報から、ここはルートを誤る心配は少ない尾根と踏んではいるが、 常時自分が居るところを完璧に把握しながら歩くことを念頭に置いて歩いている。 |
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2本目と3本目の鉄塔の間は比較的離れている。 この区間の尾根は比較的真っ直ぐで標高差は70m。傾斜は緩いほうだ。 殆ど視界は開けないが、トラックは何故積極的に紹介されていないのかと思うほど明瞭そのもの。 |
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7:59 3本目の鉄塔通過 3本目の鉄塔に辿り着くと、もう4本目の鉄塔、すなわち天望山はもう目前となる。 天望山までの標高差もあと30m弱。東には一ヶ谷を挟んで油コブシを珍しい角度で見ることが出来る。 油コブシは六甲山上へのメインルートであり、もちろん自分も何度も歩いている。 今日は縦走大会ということもあって、縦走路はもちろん、縦走路へと向かう方々でどこも賑わうはず。 でもこの一ヶ谷西尾根は全く別世界で、尾根を踏破するまで自分以外に全く人け無く終始することとなる。 これで静寂ある尾根歩きといえれば完璧なのだが、尾根のすぐ西にあるドライブウェイから 絶え間なく車の走行音が聞こえてくるのは六甲の宿命だから致し方ない。 でも久しぶりにクマを気にしなくてもよい山行なので、鈴無しで歩けるという利点もあるのだが。 |
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8:04 天望山山頂(482m)到着 程なく4本目の鉄塔に到着。天望山山頂は鉄塔のすぐ北に標高点が描かれているから、 この生い茂るブッシュの辺りが山頂のようだ。残念ながら三角点は無い。 結論を先に書いてしまったが、天望山山頂での時間は山頂付近の探索と、 パンを食べたり、オカリナを吹いたり、いつものパターンで過ごした。 朝よりも青空が目に付き、日差しも多くなってきた。 やはり秋の太陽の下を歩くのはとても気持ち良いものだ。 休憩中に地形図を観察すると、天望山は一ヶ谷西尾根の中ではだいぶ下方に位置する。 まだ尾根全体の4分の1程度しか歩けていないようだ。天望山到着で満足してはいけない。 8:25 天望山山頂出発 天望山は一ヶ谷西尾根の中ではちょっとした独立峰となっており、 天望山から北に伸びる主尾根とは一連の地形となっていない感がある。 ここからが地図読みの練習に最適な区間へと突入する。 |
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8:26 あえて草が目立つ踏み跡へ突入する 天望山山頂のブッシュの一角にこの要注意ポイントがある。 3本並んで立つ小さな石柱が目印だ。直進するとアイスロード方面へと下るようだ。 ここは正確に地図読みをしていても、正解のルートへ進むことは難しいと思われる。 正解のルートはあえて天望山の東斜面へ向けて尾根から外れる感があるからだ。 |
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急坂の向こうにはこれから続けて登っていく一ヶ谷西尾根が立ちはだかる 天望山の北斜面は短いがなかなかの急坂となっている。 落ち葉に隠されて踏み跡皆無ではあるが、直に見ると樹木の切り開きなどでトラックを辿ることは簡単だ。 |
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8:32 450m+コル 潅木帯に覆われた450m+コルに降り立つ。 ここが天望山以北で最も低いところであり、あとはここから北に伸びる主尾根を登っていく。 続けて登りのルートを見渡して探すが見当たらない。 ここまでは明瞭なトラックが続いたが、一挙に不明瞭になった。 あとは地形と方向を確認して自分の感覚で登っていくしかない。 基本的に登っていけば尾根は外しようがないので、方向確認さえしていれば終始平静で歩ける。 |
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天望山の北斜面に対する急坂を登る 登っていくとかすかな踏み跡が錯綜していて、歩きやすいところを登っていくような感じになった。 そして更に登って尾根の地形が明確に現れるようになる頃には笹も生え始めて、再び明瞭なトラックを辿ることとなった。 結論を先に言うと、この尾根には踏み跡はあるものの途切れることもある。 踏み跡だけを追うのではなく、常に地図読みを続けながら歩くことが求められると思う。 |
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8:47 510m+ピーク(隠れたピーク) 急坂で始まった主尾根登りだが、この510m+ピークでひとまず一段落。 25,000分の1の地形図では等高線が閉じていない隠れたピークとなっている。 天望山の“望”の真上に南北に長い平らな地形があるところだ。 体育館程度の広い空間を思い描いていたら、完全に平らではなくピークから北は緩やかに起伏がある。 でも起伏は10m以内の標高差なのでしばらくは楽に歩けそうだ。 |
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本当に平らなところもある510m+ |
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510m〜520mがしばらく続いた後は標高差70mの登りとなる。 この区間は尾根が西へ弓なりに屈曲する。周辺は雑木林、植林と目まぐるしく様相が変わる、 何だか統一感の無い尾根歩きだ。 |
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9:10 590m+ピーク 510m+ピークの北から続く70mの登りはここで一段落する。 行く手にはこんもりと盛り上がった590m+ピーク(隠れたピーク)が見える。 ここで尾根は再び北を向くようになる。 ピークへ登らなくても右寄りに進路を変えればよいのだが、 簡単に登れるようだから寄っていく。 この辺りは地形図でいうと、東に書かれている六甲ケーブルの“ブ”と“ル”のちょうど間の真西にあたる。 隠れたピークとはいえ、それは10m間隔刻みの等高線マジックのせいであり、 前述の510m+ピークや、この590m+ピークのほうが天望山山頂よりもよほど明確にピークらしい。 ピークに埋まっているのは三角点ではなく、電話施設を表すものだった。 一ヶ谷西尾根の上部には電話のケーブルが埋まっているものと思われる。 ピークからはほぼ北に向かって明瞭な踏み跡が続いている。 暫しの小休止の後に出発する。 |
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9:19 610m+ 地形図の六甲ケーブルの“ー”の真西辺りにやってきた。 ここはピークと表現するには微妙な感じで、どちらかというと尾根の突端が適切かなと思う。 590m+ピークから道なりで登れるが、仮に下りで歩いた場合で踏み跡が無ければ、 あえて尾根を外すという難しい局面になる。 これまで辿ってきた尾根から見れば、別の尾根に合流したような感じだ。 ここからはこれまでも時折現れてきていたが、本格的な笹の生い茂るゾーンへと突入するようだ。 |
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一ヶ谷西尾根を特徴付ける笹薮 610m+以北の一ヶ谷西尾根はこのような笹薮の中を登る場面が続く。 登り自体は緩くはないが、急というほどでもない。 自分の場合は撮影しながら歩いているので、全く疲れもなく息もあまり上がっていない。 笹薮と表現はしているが、終始明瞭な踏み跡は続いているし、大部分は地面も見えて、 笹の深さも最深部でも腰高までだった。以前歩いた五助山のほうがよっぽど深い笹薮だったので、 少々あっけなく感じてしまった。今回はしっかりとスパッツを装着したのも良かったかもしれない。 |
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笹薮は思ったよりも乾燥していて、地面も最近歩いた北部の山のようなウェット感はない。 いつもタイミング悪く週末と雨がかぶっているが、南部の降水量は少なめなのかもしれない。 |
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尾根が大きく東へ屈曲を始める 六甲ケーブルの“甲”の真西辺りのところまでやってきた。 行く手を見上げると尾根が東へと曲がっているのが見える。 その先には久しぶりに等高線の閉じたピークである700m+ピークも目標に入ってきた。 いよいよ楽しかった一ヶ谷西尾根も終盤が近づいてきたようだ。 |
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9:41 650m+付近。東よりルートが合流している形跡がある 一ヶ谷西尾根のメインルートは笹に覆われているが、右奥には下草の無い明るい雑木林がある。 ここで東の斜面から未知のルートが合流していた形跡が見られた。 Tokiwaさんの情報にあった「一ヶ谷道」はここで合流していたのだろうか。 少し東の斜面に足を踏み入れてみたら、深く積もった柔らかい堆積土に足をとられる。 まるで雪に踏み込んだかのように疲れてしまう。 ちょうどこの時に東斜面のほうから何やら賑やかな音楽が聞こえてくる。 六甲ケーブルから聞こえてきたと思われるが、斜面の下方を目を凝らしてみてもケーブルは見えなかった。 一ヶ谷道のことは気にはなるが、探索にはかなり骨が折れると思う。 |
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700m+ピークの少し西辺り 尾根は東へ向きを変えて緩やかに登っていく。 ちょうど針葉樹林の地図記号がある辺りと思われる。 もう殆ど標高差もないまま700m+ピークに到達出来るはずだ。 |
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9:52 700m+ピーク付近 そろそろ700m+ピークに差し掛かると思って歩いていたら、なんとトラックはその北西斜面をトラバースしてしまった。 天望山以外で唯一の等高線の閉じたピークであり、尾根の終盤を飾る場面だろうということでこのまま通過は出来ない。 少し戻って傾斜の緩い南側からピークを目指して笹薮へ入っていく。 先日の三国平のように密生した藪ではないし、ここのピークに立ち寄るのは容易なはず。 |
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9:56 700m+ピーク到着 危うく通過しかけた700m+ピークにあっけなく到着。 ピークの南が僅かに窓が開いているが、今日の霞んだ空気も手伝って殆ど景観はなかった。 もちろん六甲ケーブルも見えない。残念ながら三角点は無いが、自分と同じようにこのピークに 立ち寄る方は居られるようで、ピークから北へは微かな踏み跡が付いていた。 登ってきたところを逆戻りしなくても、ピークを過ぎたところでトラックと合流出来るのではないだろうか、 と思いピークの北を観察してみる。 |
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双耳峰だった700m+ピーク 地形図からは窺い知れないが、ここは2つのほぼ同じ高さのピークが南北に並んでいた。 とりあえず北側のもう一方の700m+ピークへと向かう。 すると北側のピークで本来のトラックと合流していた。あのままピークをやり過ごしていても、 北側でピークに立てたということになる。 |
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やせ尾根が続く終盤 700m+ピークを過ぎて、この辺りは690m+。 地形図で見るよりも尾根はずっと痩せている。もし尾根を覆う樹木が無ければかなりの高度感だっただろう。 この辺りでも再び六甲ケーブルからと思われる音楽がより明瞭に聞こえてきた。 東斜面のすぐ下方に索道があるようだが、トラックからは全く見えない。 一箇所でもケーブルが走行しているシーンが見えるところがあるといいのだが。 |
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残り少なくなってきた尾根歩きを楽しむ。もう六甲ケーブル山上駅が近いはずだが、 最後まで尾根の雰囲気が良くて、終わるのが惜しまれる思いだ。 |
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僅かに森が開けるところもあったが、やはり景観は無し。 この切り開きを過ぎた辺りで、近代的な石積みの壁が現れる。 少なくとも明治以降のものではないかと思われるが詳細は不明。 |
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10:15 山上施設が現れだす 突如として森の向こうに大きな建物が見えてくる。 これはもしかしたら事実上廃止されている六甲有馬ロープウェイの駅だろうか。 どちらにしても駅の構内アナウンスとかも聞こえてきたので、もうまもなく尾根歩きは終わるだろう。 この辺りより多くのゴミが地面に散在しているのが目に付き始める。 楽しい尾根歩きを提供してくれた一ヶ谷西尾根の終点だが、何とも嘆かわしい現状となっているのが残念だ。 山に残しても良いものは足跡だけなのに。 |
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10:21 六甲ケーブル山上駅到着 (740m+) 山上駅そばの歩道に突き上げて、楽しかった一ヶ谷西尾根歩きは終わった。 山上世界は秋の六甲山を楽しむ観光客を満載したバスが行き交い、一気に人間世界に戻ってきた感じがする。 バスに乗って出発を待っていた方々は、自分がひょっこり出てきたところへ再び引っ込んだので奇妙な光景に見えただろう。 中学の時にオリエンテーリング大会があって、この山上駅がゴールとなっていたことが記憶の彼方にある。 その頃はまだ山歩きには興味が無くても、地図を見るのは好きだった。 ということでオリエンテーリングは得意だった。これで成績を評価してくれたら良かったのだが。 山上駅そばの歩道からは、一ヶ谷西尾根の終盤区間のみを眺めることが出来る。 観光客の方もしきりにシャッターを押していたが、もう少し空気が澄んでいれば良かったのだが。 10:30 六甲ケーブル山上駅出発 今日の山行で気合を入れて歩く区間はこれで終了。 あとは用事のある長峰台までどこを歩いていくかだが、縦走路を逆走するのは面白くないし挨拶も忙しそう。 ということで、まだ通しで歩いたことのないノースロードを選択した。 いずれにしても記念碑台までは緩い登りの車道を歩くしかない。 途中、一度だけ立ち寄ったことのある保塁岩への入口に差し掛かるが、今日の視界は霞んでいるのでパス。 |
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10:44 記念碑台到着 久しぶりの記念碑台だ。ここに着くまでにすっかり曇り空になってしまって少し肌寒い。 今日の南部は晴れのはずなのに、天気予報が当てるのは週末の雨予報だけだなという思いになる。 記念碑台の東端には今日の行程で唯一の三角点があるが、何だか公園の中にあるとちょっと存在感が薄く感じる。 この付近ではまだ縦走参加者は見られず、このエリアでのボランティアの方々をちらほら見かけたのみだった。 そういえば、杣谷へ向かうには縦走大会のピーク集団とすれ違うタイミングを外さなければ大変だ。 でもこの時間ではその集団の中に居た自分が菊水山の手前辺りだったからまだ大丈夫だろう。 11:02 記念碑台出発 |
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11:06 ノースロード東入口 記念碑台より車道沿いに少し北へ下ったところがノースロードの東入口だ。 あとは基本的に道なりだが、途中でシュライン・ロードを歩いたり、車道と交差するので、 道標をしっかり確認する必要がある。ノースロード自体はゆったりと散策できる自然歩道だ。 気合を入れて山歩きをするというよりも、家族連れやカップルで散策するにはぴったりと思われる。 縦走路となっている車道を歩くよりは良いが、ちょっと私的には退屈かなと感じた。 |
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11:48 ダイヤモンド・ポイント せっかくだからとダイヤモンド・ポイントまでやってきた。意外にも記念碑台から遠かった。 等高線を辿るように歩いてきたからだろうか。 山と高原地図では「播但の展望良し」と書かれているが、自分が来た時にはいつも丹生山系までしか見えない。 |
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12:11 三国池の南で六甲縦走路に合流 ここからは避けようがないので仕方なしにサウスロードを西進する。 最初は時折程度だったが、途中からはトレイルランの方々とすれ違い始めた。 付けておられるビニールのリボンから縦走大会参加者の方々と分かる。 実際に走ってこられるのを見て驚き、そして走っては縦走出来ない自分はまだまだだなと実感した。 サウスロードを抜ける頃には徒歩の参加者の方々(おそらく先頭集団かと思われる)とすれ違う。 徒歩の方々は自分とさほどペースが違わないように見える。やはり須磨を出発するタイミングが大事なのだと思う。 自分のように始発電車で須磨へ向かうと渋滞は必至。出来ればスタート受付時間以前より須磨に居るのが理想である。 12:31 杣谷峠到着 挨拶に忙しい区間は終わった。あとは杣谷を下るだけだが、その前に縦走風景を眺めて小休止をとる。 あのままどんどん増えていくのかと思ったら、人影がまばらな時もあった。 この時間ならば自分の場合、鍋蓋山と再度山大龍寺の間くらいだから、まだピーク集団からは遠く離れている。 時には賑やかな中で歩くのも楽しいとは思うので、またいつか気が向いたら参加するかもしれないが、次はいつになるかは未定だ。 |
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12:42 杣谷峠出発 ここからは縦走路と比べれば静かな杣谷峠を下っていく。 それでも杣谷(徳川道)も人気ルートであるので、しばしば他の方とすれ違うし、下り同士ならば追い越させて頂く。 足場が良いので調子良く下れるが、一部滑りやすい岩場もあるのでけっこう脚力と集中力を要する。 杣谷の下部は大々的に土砂の浚渫作業中。以前の風情はすっかり失われているが、 溜まった土砂は取り除かなくてはいけないのが砂防ダムの宿命なのだろう。 工事のおかげで以前より余分な迂回を強いられるようになった。 摩耶山さん歩のてるみさんが触れられているように河原が狭くなっているのが残念だ。 13:28 長峰橋到着 ここで駅までのルートを外れて、示し合わせていた知人と久しぶりに再会する。 14:53 長峰台出発 ここからだとJRの駅は六甲道が最寄だが、自分の定期区間である灘駅に下ることにする。 15:23 JR灘駅到着 前半に見どころを集中させた山行だったが、総歩行距離は12km超とそこそこしっかりした運動量となった。 ところが、山行の達成感と知人とお話した余韻に包まれてさあ帰ろうと思った途端に、東隣の六甲道駅で発生した人身事故のせいで足止めを食らう。 運行再開までの約50分間、灘駅で滞在することとなった。程近い岩屋駅から阪神電車への振替も利用出来たが、 自分はこれで特急と名乗れるのかと思うほど停車駅の多い、阪神・山陽の直通特急が嫌いなので運行再開後にJR利用で帰宅した。 人身事故などによるJRの遅延、運行休止は日常茶飯事なので、六甲での山行の場合はタイトなスケジュールは避けたほうが無難と思う。 〜 終わりに 〜 今回の一ヶ谷西尾根、六甲の中でも雰囲気の良い尾根歩きを楽しめる素敵な尾根だと思いました。 この静けさ、自然の素朴さが保たれているのは、逆に言えば登山口までの危険な区間のおかげかもしれません。 尾根の全区間を通して、道標は皆無、マーキングも最小限ということで、地図読みの楽しさを大いに体感出来ました。 また機会を設けて歩いてみたいなと思います。 |
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行程断面図です![]() |